さらざんまい 第三皿目 つながりたいけど 報われない

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三皿目は、燕太の回でした。笑いも込み、ベルばら込み、なんと!世界のあの巨匠アニメ込み?(かも?)な青春回でした。

 

今回は、1話2話に輪をかけて、たくさんの情報がでてきています。笑えるシーンも勿論たくさんあったのですが、その中にサラっと入ってたりします。

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一番気になったシーン。自撮り占いはやはり「キス」。一稀はキス(魚の)専門店らしき店に行きますが、よりによって休業日。困り果ててしまいます。春河にSNSを送るのですが

「ごめんなサラ!今日の自撮りちょっと遅くなりそうでぃっしゅ」


コレに違和感しかありません。春河は「吾妻サラ」と通信していると思っているはず。なのに「ごめんな『サラ』」と一稀は春河に送っています。この場合「ごめんねハルカッパ」とかならわかります。もしかして、「ごめんなさ『い』」が「ごめんなさ『ら』」になったのでしょうか?もしそうなら、非常にわかりにくい…wややこしさ満点ですw

 

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 ○回想

×海草

ダジャレだと思います。が!!海草ではなくて、これは水中の気泡。ブクブク言っています。海草=水の中ならわかりますが、それならワカメとか描いてもいい様な。河童視点だから?この回想は燕太のものです。なぜ水の中なのか不思議。燕太も元々河童?もしくは、死んでいる?または、まさかの燕太はカワウソ?なんだか気になります。

 

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 ゴールデンコンビ。サラッとポーズ。なんだそれ

学校内(試合場かも?)のモブは、ピクトグラムじゃないのですよね。これまた不思議。主要人物と袖触れ合う程度であっても、接触する人々はピクトグラムではないのでしょうか?そういえば、後で出てきますが、音寧が生還した場面でも、ピクトグラムは居ませんでした。

 

 

 

今回のカパゾンビ

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キース・モットクレー 27歳 自営業。鱚専門店「魚河原キース」経営。

結婚詐欺師。ゲス!!こいつも、変死体として発見されました。またまたレオ&マブが、捜査本部内で犯行をゲロします。どこで踊ってるんだ…w

玲央「そいつは俺らが釣ったのさ」

真武「それは昨日のキスなのさ」昨日のキス…どゆこと…

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勿論、カワウソイヤ!されました。やはり、カワウソイヤされると命を落としてしまう様です。文字通り「殺された」のでしょう。そして、モットクレーは、ゾンビに。これ元ネタは、キャンディーキャンディーの「テリュース・グランチェスター」でしょうか…。ひどいwテリーも、なんでやねん!と最後思った登場人物ですが、モットクレーよりも断然硬派でしたけど!

 

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「次のニュースでぃっしゅ。浅草一体で女性が飛んでいくという事件が起こっています。おやかたぁ~」サラの「おやかたぁ~」は、むむ!聞き覚えが…。そういえば、空から落ちてきた女の子、いましたね。君をのせて地球が回るやつ。滅びの呪文がアレなアレ。女の子がカパゾンビに狙われても、別段困らないですしね、このアニメ。なぜ、ラピュタなのか。バズーのお父さんは確か冒険家で、伝説のラピュタを飛行船から見つけています。女の子が空を飛ぶ・落ちる。という事よりも、星の王子様やラピュタに共通する、天空や宇宙に何かあるという事を示唆してくれているのかもしれません。それと、サラは「女性」と言っているのに、テロップは「花嫁」となっています。確かに空を飛んでいるのはドレスを着ている女性の様ですが…。どうやら、普通の女性でもカパゾンビの餌食として翔ぶと、花嫁姿に変身する仕組みみたいです。モットクレーが、結婚詐欺師だからかもしれません。

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燕太ん家のおばーちゃん、最早「女性」じゃな…。えっ!?まさかのおじーちゃん?!というか…。誰!そういえば、燕太には見えている様ですが音寧とは話してません。食事は3人分ありましたけれども。あなた誰!そもそも燕太の家、両親いませんが…。もう色々と不穏です。飛ぶではなく翔んだとあるのも何故でしょうか。通常では飛ぶ生物ではないから?猫と時は宙を舞うでした。箱の時は、箱が空を飛ぶでした。飛ぶ→舞う→翔ぶと来ています。次は跳ぶ?浮く?浮遊、駆ける、羽ばたく。


今回のサラリポートは、「きゅうりのささみごまあえのレシピでぃっしゅ。きゅうりを用意します。次に鶏をしめます。血を抜きます。羽をむしりとります。ちょっと休憩でぃっしゅ___」「サラの国ではKissをする前にきゅうりで歯を磨きます。きゅきゅきゅきゅきゅ~!仕上げにきゅうりのフレイバーウォーターを飲むでぃっしゅ」でした。

このサラリポートは、次回のカパゾンビに続くヒントな気がします。だとすると、次回は「トリ」「歯磨き」「歯」「羽」あたり?羽だとしましたら、羽ばたくもありそうですが、本来飛ばないものが空に行きますので、トリではなく、ニワトリ?コレなら、羽も鳥もクリアですし。ただ、ニワトリが飛ぶにしろ、誰に関連していいのかわかりません。歯もそうですが…。歯の浮くような台詞なら、モットクレーが既に言っていたでしょうし。

 

一稀がケッピに「キスがどこにもないんだ…」と、相談します。キスが無いって。普通無いよ?というか、別にぬいぐるみでも、それこそケッピでもなんでもいいだろ。キスしとけ。思いますが。投げキッスでもいいんじゃないのか。ダメなのかしら。相談されたケッピは「カパゾンビの仕業です。ケロ」そう言い、頭の皿が回転。中から薄型テレビが!ケッピの仕組み、どうなっているの。

 

 

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個人的に、とてもツボったシーン。シタッパーズが花びらを撒いています。赤じゅうたんに順番待ちで、並んだ花嫁達。これみたら、自然と宝塚を思い出します。素敵♪何気にキスゾンビもそれっぽい衣装着てますし。ある意味ウテナ風でもあるかも?階段を上り、キスゾンビとKissすると…なななんと、魚のキスに変わってしまいます。やだ、きもいw

これ…なんといいますか…。処女性を無くすと、ただの消費物になるよ。みたいに言われてる様で、こう…複雑な気持ちにも。実際はそういう意味なんて、持たせてないと思いますが。その列に音寧の姿も。足首には、妄想燕太がつけたミサンガが。ソレを観た燕太は、河童にしてくれ!と、お尻をケッピに突き出します。燕太はねーちゃんの心配をしていたのか、ミサンガの心配なのか、どっちなのでしょう…w前者と信じたいw

ですが、そのミサンガをしていたから、音寧とわかった訳で。ある意味、目印としてはかなり優秀だったと思いますし、だから燕太も助けようとしたのかもしれません。

 

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キスゾンビ。うねうねは、キス(魚)というより、うなぎかドジョウに見えなくも。人力車に乗っている時に「キッスは悪魔だって、兄さんが言ってたぜ」と悠。それ、キッス違いや!!ローリングストーンズではなく、Kissとは…w

「キスの質より量。奪った数こそ全て。僕は世界中の女の子に愛されたぁーい!」

と言うキスゾンビに

燕「キスの質より量?こいつ、何言ってんだ?」

燕「誰でも良いキスなんて、意味なんて無い!世界でたった一人への止められない

  気持ちがキスなんだ!」

 

熱弁します。確かに。一稀に止められないキスしましたしね。でも、勝手なキスにも意味ないと思うよ…?どうやら、毎回ブーメラン方式。

 

戦闘後、燕太の漏洩BGMもベルばら風。今回はギャグ回?なのかもしれませんが、全体に演劇舞台風でもありました。キスゾンビの欲望は「たくさんのキスを3枚におろしたい」でした。が、これが知られたくない欲望って。キス(魚の)を3枚におろすくらいなら、別に普通でしょ。という事は、普通に魚な訳がありません。女性を3枚に?!となると、かなり猟奇的に。結婚詐欺どころでは無くなります。じゃあ、何がしたかったのか?たくさんの女性に囲まれたかった。ある意味、タイガーウッズの様な病的性衝動かもしれません。骨抜きにしてやる!みたいな?身は美味しく頂きました。

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モテたかったのでしょうね。そして実際モテた。箱田・猫山とは真逆の様です。でもモテたい分、女性に対してマメだったのでしょう。ホスト的な感じだったのかな。

 

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「死に損ぶちゅー…」最後まで、気持ち悪かった…w今回のゾンビの声は、微妙でした…。前2回はよかったのにw

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 キスゾンビが昇華されたことで、欲望フィールドから生還した音寧。橋を歩いている女性達も音寧と同じく、生還者かもしれません。橋を渡っているのが意味深です。

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プロテイン?そういえば、予告で燕太が何かのプロについて、話してました。

 

 

 

 

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今回のメイン漏洩は燕太。前々回気になったところ、センターには誰がくるのか問題は、やはりその時々で変わるで解決。燕太の漏洩は、こう…。第三者的に聞いたら「きもーい!!」「そんなん引くわー!」的な事です。ユニフォームを嗅いだり、誰も居ない教室で、リコーダー(一稀の)を咥えたり。やばいです。ですが、恋心の欲望ってそんなものなのかも?実際そんな事されたら、マジ無理!ってなるとは思いますけれどもね。間接キスで、キスの漏洩です。

そして燕太がピンチになると、なぜか声のトーンが男前風になる一稀が現れます。大丈夫か?と。燕太の妄想ですけれども。妄想が酷いw燕太フィルターにかかると、ああなるのでしょうね…w漏洩情報を見て、悠はドン引き。正しい反応。一方、一稀は無反応。なぜか?「サッカー部の罰ゲームだろ?」と、軽く流しています。いや…むしろさ、その発想の方が怖いんだけど…wそれがすぐ出るってw皿学園?とやらのサッカー部、やばくない?どんな部活なのよと違う疑問しか生まれませんwですが、一稀にしてみたら、そんなにヤバイ事なのか?程度でしか受け止めていませんので、燕太にしてみたら、セーフ?

さらざんまいで、欲望昇華されたあと、出てきた皿は「銀」でした。観ていたら、ケッピも金か銀どちらが出るのか、わからない様子。ガチャ方式なのか?!燕太は「一稀の願いを叶えてやりたい」これが自身の願いでした。もう一度、ゴールデンコンビに戻る為に。直接的に「ゴールデンコンビ」に戻りたいとか、両思いになりたいとかではない所が、すごくピュアですし、根本的な解決をしなければ一稀の笑顔も戻らないと、本能的に感じ取っているのかも知れません。と、思っていたら、プロポォーズ!!人生のゴールデンコンビ。ナニソレ…wいや、勿論妄想ですけれどもね?キスの相手は、ケッピですけれどもね。もう、ケッピでええやん。

そして折角取り戻した燕太のミサンガですが。ネズミにチューされて、下水に持っていかれてしまいます。あーあー…。結局燕太も、妄想の一稀を作り上げています。想いはとてもピュアなのですが。この年齢特有の、相手への幻想とかそういうものの現れかもしれません。手を差し伸べてくれた一稀。ゴールデンコンビと言われた相棒。その時点で特別な想いが違う方向へ行った気もします。

 

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漏洩したあと、燕太は「ゴールデンコンビ」になる事を、諦めようとします。俺の言葉なんて届かないんだ!もういいや!諦める!と言い出す燕太。それをとめたのは春河。一稀はサッカー部を休部→退部していました。その際に、足につけていたミサンガを捨ててしまいます。だから燕太は、新しいミサンガを用意していたのですね。春河は一稀が捨てたはずのミサンガを拾い持っていました。それを燕太に託します。もう一度、サッカーをしている姿が見たいから、ゴールデンコンビでしょ?と。自分は一緒に走れないから。ミサンガは、燕太の特別な感情を表しているアイテムです。一度諦めた一稀への思いですが、春河から再び託された事で、好きを諦めない!となっています。

 

春河は、車椅子に乗っていました。これに気づいた人は、凄いと思います。言われたら、ああ!とは思えるのですが、いわれないとわからない。ただなぜ車椅子なのか?という事は現時点ではまだわかりません。燕太と春河が座り話していた場所は、浅草皿総合病院という、院内の庭みたいでした。「春河、時間よー」と、少し離れた場所から母親に呼ばれ、燕太が春河の車椅子を押すシーンへ。最後、春河は燕太に、今日観た凄くイイ夢の話をします。

「えっとね、大きなニャンタローに乗って宇宙を旅してたらね、星の王子様に出会うんだぁ」なんだそりゃと、燕太と春河が笑うところで3話は終わります。星の王子様は、ウテナ時代から、監督作品には髣髴とするテーマの様な気がします。それについては、改めて考えてみたいです。燕太はなぜ、春河と一緒にいたのか。一稀と幼馴染でしょうから、春河の存在は知っているとは言え、苦悩の相談相手が春河というのも。単純に、足が悪い?(難病で歩けない?)ので、お見舞いに?とも思いましたが、春河は2話自宅で朝食を取っていましたし、父親から「学校では~」と言われている点から、通学もしている様です。ですので、お見舞いというよりは、定期健診みたいなものでしょうか。ならなぜ、そこに燕太が同伴しているのか。これも謎といえば、謎です。単に一緒に居たと言うには少々、疑問が沸きます。

 

今回一番の情報だったのは、レオ&マブについて。

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帝国より入電、帝国より入電

??「ウッソー、近頃こちらへ転送される欲望エネルギーが、著しく減っている。ま

   さかとは思うが、裏切りは死を意味する」

真武「申し訳ありません。邪魔が入りました」

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??「ウッソー、言い訳は聞きたくない。せいぜい励むがいい」

玲央「おおせのままに」

 

どうやらカワウソ側に「帝国」というものがあり、欲望をそちらへ転送している模様です。転送しているのは勿論レオとマブ。ケッピに欲望を昇華されてますので、帝国へ転送する事が出来ていません。しかも、裏切りは死。口癖の「ウッソー」が、少々馬鹿っぽく感じますが、カワウソですので仕方ありません。

レオと真武がしているのは、①欲望を持つ者を捕獲する(人間世界でいう所の犯罪者)→②命を取る→③ゾンビ化させる→④欲望エネルギーを取ろうとする。

 

①は、欲望を持つものを簡単に捕獲できるように、警察官に紛れているとも思えます。

②は、確実に殺してます。

④で一稀たち河童にやられて、ケッピに尻子玉を食べられてしまいます。

そして、欲望を昇華されたゾンビは、その存在自体も消えていきます。ですので、浅草変死体事件は最初から、無かった事になるのだと思います。最初から存在してませんので、遺体もない。こういう事になるのでしょう。レオとマブの目的は、少し見えてきました。何のために欲望搾取しているのか。カワウソ帝国に送るため。ではなぜ、カワウソ帝国は、欲望を欲しがっているのか。ここは今はまだ謎に包まれています。

今更で書く必要も無いかな?と想っていましたが、殺人事件捜査本部でのレオとマブが急に踊り歌い狂う件。あれは、急にでてくる舞台装置からしても、実際彼らがその場でやっているのではなく、あくまでも心象風景だったり、もしくは彼らの姿も他の人から見えない等そういう状況です。実際、リアルにあんな事している警察官がいたら、そこは警察署ではなくて、どこかの病院でしょう…。ですので、周りの警官がピクトグラムなのだと思います。

 

 

ぼんやりと、全体の構図が見え始めた三皿目。個々の漏洩情報に伴い、それぞれが抱えている苦悩も浮き彫りになってきています。欲望とは生きること。欲望があればそれだけ苦悩するという事。そんな青春ストーリー的でもありました。