ニッポンノワール 4話#捜査一課長の嘘
アバンから「え?これ何話?私、ひとつ分話を飛ばして観てる?」とかなり困惑しました。咲良が、今までの出来事レポートを書く形で、過去の振り返りをしています。なぜ、咲良が知ってるの?と言う謎が出てきましたが、そこはもう、遊佐が皆に自分が置かれていた状況を「話した」前提でいいのかと受け止めるしかない様です。証拠隠滅のために持ち出した薫のスマホも、名越がロックを解いていましたし。なんで遊佐が持ってるんだ?とは誰も思っていないところから、多分そうなのでしょう。そのあたりはもう、描かれずにぶっ飛ばしで「もう、そういう事なんだよ」と、行間を汲み取れという作りになっていました。それはどうなの?とは思いましたが、そうなのだと思います。「描かれていない=知らないとは言っていない」というルールも、このドラマにはあるみたいです。「NN」を見つけるのも、え?いつの間に?!でした。
ですが今回の4話、前3話は何だったの?というくらいに、とても観やすく丁寧に作られていました。なぜこれを、せめて3話にもってこなかったの?と思ったくらい。逆に4話を良く見せるため?に、前の2,3話用意したのか?と思う程、4話は洗練されて観えました。不必要に、暴力的なシーンや怒鳴りあうシーンもなく、3-A の絡ませ方の塩梅もほどよく、物語には直接関わらずとも、3-Aの頃の息遣いも感じられて良かったと思います。
多分、冒頭アバンでのシーンは、端折って編集しなおした気がします。本来は本編に入るはずだったであろう、薫の携帯電話・NN発見シーン・遊佐の独白等々、もう過ぎた事として扱われていました。あれはあれで「??」となりますが、見易さを考えたらもうソレでよかったと思います。
4話は南武課長回でした。喜一曰く「他人の弱点を利用する男」でしたが、確かにそう見える反面、情がある男だと感じます。前回のファイター田中との再会の時に見せた表情こそ、彼の本質だったのではないでしょうか。
4話で出てきた事実
南武は大昔、喜一の部下
薫の父親は、元警察庁長官
芹奈はボナーロでバイト
ボナーロには、入っては行けない扉がある(通常の半分くらいの大きさ)
克喜は南武を信頼している
南武の海外出張のアリバイは嘘
喜志には、要介護な父親がいる
喜志は南部に裏から手を回してもらい釈放された(偽造パスポートを作った)
江國は南武の手下(南武が裏から手を回し、江國に奥さんを無償で大学病院に入院)
南武には別れた息子が居る(生死不明)
薫が殺された日、南武は克喜と一緒に病院に居た
克喜は警察病院での検査の結果、再検査(南武に相談)
克喜が情緒不安定な事を、薫・南武ともに承知していた
(短期間で落ち着いた。何かがあった?)
克喜の父親は、南武も知らない(最低、自分では無いと理解している?)
宮城の両親は早くに事故で他界
江國と海外視察に行ったのは、捜二の大西
遊佐、栄養ドリンクを所構わず飲む
江國の奥さんは、臓器移植が必要
闇の組織の名前は「NN」ニッポンノワール
克喜はあんたの息子だろと言う遊佐、だったらオメェなんかに預けるかよと言う南武
ガスマスクの存在(性別不明、異様に打たれ強い)
スマホでNNマークの動画?を見せられて気を失う遊佐
遊佐の記憶が戻る?(薫が克喜はあなたの息子と遊佐に言う)
※重要だと思われるものは、赤・青・黄で分けました
臓器移植というワードも出てきて、これが今回限り、江國の奥さんだけに関わるワードなのか、今後も関わってくるワードなのかはわかりません。
どうやら南武にも息子が居た様で、そのあたりと克喜との絡みもありそうな気がします。なぜ南武が、克喜を可愛がるのか、薫もそれを容認しているのか。薫の父親が元警察庁長官だからというだけではなさそうです。もちろん、
薫の父親の存在(元警察庁長官)も気になる所です。まさかの大和田伸也と言う可能性もなきにしもあらず。
克喜の父親は遊佐だと言う所で終わってますが、遊佐の記憶ほど、あてにならないものはありません。
10億円事件の実行犯は、本当に死亡していた様です。では誰が殺したのか。
薫殺しのとき、南武はアリバイ工作をしています。仮に南武が薫を殺していないとするならば、なぜアリバイ工作をしなければならなかったのか。この謎は不明なまま。
喜志を釈放して、南武のアリバイ工作に加担していた事が判明しました。遊佐を裏切っていた訳ではないので裏切り者とはまた違うかもしれませんが。前回、疑ってごめんなさいしたのに、やっぱり何か偽装工作してたんかいっというオチ。ただ、南武も利用できるから釈放というのもあったかも知れませんが、父親の介護のためにもという付加があった様に思います。
江國同様、ただ利用するだけではなく、その人が抱えている苦悩を少なからず解消してくれているのも南武です。そこには人情的なものも垣間見える気がします。ただただ利用するだけなら、人望は無いでしょうから。利用するだけなら正直、才門や公安の仁平と組んだほうが、南武にとっては利用価値があるはずです。
ボナーロの秘密の小部屋は意味深ではありますが、隠し通路かもしれませんし、何か大きな秘密があるのかもです。善悪どっちに転ぶのか。扉の向こうには何があるのか、現時点ではわかりませんが、遊佐の飲む栄養ドリンクに関連しているのかもですし、10億円があるのかもしれませんし。ただ、喜一が直接NNに関わっているとは思えません。星良が殺されているのに、それを手助けする父親という構図が見えない。ただ、元刑事ということで、何かの情報は握っているとは思います。咲良のジャーナリスト設定も、闇を暴くという点で、やはり今後生きてくるはずです。
闇組織「ニッポンノワール」がやっと出てきました。どうやら、NNマークで記憶を操作?しているようにもみえますし、遊佐がなぜあれで、気絶したのかも謎です。
ガスマスクの人物は、異様に打たれ強い。肉体改造をしているかの如く。あれも今後NNに関わってくる様です。
ベルムズとの関わりもあるみたいですが、ベルムズそのものよりも、新リーダーの「陣内」という人物がNNと関わりがあると見たほうがよさそうです。
NNの画像を見て、誰もが遊佐の様になるのではなく、一定の条件を揃えた人にのみ、効果があるのだと思います。ですので、遊佐は何かしらの条件を持ちえている。ここに栄養ドリンクが関連しているのかはわかりません。もしかしたら、栄養ドリンクも、ただの栄養ドリンクの可能性もありますし。ここまで、あれは怪しすぎるだろと、逆に目立ちすぎで、それを渡す喜一も怪しいだろというのも、ミスリードな予感もしますし。私は、星良を亡くした喜一の心情を信じたい。
「だってーしょうがないじゃん。こんな喫茶店、刑事の安月給じゃできないでしょ」みたいな、裏切り喜一があるかもしれませんけれども。
今「NN=ニッポンノワール」と言うのは、組織名?だということしかわかりませんが、ドラマのタイトルとしては、いいとは思うのですが、組織名がそれって、なんかダサくない?というのが、第一印象です。もっとなかったのか。
色々とばら撒かれていた点の数々が、ココに来てまとまりを見せ始めました。
「碓氷薫殺し」と「10億円事件」そして、闇の存在「ニッポンノワール」
碓氷薫殺しと10億円事件に関して、一度は「遊佐清春の犯行」というのが、あがってきそうに思います。ただそれは、遊佐の記憶が戻った=作られた記憶というパターンな気もします。南武が「克喜が鍵」と言っていました。
元警察庁長官がもし、自分の孫のために何か後ろ暗いことをしていたら?ただ、その孫を放置で面倒を見ないのも謎です。もしかしたら、南武はそのあたりのことを、承知している気もしますが…。ただ、闇の組織については、本当に何も知らない様に思います。
今回名越の出番は少なめでしたけれども、あいつは信用できません。
主要メンバーたちは、何かしら愛しい人や、肉親との別離を経験・予感させられる作りにもなっている気がします。
遊佐・才門・江國・克喜・芹奈・深水親子・宮城。あとは、名越と明海ですが、明海は才門へ何度も電話をしている様子もありました。ここから察するに、才門は殉職か、明海を利用していただけという事を明海自身薄々感づきながらも、目の当たりにして絶望?みたいな流れか。喜志も、要介護の父親がいますから、何かしらあるかもしれません。あとは名越。彼に関して、あまりにも情報が少なすぎる。一応「薫さんを愛してた!」とか言ってますが、1ミリも信用できません。今後、名越が何らかの形で大きく出てくる可能性が多大にあると思います。でないと、本当にただのバカ。ただし、名越は黒幕ではなく、ただの下っ端だとは思いますが。なんやかんやと、細かな裏工作しているのは名越だと思います。裏工作といっても、鶴の求愛やその程度でしょう。薫のスマホにもなんだかの工作をしかねません。
南武と江國が遊園地に行ったのも、早退しましたよーからの遊園地に行くってとか、南武が言う訳ありません(言ったかもしれませんが可能性は低そう)なぜ知っているのか。お腹の調子が悪いのが本当なのか嘘なのか。信用できない。
EDの南武は、とても良かったです。彼のを見て、きっとEDはその人の大切な人と会話してるのかも?と思えました。南武が涙を見せるとしたら、息子に関連してだと思います。離婚して離れ離れなのか、他界しているのか、気になる所です。
依然として謎に包まれた「十億円強奪事件」と「碓氷薫(広末涼子)殺害事件」の接点。
才門要(井浦新)は遊佐清春(賀来賢人)に、強奪された十億円は警察の極秘プロジェクト『ニッポンノワール』の資金だった。さらに薫は十億円事件を追う中で謎の組織ニッポンノワールの存在を突き止め殺害された可能性が高いとも告げる。
捜査一課長の南武修介(北村一輝)は、警察組織の中に『ニッポンノワール』の息がかかった人物が紛れ込んでいる可能性を示唆する。
規模も目的も謎に包まれた『ニッポンノワール』。
薫はどこまで真相に迫っていたのか。そして真相に迫ったからこそ殺害されたのか…
こうした中突然、清春たちはガスマスクの男に散弾銃で襲撃される。
防犯カメラの映像などから犯行は半グレ集団ベルムズの現リーダー・陣内によるものだと判明。ニッポンノワールとの繋がりは…取り調べを進める清春に対し陣内は「碓氷克喜(田野井健)だっけ?俺はあいつのすべてを知っている」と謎めいた言葉を投げかける。
一方、そのころ、警察の建物にはガスマスクを装着した男が約100人の武装集団を率いて歩みを進めていた。
誰が味方で誰が敵か…何が真実で何が虚構か…
加速する急転の第5話…。この日、ドラマ「ニッポンノワール」第1部が完結を迎える。
早々に、次回5話の予告がでています。ここで、ぐっと惹きつける展開になるのか、それとも、また同じ場所をくるくるになるのか。大勝負の5話。
陣内という新たな「ベルムズリーダー」と喜志の「元ベルムズリーダー」との関わりも気になる所。陣内の方は、どうやらNNに深く関わっているとのことですから、所謂サイコパスみたいなものなのか、遊佐や喜志みたいに、荒くれだけれども情はあるみたいな感じなのかも気になります。
「克喜だっけ?」と言いながら「俺はあいつの全てをしっている」とは?
名前しらんがなーと言いたい所ですが、全て知っているらしいです。何を指して言っているのか。同じ存在だから?支離滅裂さはどう回収されるのかも、見所です。
「やっと思い出した?真犯人は…」と、山小屋で遊佐に薫が言うシーン。死ぬ前なのか、現在進行形なのかわかりませんが、口の動きだけなら「あなたよ」と続いている様にみえました。
「克喜の父親は、あなたよ」
「真犯人は、あなたよ」
どちらとも、なんだか胡散臭い。
※関係ありませんが、よみがえった?らしい遊佐の記憶の一部で、コーヒーをいれたマグカップを掴む指(薫の)のネイルは、黄色のフレンチでした。今までで(NNマークが出てくるまで)印象的に使われた色ではなかったので、今後黄色のものも、何かあるのかな?と思ったりしています。
もし、元警察庁長官が大和田伸也さんで、薫の父親ならば、克喜をそろそろ返してもらおうと予告で言っていたのか、何を返してもらおうと言っていたのか。違うかもしれませんが、そうなると、警察というか、父娘のバトルと言う形にもなりそうです。喜一も胡散臭くなってきます。
長官=大和田伸也さんで「克喜を返してもらおう」なら、南武の言う「克喜が鍵」も、納得いきますし、辻褄もあってきます。薫が倒したいものは、闇=父親という構図に。だから、本城は死んで芹奈とのあのシーンになったのかな?とか、星良の父親として喜一が居るのかな?とか、遊佐も父親との確執があった事も、どれも頷けます。
この場合、南武が言う「克喜が鍵」というのは、何も極秘プロジェクトに関わっているからではなくて、長官と薫の確執を知っていて、何か元長官はヤバイことしてると薫から聞かされていた可能性もあります。だからこそ、遊佐に預けた。克喜自身は、何かしらの病気にかかっているのは間違いなさそうですが。精神不安定も、父親が居ないことからくるものかもしれませんし、克喜=極秘プロジェクトに関連しているというのも、なんだかどうなんだろう?という気持ちもあります。薫がそれにわが子を関わらせるとは思えません。もっといえば、そのプロジェクト自体を知ったのは、星良が亡くなったあとのはずです。克喜は既に生まれていますし、それまでプロジェクトの存在をしらないのに、克喜がソレに関わっている可能性は3年前までは、低いはず。
遊佐の「お父さん?!」は、10回はリピートしました。面白すぎ。
※追記
今更ながら、喜志(栄信さん)カワイイ
あと、ずっと謎で、でも意味が無いんだろなー?と思っていることのひとつに、何故みんな「清春」と呼んでいるんだろう?という事。一人も「遊佐」と呼んでいない。克喜でさえ「清春さん」 なんで?遊佐って別に、言いにくい訳でもないのに。
宮城も「おい」や「お前」で、名前を呼んでいない。喜志も「あんた」か「清春さん」
名越は「先輩」 薫はいまのところ「あなた」
なんか気になるー 刑事Yの反乱なのに。