ニッポンノワール 5話を前に~

次回第5話。

 

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第一章(そうだったの?!)終幕。第二章への布石回。神回?らしいです。

1話目から、前(10億円事件)後(ウィルス関連だと当時は予想しました)編と分けるとは予想していましたが、はっきりと「第一部」と銘打ってくれました。

もしかすると、6,7で第二部?も終わって、本当のクライマックスへ~とかで8,9,10話ともなりそうです。ですので、全3部?になるのかも。

ここで、ヴィヴァルディ「四季」から「冬」が生きてくるのかなぁ?と一人で思っています。冬第一楽章から第二楽章へ、そこから第三楽章。流れは「厳しい冬から、少し暖かさを感じる冬、そしてまた襲い来る寒さ・厳しさ。でも、光はすぐそこまで来ているという希望を予感させる」という流れになっています。そして、春へ。もし、これを判っていてニッポンノワールに使用されているとするならば、相当計算高く練られているかと。音楽にまで意味を持たせていて、最初からちゃんとヒントは提示しておられた。今後の展開次第ですが、冬の第三楽章に当たるだろう9,10話あたりは、相当自信があるのだと思います。(そう信じたい)

 

※ニッポンノワールが、怪しい組織名だとするならば、タイトルの「刑事Yの反乱」はニッポンノワールと言う組織にYが属していて、反乱を起こすという意味に捉えられます。

 

 

 

4話目で、少し動き出したノワール。ここで勢い付けて欲しいところ。

 

 

ニッポンノワールで、一番ややこしいのは「遊佐が記憶喪失」である事。

そのせいで、時系列的に混乱を招いています。ですがこれが肝。

もし遊佐が記憶喪失でないなら、話は今より単純化していたと思います。

 

 

 

時系列

2009年     豚インフル由来の新型インフルエンザが流行

        (豚からヒトへの感染は見られない。あくまでも由来)

2009年10月以降 克喜誕生(薫が残したDVDから推察される)

2010年6月12日 新聞記事(梅雨明け・新型インフルエンザ) 

 

年月不明    この辺りと推察されるもの

        遊佐・宮城警察学校時代

        碓氷薫、警察学校へ講師として赴任

        遊佐、南武と才門との面識あり

        南武、碓氷との面識あり(克喜の証言から)

 

       空白期間

 

2016年9月中旬 深水星良他界

       (少年A(風間岳斗こと宝生純平)が刺殺) 

 

       空白期間

 

2019年7月某日 碓氷薫 碓氷班・班長として一課に赴任

2019年9月9日 東堂銀行10億円強奪事件発生

2019年??? 才門要による実行犯死亡のフェイク映像依頼

       (放来撮影所で作成された)

2019年??? 本城諭が10億円強奪逃走車両を解体(防犯カメラ証拠有)

       (逃走車両が本城宅車庫に持ち込み動画有)

2019年9月12日 碓氷薫 独自の調査により、ハッカーの身元判明(上岡達彦)

         ↓

        上岡の身元から、アジトを特定

         ↓ 

       碓氷班(碓氷・遊佐・江國・明海・名越)でアジトへ

         ↓

       被疑者全員死亡を確認(防犯カメラのフェイク映像が証拠となる)

         ↓

       被疑者4人死亡として、10億円強奪事件は解決とされる

 

      空白期間

 

2019年10月10日 碓氷薫から南武への報告

        (10億円発見及び、碓氷自身が隠した旨)

2019年10月10日 南武から薫へ電話(留守電)あり

         才門へ薫からメール「10億円強奪の犯人と会う」

2019年10月11日 碓氷薫死亡(推定)

        南武・克喜の再検査の為、警察病院へ。

2019年10月13日 早朝の山小屋内。遊佐清春、碓氷薫の遺体の横で目覚める

 

 

薫が死亡する所まで、今明かされているそれぞれの動き・アリバイを元に時系列にしてみました(抜け落ちている所もあるかもしれません)

 

1話見たときから、10億円事件の陳腐さと粗雑さが気になりました。

才門にしても、組織を追うといいながら、フェイク画像を作ってみたり、行動がよくわかりません。上から言われたからとはいえ、被疑者は死亡しています。おかしいと思うだろ?と言う話です。じゃあ誰が殺したのか?となるはず。それが謎の組織なのであれば、ちょくちょく遊佐に言うのではなく、ババッと遊佐に言えばいいのに。もしくは、言う必要ないのでは。なぜ、遊佐に言うのか。彼が大きく関わっている事を承知なのか、記憶が無いというのを、半信半疑なのか。

南武にしろ、行動がおかしいといえばおかしい。なぜ、話があると薫を呼び出したのか?には触れられていません。もしかしたら、克喜の病気についてかもしれません。

克喜を遊佐に預けたのは、南武の目が届く所でもあり、ボナーロの存在も大きいのかもしれません。物語的に都合がいいのでしょうけれども。

喜一は、黒幕という意味では、個人的に全然怪しさを感じていません。喜一が謎の栄養ドリンクの配合が出来るとは思えませんから、あれは本当にただの精力剤なのか、違うにしろ、喜一が配合したものでは無い。誰かから貰っているもの。

そもそも疑り深そうに見える遊佐が、なんだこれ?とは思わずに口にしている点からして、遊佐も中身が何なのかは承知なのではないでしょうか。後から、あれは○○だったのか?!とか遊佐が言い出したら、バカにも程がありますし、都合よすぎだろとなってしまいます。ガソリンみたいなものだ。という所から、パワーみなぎるものなのでしょう。そうなると、何が入ってるんだろう?と思うはず。脱法ドラッグとかだったらどうする気なんだ。刑事なのですから、それくらい頭を過ぎらないと。

 

ずっと怪しいのは、薫本人。ただ、自殺したとは思えません。本当に他界しているのであれば、薫は殺されたのだと思います。

10億円事件に関して、薫は最初から謎なほどに、色々と判りすぎています。ただ、被疑者が死亡していますので、その点で言うなら、薫は人の命を奪ってまでするか?とは思います。

克喜の父親も、ある意味でいえば遊佐なのかもしれませんが、薫自体が母親なのかも謎です。

母に誕生日を祝ってもらった記憶がない。ここが1話からずっと引っかかっています。記憶障害か、本当に祝ってもらってないのか。星良との写真も、克喜と一緒に撮られているものがありません。薫の自宅にも子供らしいものが、リビングにひとつも無かったのも疑問です(写真の1枚くらいはあってもいいはず)靴も、服も、ありませんでした。全て子供部屋というのも不思議です。薫の子供かもしれませんが、不思議な点がたくさんありすぎです。

 

全て、遊佐の夢でした。とかなら、ずっこけそうですが、全部が全部作られている気がしてなりません。時系列も、事件のひとつひとつも粗雑です。

真実は何なのか。本当の闇は何なのか。権力とか本当陳腐すぎですし、一番首を捻るのは、マインドコントロールです。もしマインドコントロールなのであれば、なんでもかんでも、出てくる人皆、マインドコントロールすれば済む話です。警察内で、遊佐にだけ施すとか意味がわかりません。少年漫画風ですが、それならまだ1話を見た後、ぼんやりとでも感じていた「生物兵器」「人間兵器」の開発のほうが、納得できます。

 

SF的な話がOKなのであれば、死んでいたのは遊佐で、遊佐の脳内で再生されていたのは、碓氷薫の記憶である。私たちがみているのは、遊佐ではなく碓氷薫が動いていた事でもいけると思いますし、現実的でない話なのであれば、どんどん妄想は膨らませる事が出来ると思います。

それにしてもやっぱり、何故みな「清春」と呼んでいるのか…不思議です。刑事Yなのに、誰も「遊佐」とは言わない。遊佐という時は、「遊佐清春」と名前全部を言いますし。

 

5話でどこまで、明らかになるのか楽しみです。考察ポイントが明確になれば、もっと盛り上がって行くと思います。