フォローされたら終わり 最終話前・犯人の手がかり?
”フォローされたら終わり”は、非常に難しいドラマでしたし、今でもモヤモヤしたまま、誰が犯人なのか自信がありません。正直、わからない。
難しくしている最大のポイントは、容疑者が絞り込めないこと。
よくあるミステリ物でしたら、殺人が起こり、そこからアリバイやトリックなどで、誰が実行可能か?という絞込みができます。容疑者も犯行が重なったり、毒牙にかかったりで、消去法でどんどん減っていく。今回はそれがほぼ適応されません。罠にかかった容疑者さえも、自演の可能性があるのです。その上、ほぼ誰でもが実行できる。誰と誰が一緒にいたからと言う事や、この時誰それは○○をしていたというのもほぼありません。唯一、純子くらい。時間の設定も曖昧で、その時間帯他の人が何をしていたということも、さっぱりわかりません。
考察ポイントは明確なのに、それを示す道筋が非常に曖昧であり、テーマに「SNS」があるが故、スマホ・ネットというものが更に犯人絞込みを難しくしています。スマホでどこまで出来るのか?という提示もないですから、これもできる・あれもできると、何でもかんでも出来てしまえる始末。
こうなると、ちょっとした台詞の違和感や、小物類で判断するしかなくなってきます。それさえも打ち消すかの様に「でもここでは、こうなんだよなぁ」と、ぐちゃぐちゃになっていきます。確実に「コレ!」というものが、出てこない。こうなると、自分がおかしいと思うポイントに「賭ける」しか無くなります。
その中のひとつ、ほぼ唯一百万円社長「らしき」人物が出てきたシーン。
3話。ちはるがゆまに施したネイル写真をタグ付けしてUPした画像。このあと、ゆまの自宅場所が拡散されます。その時、拡散した謎の人物。これは第三者なのか、百万円社長なのか。
この時点で、ちはるの投稿があったとすぐ気づける事、ゆまの自宅でネイルをやっているとわかっている事。この2点が必要な事から、拡散したのは百万円社長本人だとします。
そうすると、唯一百万円社長のスマホと手が映っているシーンということになります。
上のスマホで拡散しているシーンをみてわかるのは、ネイルをしていない事。カバーの種類。
他の人と比べてみます。
まず、ちはる
スマホの色は白、ネイルをしていることから、無し。
次にゆま
ケースは白。彼女はネイルをされた後のはずですから、ゆまも無し。
次に純子
彼女はカバー自体に特徴があり、しかもネイルもしっかりしています。爪の長さも違います。故に無し。
次に美由紀
美由紀も一見、特殊なカバーをしていますが、表面だけ見るとよくわかりません。しかもこの画像にあるシーンは、7話です。ちはるにネイルをしてもらうシーンが初めて出て来るのは、ゆまの自宅場所が拡散された後。ですので、グレー。
次に太陽
3話で純子の件が炎上している事を見ているシーン。彼のカバーは、カラフルで、サイドにも青・赤・白の模様が来ています。よって、無し。
次に壮太郎
カバー自体はブルーに見えますが、サイドは黒。これだけみるとグレー。
次に後藤
13話。壮太郎に高校時代の写真を見せているシーン。彼のスマホ自体が白です。ですので、無し。
次にミズキ
1台目。14話で、壮太郎の配信を拡散するシーン。ここで使われてるのはカバーは白。ですので、これでは無い。
2台目。10話で、炎上配信している事をゆまに教えるシーン。少々判りづらいのですが、このカバーもサイドまで模様が描かれています。ですので、無し。
次に新藤
彼のスマホは、余り出てきません。少々判りにくいので、もう1枚。
9話。新藤が盗作疑惑で荒ぶるシーン。フォローされた!とスマホを投げつけ、それを壮太郎が見ているシーンですので、手は壮太郎のものです。スマホだけみると、ゆまの自宅を拡散しているシーンに映るスマホに似てるといえば、似ていますのでグレー。
最後に梶浦
彼の場合、3話あたりから、スマホカバーが変わります。
1話。くそバズってる!と、皆に見せるシーン。
9話ラスト。百万円社長からフォローされるシーン。
12話冒頭、美由紀が梶浦の指紋認証で、勝手にスマホを見るシーン。
判りにくいのですが、サイドはこんな感じ。梶浦は他のメンバーとは違い、スマホが割りと出てきます。角度によると思いますが、このカバーの時に、自宅拡散はしていない。途中からカバーをつけているのか、2台持ちなのか…。1話時点のスマホであればグレー。
ゆまの自宅場所拡散をしたものと近いモノを持っていたのは、壮太郎・新藤・梶浦・美由紀。
この4人で、確実に消せそうな人を消します。
まず美由紀。
ちはるにネイルをしてもらっている時、ちはるのスマホに「百万円社長の分身」と名乗るアカウントから、DMが来ています。投稿時間を設定できるなら別ですが、この時美由紀はスマホを触っていません。ですので、美由紀の可能性は低い。
壮太郎の場合
壮太郎も十分に怪しいのですが、先に投稿した通り、彼が犯人だとゆまへの気持ちが全部偽りになり、ただのサイコパスでしたというオチにしかなりません。SNSに対して、異常な執着があることに理由があるのなら、まだ犯人でも納得しますが。色々見せられてきたこと全て一体何なの?となります。
次に梶浦。
梶浦の場合は、13話でゆまに百万円が届いた事を考えると、その時ボコられて病院送りにされている梶浦には無理なんでは…?と推測が出来ます。
ただし、ゆまに届いた百万円が、百万円社長から届けられたものとは限りません。
なぜこのタイミングで、ゆまに届けられたのか。梶浦は百万円を受け取ったのか?そうでないのか。
百万円社長からのフォローも、浮気をばら撒かれた程度ですし、それよりも自演でやったことのほうがエグいという、他の人とは違う破滅をしています。というか、破滅もしてなくて、すべて「美味しいこと」なのかもしれません。
新藤の場合
新藤は、何もかもが「黒」に向いていると言っていいと思います。1話から14話まで通して、確実に「犯人」として存在している様にしか思えませんでした。だからこそ、違うんじゃないの?という、思いも過ぎったりしました。
新藤が受けた被害は、他の人とは違い百万円社長がしただろうことは、フォローをしたのみ。盗作疑惑でさえも、同期がやりましたという極々限られた範囲のもの。むしろ百万円社長がなぜ、盗作メールを同期が送るとわかったのか?という謎が出てきます。これひとつとっても、怪しすぎます。
盗作疑惑が持ち上がったあとに、フォローされたというならばまだ話はわかりますが、それでも怪しさはずば抜けています。
もうひとつ、裏の顔の「非情」がまだ出てきていません。何が非情なのかさっぱりです。壮太郎でさえ、SNS嫌いをとことん描かれようとしています。それと同じく、ゆまの「本音隠し」もほぼ出てきていません。むしろ、ペラペラ話すぎだろ…レベルです。
ゆまの本音隠しは恐らく、最終回で出て来るだろうマユ関連で明かされるのだと思いますので、ゆまが犯人としてはどうなの…?と思います。
忘れてはいけないのが、14話のラスト。なぜ壮太郎は、ああいった行動をしたのか?
俺が百万円社長と言うだけなら、新藤を殴る必要も、ゆまを拘束する必要もありません。何が目的なのかもさっぱりです。
先の投稿にも書いた通り、犯人候補から壮太郎は外します。
残ったのは、新藤と梶浦。
次はこの二人を、だらだらとことん考えようと思います。