ニッポンノワール 7話#人体実験

もう、答え合わせ回に突入している感満載の7話。

その前に、EDの電話が「音声」付きで公開されました。

cu.ntv.co.jp

huluでも公開されていますが、無料で日テレ動画(期間限定)の方で見ることもできます。

ほぼ予想通りの相手・内容だったと思います。遊佐と克喜のパターンは、克喜!言えよー!もう!です。が、彼自身、自分の体に何が起きているのか、わかっているようで。

 

8話をみた感想は「やっぱ私、この子だめだわー…」でした。勿論、克喜の事。彼が悪いわけでは無いのです。子供をこういう使い方をするのが、ざわついてしまう。包丁まで持ち出して「殺す」と言わせる。ある意味において、リアリティーだったり、何かのメタ表現としてあるのかもしれませんが、寒気がするくらい嫌でした。子供は子供らしくとは思っては居ません。演出で色々あるとは思います。が、克喜自体のアイデンティティ的な根底が、ロボットみたいな子でそこから前は凶暴だった、なぜなら遊佐の息子だから。みたいな、だから人格強制プログラムやったんだぜ、この流れが非常に嫌。克喜なりの葛藤はスルーして、舞台装置でしか扱っていない点。そこまでやらせるのであれば、彼の根底を早めに書いてあげないと、ただただひたすらに気持ち悪い。

この点も、あとから書いて、そういうことかー!とか感動という持って行き方をしたいのかもですが、逆効果です。まったく感情移入できない。母としての葛藤も、わかる面と違和感しか無い点が多々あります。なぜ、もっと早くに遊佐に言わない?これに尽きるのですが、ここは本当に不自然。ならなぜ産んだ?本当に謎。

 

ほぼ考察という点では、無くない?という辺りまで来ていて、実相寺昭雄とかの演出がちょくちょく見えるかなぁ?あたりしか、言えない感じです。

※特撮ヒーロー的なものは、詳しくはないのですが、エヴァ関連で「実相寺昭雄」氏の名前はよく聞きました。プラス、江戸川乱歩先生原作の「D坂の殺人事件」で、監督をされたのも、実相寺昭雄氏です。

 

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D坂の殺人事件。

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ラストあたりで夕日を背に、遊佐とガスマスクが戦うターンがあるかも?

 

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これが特に似ているかなぁ?と思いますが、ほぼこじつけです。でも、雰囲気はあります。

 

カメラ・フレームワークや、音響など、独特。鬼才と呼ばれた監督。

ウルトラマンセブンの「メトロン」の回は、何かニッポンノワールと重なるような点も見て取れます。ただ、メトロンがしようとしたのは「信頼を壊す」です。ニッポンノワールが目指しているらしいことは、その逆。品行方正に淘汰された世界を作る事のようですが。「赤い石」があれば…と表現していた、メトロン星人ですが、ノワール側はどうやらそれを遊佐が持っている模様。どういうことだ。

 

ニッポンノワールのプロジェクトは、3つあるとか。

明かされたのはひとつ。人格形成プログラム。いや、わかってた。残り2つ。そのうちのひとつは「肉体改造」でしょ。どうみても、いや、わかってた。残り1つ。ここが肝になりそうで、多分「ゾンビ生成プログラム」か「クローンプログラム」どちらか。結局、やることは同じ(思いのままに操る)ですので、どっちでもいいです。この3つ目で才門再び!となることに期待しましょう。ついでに、喜志もやっとこ。というより、誰も信じるな。ですから、才門も「死んだふり」にしておいて、生きているパターンも無きにしも非ず。脈をとって、首を振った名越はこれまた怪しい。あいつは信用できません。

 

どうやら才門は、NN側についておきながら、裏で別の計画をしていた模様。そのキーパーソンが「遊佐清春」。裏の計画とは?具体的にはわかりませんが、薫・才門・喜一。この3人はほぼ間違いなく、裏の計画に関わっているのでしょう。思いはそれぞれであっても、共通する「星良」の存在があります。彼女がやろうとしていたこと。ニッポンノワールの思惑を公にすること。目的はココ。ただやっぱり、本城理事官やベルムズの強盗実行犯など、どんな命であれ奪っていることには違和感しかありません。直接手を下していなくても、巻き込むって…どうなのよと思います。あと、才門は10億円のありかを知らないのは本当の様です。薫と関連していたのであれば、何故知らないのか?味方だと思わせておいて、違う可能性もありそうですし、ブレブレすぎてどう捉えるべきなのか。

そろそろ、「この人は間違いなく味方」という人間が、警察に一人欲しい所。誰も信じるなを最後までひっぱりすぎると、じゃあもう犯人は、主人公でええやん…となってしまうくらい、何に対しての「敵なのか」も、ブレて行ってしまいます。主人公が必ず「正義」とは限らないのですから。いわゆる悪側からみたら、正義側?は全員敵です。

 

薫の父「碓氷マサアキ」についても、奇妙です。克喜に人格形成プログラムを施すのであれば、薫にもしとけよ。となります。めんどくせーな。なのにしない。それどころか、娘の命を奪われるハメになっています。

壮大な父・娘の親子喧嘩であれば、よそでやってよ…ですし。

 

USBはやはり、起動装置。なんでだよwマジで人類補完計画するつもりなのでしょうか。

 

記憶の改ざんが出来るのであれば、遊佐だってされているかもしれません。大黒幕は薫でないと、色々と摩訶不思議現象が説明つきません。

黒幕というより、この「世界」を形成しようとしているのは誰だ?というお話であって、黒幕というのとは違う。世界というか、遊佐のVR世界?的なところ。「認知世界」「虚構世界」そのあたり。もう、ほぼこれでしょと思えますし、違ってもいいです。それくらい、見えている世界の出来事があまりにも、粗雑。整合性は多少無くてもいいですが(キレキャラだらけだとか、銃撃ち過ぎだとか)それを差し引いても、夢でも観てるのか?レベルで、整合性の無いことの意味がわからない。

具体的には、10億円事件、ココそれぞれの言動、都合よく流れていく遊佐の立ち位置、暴かれたら困るのか、困らないのか軸がフラフラな「ニッポンノワール」とやらのガバガバ設定。ですので、遊佐が自身の頭を撃ちぬけば、終わる世界。

ですので、人類補完計画でも人体実験でも、クローンでも、宇宙人侵略でも、何でもありで、何がきても別段驚きません。なんだそれwくらいで。

インフルエンザ記事も、初回であれだけ意味深に出しておいて、ただ落ちてただけかよ!みたいな流れになりますし、あえていうなら「実験元年」がインフルの流行した年でした。という事でしょう。わかるかいw

 

ラスト、警視総監からの電話で、南武が手のひら返しをしたのは、5年7ヶ月前に家出をしただろう「ヨシヤ」と言う名前の息子が、関連していそうですが、果たして。

 

克喜と遊佐を軸にするのであれば、克喜の人格をもう少し丁寧に描いてあげてほしかったなぁ。と思う8話でした。あまりにも、舞台装置扱い。

もしくは…今の人格が本当で、凶暴な克喜が「プログラミング」されたほうだとしたら?凶暴さが、あまりにもおかしい演出・描かれ方をしています。

むしろこっちか?「いい子」になったのではなく「凶暴」にされた。そうだとしたら、根底から色々崩れていきますし、積み上げたものを8話後半で、ぶっつぶしにかかるパターンもあるかな?と思えます。個人的には、こっちのパターンの方が、いいなぁ。

そのあと、克喜と遊佐への試練が待っているはず。ビターエンドになりそうな予感。

 VR(仮想世界)と現実(リアル)な世界。境界線はどこ。それを認知するのは、人間の脳。火の鳥っぽくなってきた…。落としどころはどこなのでしょうね。

 

 ※追記

Twitter等で、10年前にフジ系列で放映された「Joker~許されざる捜査官」との関連性について、言及されているツイートが非常に多くあがっていました。

ja.wikipedia.org

 

もうこれはそうでしょう。10年前からのつながりで、3-Aをはさみ、ニッポンノワールで出してきた。壮大なドラマ劇。しかも局の枠も越えた、非常に挑戦的な試みであり、いろんな意味でぶっ飛んだ(局を飛んだ)ドラマなのでしょう。昨今、動画配信サイトが色々でてきていて、その対策や挑戦・実験的なこととして、色々やられているのは非常によくわかります。

ですが、一言いわせて。ふざけんな!w

 

そんなの、脚本家の都合やん。私は「ドラマ」をみているのであって、脚本家をみているわけでもなく、その人の過去作品や、人物像・癖まで考察しようとは思いません。(個人的には、思い入れのある監督(イクニ)とかなら、全然苦じゃないですし、私に取っては、そうなるに足りえる作品を残してくださってます。ですが、それをイクニファンで無い方にまでそうしてよとは言えませんし、仮にそういう風な作品であるならば、ファン以外の人にはオススメしません。前作や過去作を知っていれば、ああーと思えるシーンはあれども、結びつけてきてこうでした!あいつでした!という、物語の軸・核心に関わってくるものは無いですし)

なのに、良く知らない脚本家の事を、そこまで調べて過去作品にまで言及してってしなきゃいけないの?と思います。それとも、ファンサイトで公開すべきものを、全国ネットで放映されたのかな?

チラッとその設定がみえるよねー位ならいいです。が、Jokerの場合もう、がっつりすぎて今まで考えてきたことが、マジであほらしくなりました。

 

ただ「多分」ですから、確実にこうだ!とはいえませんが、ここは「凄い!」とか「壮大だ!」とか、一切思いませんし、仮にそうだとしたら、その破片(ジョーカーと関連ありますからね)ということをもっと早い段階での「劇中」で出さなければと思います。同じ俳優さんが出ているのがヒントだ。とか、そんなの役名がちがうやん…ですし(それは人体実験で、記憶を改ざんされていて、名前も変えられていたからだ!)それいったら、俳優さんは今後、同じ役しかできなくなってしまいます。だから、3-Aも絡ませてたでしょ?それがヒントです。というのであれば、ジョーカーと3-A観てない人は、最初から切捨てですよね。どうしてもこれをやりたいのであれば、過去作品もよくよくご存知の方が集まるファンサイトか「武藤さんチャンネル」でやって頂きたかった。無ければそういうチャンネル作れ。

 

時代もSNSが盛んになり、考察というものが広まってきている今、あらゆる手を尽くして、視聴者側を騙さなければいけないとは思います。制作者さん側・つくり手さん側が、苦悩されたり物凄く考えておられるのも、非常によくわかります。だったら!だからこそ!気持ちよく騙されたい。

手法がダメだといっているのではなく、それならば「フェア」にやって欲しいのです。関連付けるのも構いません。ですが、最初から切捨て型にし、脚本家の過去作品をしっかりみとけ。もしくは、wikiして過去作品調べて、動画サイトで復習しとけよ。みたいな、誘導型「すぎる」のは、いかがなものかなぁ?と思います。誰得なの。

なのに、Youtubeとかで下手なヒントの出し方をする。たのいくんの動画。これは一番いただけない。今までこの点(たのいくんに隠されているいくつかのヒント)に触れなかったのは、やり方が下手くそすぎるから。あえて触れなくてもいいと判断して、書きませんでした。考察の醍醐味は、あくまでも作品本編の中であり、そこから伏線をひろい回収し、推測を立証する。これが楽しいのです。多分、広報の人と制作側は別なんだろうなぁとも思いましたので。

せめて、過去作品に関連あるよというヒントは、どこかのタイミングで出して欲しかったです。それならまだ、許せました。マジジョーカー。許されざる者だわ。

あえて言うなら、ヒントでてたのこれだけ。

 わかるかいw

 

斬新さ、挑戦的というのは、わかります。だから、物語もすげー粗雑だったのか…とか納得できる部分もあります。ですがそこの部分を捨ててまでやりたいことが、これなのか?!で、がっかりです。物語の軸ではなく、飛び出したドラマとドラマのつながり、脚本家の過去作つながりがメインって…。

多分、相性の問題で、私には合わない人なのはわかりました。

できれば「考察」は語ってほしくないなぁ…とは思います。武藤省吾?さん自身

の作品関連の考察としてならば、アリだと思います。

 タイトルを「ニッポンノワール 脚本家Mの反乱」ならば、文句ないです。

あくまでも、過去作品をひっぱってきて繋げているのであればの話ですので、そのつながりの程度問題で、ああ、その程度ならという許容範囲であれば、いいかとも思います。まだ確定ではないですが、ですが今作宮城がガッツリ絡んでますから、そことは関連ないですし、(過去作を)知っていればより楽しめますよー知らなくても問題ないですよーレベルでは通用しないでしょう。じゃあ、今日のED最後に宮城が叫んだ

「俺は何者なんだ!!」は、誰なんだよw

知らなければわからんわ。もし、ジョーカーの役名がでてきたら、知ってれば楽しめますよーレベルじゃねーだろw