さらざんまい 第5皿目@つながりたいけど 許されない その1

辛すぎて、辛すぎて、辛すぎて。10歳の子供や、14歳の少年が背負うには重すぎるものばかり。さらざんまいと言う物語は、少年から青年へ、成長する過程のお話なのだろう事がわかった5話。だからって、大人が万能な訳でもなければ、偉くもない。そんな大人であっても、誰しもが必ず通る幼少・思春期。そこで何を見つけるのか。何を手に入れるのか。そして何に気づけるのか。彼らのスタンド・バイ・ミー。様々な葛藤を乗り越えるには、誰かの手が絶対に必要。

欲望って、字面通りだろうか?愛ってなんだろう?今までの彼らを見てきて、箱や猫、ミサンガや銃、蕎麦。そして、サシェ。これは彼らの欲望なのだろうか?いいや違う。彼らが自ら欲したものではない。あくまでも物質でしかなく、そこに秘められた想いこそが、彼らの欲望だ。物に執着しているわけではない。その物は、単なる装置でしかない。もしくは記憶を繋ぎ止める鍵。時には想いを秘める宝箱。

欲望の先に、繋がりがあるのかどうか。愛があるのかどうか?

カパゾンビたちも、物質を通して彼女たちとつながろうとしたが、本物ではなかった。だから物質にこだわった。欲望を通して、繋がりが本物なのかどうか、試されているのではないだろうか。

 

 

5話までみてきて、薄っすらと感じていた事。それは「昭和~平成初期感」でした。メインは昭和からの流れで、平成は少しはいるかなぁ?程度。令和元年の今、わざとソレを持ってきているのだろうと思えます。そして、謎な部分が解け始めるだろうきっかけが、漏洩しはじめた回となりました。

 

1話で、ヒーロー戦隊もののど定番を見せられ

セーラームーンなどにみられる、ストーリーの流れ)

2話で、性別はどうであれ嫌な転校生となりゆきデートというラブコメ定番

3話で、性別はどうであれ片思いする子とのラブな妄想発揮するラブコメ定番

4話で、ハードボイルド系、いわゆるヤンキーものや、熱血系

5話で、家族もの系、涙腺緩むようなもの(展開がハードな程、良い)

 

5話なんかは他にも、少女マンガなどでよくあるパターンで、売れっ子スターや売れっ子モデルの代わりを主人公がってお話。この場合、売れっ子のほうになんらかの問題が発生して、主人公が「私が代役をやるわ!」的なのがど定番なのですが。でもだいたい、変装は何かの拍子でバレます。2,3話は少年・少女誌どちらにも見られるパターンだと思いますが、ラブコメ展開のなかでは、ど定番です。それにくわえて、RPG的要素も入ってきます。○○を集めろみたいな。4話は、やさぐれた主要人物に、実は暗い過去があった。だから俺は強くならなきゃいけないんだ!的な展開。そして、主人公と接するちに…お前には負けたよ。みたいに心が通っていくみたいな。この場合だいたい、そういう影がある人物は、死亡フラグですけれども。1話はいわずもがな、セーラームーンからのあるある要素「戦う変身少女」もの。もしかしたら、○○レンジャーにも通じるものがあるかもしれませんが。

今回の5話、家族との絆や葛藤が描かれていました。私が最初に思い出したのは、少々古い漫画なのですが「僕の地球を守って」です。(類似点はほぼ無いかもしれません。ぼくたま(僕の地球を守っての略)の方は、前世の記憶のお話でしたから)

どこでそう思ったのか。アバンで「幸せの匂いが、わからなくなった」と一稀が言うシーン。ここです。朝食を一緒に取るという何気ない日常が、どれほど幸せな事なのだろう。と、ぼくたまの登場人物「輪(りん)」は、嬉し涙を浮かべ微笑みながら思うのです。心情は真逆ですが、輪は輪で、そこに至るまで相当な葛藤をしました。輪の設定年齢は確か6歳。相当マせた子供設定ですが、前世の記憶を持つ。というルールが後に付加されますので、問題なかったのでしょう。

苦しみ、葛藤をハードに描いた分だけ、その後に訪れる何気ない当たり前の日常が、数段意味のあるものへと変貌します。

一稀からみますと春河は、一段上の存在になってしまいました。本来ならば対等、もしくは兄ゆえに精神的上位になりえた一稀は、じーさんの余計な一言で、拗れたカインコンプレックスを持ってしまったのでしょう。我侭気まま、思いのままと言う訳にいかなくなってしまったのか、自己否定をするしかなかったのか、そんな事を知った上で、目の前にいる家族とどう接していいのかわからなくなった。しかも10歳の子供ですから、独り立ちするよと言う訳にもいきません。逃げ出せない。受け入れて、そこで過ごすしかありません。世界の全てが、ほぼ家庭中心の時期です。だからといって、ご両親は一稀を決して愛してなかった訳では無い事が、よくよくわかるシーンもありました。じーさんのせいで、心に葛藤を抱いた一稀を「自分達の子供だから」と、それまでと変わらずに愛情を注がれていたのではないでしょうか。だからこそ、余計に立場がわからなく一稀は混乱した。いろいろと受け入れるには、時間と成長、そして救いの手が必要です。

令和元年の今、昭和~平成をなぞらえる様なさらざんまい。ですが、それぞれが少しづつ令和テイストが混じっていると言えます。時代背景を加味されて、王道パターンを織り交ぜつつ、伝えたいことできる事をこれでもか!と、見せられている気がします。6話で後半戦にいきますから、ここからは個人的な予想でしかありませんが、前半の流れを汲むのであれば、今度は平成中期~後期にみられがちだった、ループ・異世界・転生、パラレルものや、何かのオマージュ系(ただし、メタファー的というよりも、あからさまなオマージュ)陰鬱系、後は叙述トリックを映像化した様なもの。こういったものを基盤に、物語展開してくるのか、前半をそのままなぞらえて、プラス宇宙もの(ムー的な感じの)ものになるのか。昭和時代の漫画では宇宙ものや、異世界物、熱血スポ根ものがずいぶん流行したように思います。

根底に流れるのは、スタンドバイミーであり、ブッダ火の鳥かもしれません。手塚治虫先生も、欲望や繋がりをテーマにしたものがたくさんありました。

 

 

 

 

 

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「お前の母親は、だらしない女だった…」いまわの際で、祖父が一稀を指し口にした言葉。じーさん、最低だ。

「どうしてじーちゃんはそんな事を言ったのか、僕にはわからない」

私にもわからない。

「家族は本当じゃなかった」

10歳の子供にとったら、衝撃以外のなにものでもなく、しかもシチュエーション的に非日常感のなかで言われた事ですから、かなりのショックがあったでしょう。10歳一稀のメンタルが、非常に心配になります。それを考えると、辛すぎて。そして、引き取られたご両親も、同じように辛さを感じておられたはず。変わりなく接しようとしても、どうしたらいいのか苦悩されたんだろう事は、想像できます。

「僕だけが繋がっていなかったんだ」

家族ってなんだろう?ということを、意識的に考えるような年齢ではなく、無条件に親がいて、兄弟がいて。そういう環境が当たり前だと思っていた一稀にとって、じーさんの一言で、それは崩れた瞬間の困惑は半端無いと思います。

 

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「幸せの匂いが、わからなくなった」

 

大人になってから気づく、何気ない日常にある幸福感。それさえも奪われた一稀。オムレツの上に桜の花びらが1枚、舞い落ちます。一稀にとって幸せの匂いは、もしかしたら桜の香りなのかも?と、薄っすらと考えるシーンです。

レオとマブのTwitterにも、オムライスがありました。

 

ここまでがアバン。なんかもう、既に胸が苦しくなる展開です。

 

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「来た!サラの車だ!」

「おい…マジでやんのか?」

「もーちろんだよ。このミッション。絶対にコンプリートしてみせる」

ほんとにやるのかよ!私も同じ気持ちなんですが…wミッションコンプリートと表現する辺りに、14歳らしさ?が出ているのかもしれません。が、やろうとしていることは拉致監禁です。おいおい…。

 

「お前…なんでそんな普通なんだ…?」

「えっ…?あぁ、女装はこのあとトイレで…」

「そうじゃねーよ!」

え?違うの?私も女装の事だとばかり。そうではなくて、前回の漏洩内容について、悠に対しても普通な事を問いかけていたみたいです。

「なんでかな。僕も最初は怖いって思ったよ。でも…羨ましかった」

前回、燕太が悠に「人殺しだぞ!」と言っていた時、一稀はきゅうりを食べていました。私から見たら、一稀の反応は普通と感じました。普通といいますか、過去について、言及しても仕方がなく、しかもその事で口出し出来ないですし。どう声をかけていいのかわからないですから、こちらから触れようとは思わない。ですが、正義感のある燕太はそうではなかったのでしょうね。ただ、言葉のチョイスは最悪ですが。曲がったことが嫌い。だからこそ、融通が利かない。ブッタで言う所のデーパと言った所でしょうか。まぁ…燕太の漏洩内容は、煩悩そのままでしたけれども。

一稀が悠に普通に接しているのは、どこかで類似性を見出しているのだと思います。そして羨ましいと言ったとおり、兄弟である事の絆が、色鮮やかに一稀には見えた。誓は悠からみれば「ヒーロー」です。憧れの対象。自分を救ってくれた人。これが一稀にとって、羨望する理由の一つだと思います。他の誰でもない、春河のヒーローになりたい一稀。そのためだったら、なんだってする。血の繋がりが無いのなら、それ以上のつながりを持ちたかった。なのに…。

 

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サラちゃんのマネージャー。なんとこの後、悠は凶器を用いてマネージャを監禁します。問題の凶器は、きゅうり!!世の中には瓜類がたくさんあります。ひょうたんとか、ゴーヤとか、へちまとか、スイカとか…。そのあたりなら、威嚇するためのものとしては役立つかもしれませんが、きゅうりです。無理がないかい?

と思っていたら!無事に、お手洗いの個室に監禁成功!マネージャー弱すぎ!

 

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サラちゃんの控え室。悠がおびきよせます。が、動きがスロー。非常にスロー。

さきほど武器に用いたきゅうりを片手にもつ悠。半分折れてますけどね。それをみたサラちゃん「きゅうりでぃっしゅ」

「握手会の前に、PR用の写真撮影をお願いしたいのですが」

悠、なんなの!超雄弁だし、超演技うまいんだけど!何者だよ。

サラちゃんは、片手のきゅうりに夢中。まさか、きゅうりに釣られた?ェー。

 

悠(なにやってんだ俺…)

それをみていた一稀「久慈、グッジョブ」 確かにイイ仕事してました。

 

まんまと、本物のサラちゃんと入れ替わることに成功した一稀。控え室に入り、鏡面の前に座ると同時に、スマホから短い着信音。

ハルカッパからのメッセージ。どうやらイイ合言葉を思いついたみたい。

 

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メッセージを見た一稀。一瞬、息を呑みます。

「素敵な合言葉でぃっしゅ」返事を返しますが。なにやら、この合言葉には深い意味が秘められてそうな予感。

「ボクたちがつながってるサインだよ!」

ハルカッパからの返事。それをみた一稀は「僕と春河は繋がってる。例え本当でなくても」と、スマホを握り締めます。

春河が生まれたときに、お兄ちゃんになるんだ。守らなきゃ。という自尊心や自立の芽生えを感じたのに、お兄ちゃんではなかった。喪失感は半端ないはず。だからこそ、つながりがほしい。一稀は一稀なりに、必死で繋がりを探して求めていたのでしょう。

 

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5656会館の握手会・会場はお客さんがたくさん待っていました。勿論ピクトグラム。その中に、燕太・春河・ご両親も混ざっていました。サラちゃんの入り待ちをしている間、スマホで今日のラッキー自撮り占いを見る春河。いやこれ、何時に放送してるの。何度もリピートしているのでしょうか。

6:55とか7:55とか、今回は9:55 ばらばらやん!というか、放送時間が朝の6時から12時までの6時間放送とか?延々リピート放送?謎だし!

今日のラッキーアイテムは「サシェ」 サシェの意味がわからない春河は「ねぇお母さん。サシェって何?」と聞き、「イイ香りがする匂い袋の事よ」と教えてくれます。

「におい…ぶくろ」春河の瞳がアップになります。なにやら、匂い袋に春河は反応したようですが。何にひっかかるのか、現時点ではわかりません。ただ、なんかあるな?という予感はするような流れでした。

燕太は燕太で、一稀の事を心配しています。なにしてんだよぅー…。焦る燕太。

 

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今回の浅草変死体の被害者。匂野福郎(においの ふくろう)

鼻になんかつけてます。なんだろう?匂いに敏感だから?マスクじゃなくて鼻?個性的です。しかもモヒカン。浅草天然記念物匂い袋事件。はぁ?意味がわからん!どんな事件なんだ。

オオサンショウウオらしき生物に、カレー?らしきものを与え、どうも劇辛らしく舌を腫らして泣きながら、火を吐くオオサンショウウオらしき生物。その生物からでた、汗?だかを抽出したあと、匂い袋に入れるという事件。カレーらしきものを食べさせられた、オオサンショウウオらしき生物は、入院している模様。訳がわからない。

確か前回、レオとマブはこう言っていました。「欲望のレベルをあげる」と。変質者度があがった訳ではなさそうですが、意味不明度はあがりました。

そして、レオとマブの登場。

「そいつは俺らが嗅いだのさ」「それは昨日のサシェなのさ」

昨日のサシェ。「これはクッサい、不当逮捕だ!」川ウソ交番で、異議する匂野。

「はじまらず おわらず 繋がれないものたちよ」

「今ひとつの扉をひらこう」「欲望か」「愛か」

「欲望搾取」 はい、いつものです。

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匂野のスマホオオサンショウウオらしき絵。

 

そして今日も今日とて、そいやそいや、あそれ、そいやそいや。ソレソレ。

かわうーーそいやぁーーそいやそいやそいやそいや。ハッ!ハッ!

 

それにしても、今回は、ソイヤアーソイヤ!ハッ!が、早い段階で出てきた気がします。

 

 

悠がサラを連れ出したのは、問題の浅草観音温泉。閉館しました。という貼紙もありました。ちゃんと事実に沿った貼紙がしてあります。

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ボイラーが故障し、多額の修繕費用がかかること。やむなく閉館。 日付は2016年6月。ここの時間軸はどうなっているのでしょうか。ここにサラちゃんを閉じ込めようとしますが…。

 

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!!!

えっ?!サラちゃんといつも一緒にいるマスコットが出てきた?え?どういうこと?

 

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ここにあるカレンダー、1月のものなのですが、1月1日が月曜日から始まるのは、2001、2007、2018年です。何か意味があるのか、無いのか。1歳未満の赤ちゃんによるうんち事件も起きている模様。ありそうで、なさそうで、ありそうな微妙なラインの事件ですな…w

 

悠が振り返ると

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サラちゃん、サラっと脱出。えっ!え?まさか…。

どうやって外に?!と、驚愕の悠。そりゃそうです。出入り口は、鎖でガッチガチに施錠しちゃいましたから。なのに!

このあとも、あの手・この手でサラちゃんを監禁しようとしますが、何をしてもサラっと脱出されてしまいます。あの、マスコット型の生物は、サラちゃんの変身姿なの?!マジックショーの、剣刺しボックスの中に入れた時は、確実に剣が刺さって「ぐちゃ」と言う効果音まであったのに、無傷な上にサラッと脱出。なんかすごー…。

「なんなんだよ…」息を荒らし、疲れ果てる悠。そりゃね。化け物相手じゃだめだわ…。間違いなく、化け物だよ!(いや、かわいいんですけどね)

 

その頃、5656会館では吾妻サラ握手会が始まろうとしています。登場したのは、いわずもがな、サラ一稀。出てきたサラちゃん「グッドイブニィーング」

燕太は、もちろん気づきます。やべぇ!春河に気づかれちまう!と、春河の目を塞ごうとしますが。

「サラちゃんだ!かっわいいぃー!」と、春河、気づいてない模様。客席からは、「よっ!待ってました!俺の孫!」と、掛け声まで。あなたたちには、サラ一稀がどうみえてるの?どこからどーみても、チープな衣装な上に、ぜんぜん違うだろ!といいたいのですが、彼らには本物のサラちゃんに見えているようです。マジか…。

燕太も、ばれてない、だと?!と、ずっこける始末。だよねー…。

登壇後、お客さんに挨拶するサラ一稀。その途中、燕太に気づきます。きまずいー…。

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燕太は、サラ一稀に「ハルカ バレ テナイ」と、謎の手信号を送ります。それを受け取った一稀。うん。と頷きます。なんで通じるんだよ。

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握手会が始まり、春河の順番になります。春河と握手した時、一稀の回想○海草×が入ります。

 

カットは、くじら滑り台のシーン。本当にきれいなシーンです。ここで、一稀は春河と会話します。内容は、家族がペアルックを着る事について。

「お母さん怒ってた?」と春河に聞く一稀。「ううん、怒ってないけど心配してたよ。カズちゃん本当は、家族でおそろいの服、いやだったのかなって。お揃い、いや?」

「そうじゃないよ。もうすぐ中学生だし、家族とペアルックは卒業したいだけ」

と春河にいいます。本心は、自分は血のつながりがないから、家族ではないんだ。という自己否定から来たものでしょう。そういえば、いつも、ボーダーの服を着てました。一稀以外。そんな一稀に春河は

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「違う服を着てたって、大人になって離れ離れになったって、ボクとカズちゃんは、始めから終わりまで、まあるい円でつながっているよ」と、言います。

このせりふ!レオとマブの台詞と同じです。まったく同じではありませんが。あちらは否定、こちらは肯定。これが、欲望か愛の違いなのでしょうか?おはようからおやすみまで、暮らしをみつめる○○○○のような響きです。

それにしても、春河はどこからこの言葉を持ってきたのでしょう。計算しますと、7歳か8歳くらいのはず。自然と湧き出た言葉でしょうか。それともご両親が、教えた言葉でしょうか。何かしらのきっかけがないと、なかなか出てこない言葉の様な気がしますけれども。春河、本当にイイ子です。回想は、ぶくぶくぶくと言う泡の音とともに終わり、現実に戻ります。

 

「はじめから、おわりまで!」合言葉を言う春河。「まあるい円でつながっている…」それに呼応した一稀。「えっへへ…ありがとう!」春河、すごく嬉しそう。

そんな中、ヤツが来ました!監禁したはずの、サラちゃんのマネージャー!

えっ!でてくるなよー!ヤメタゲテー!!

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「そのサラは、偽者だああっ!」ヒー!やめてあげてええ!

カッパッパッパー!!

「うちのサラを、どこへやったああ!」激怒する、マネージャー。

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そこへ、燕太が!ナイス燕太!なんだか、見ている側も、どうかバレないで!と祈る気持ちが高ぶります。

「露出狂の変態!!サラちゃん危ない!」と、マネージャーを変態扱い。おお!燕太、ナイスフォロー!とか、思っちゃいます。まぁ、ズボンは悠が脱がしたんですけれどもね。

「ここに居るのは本物のサラちゃんだよ!合言葉に答えてくれたもん!」春河も参戦します。一稀の心臓はもう、破裂しそうなはず。なのになのに。最悪な展開へ。

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「あれれー?どうなってるでぃっしゅ?」

化け物相手に疲れ果て、息もあがった悠と、本物のサラちゃんが登場。ぎゃあああ!これは可哀想すぎる!なんともいえない展開。

「え?サラちゃんが…ふたり?」春河も混乱します。

「えっ?!エーーーーー!!」会場からもどよめきが。いやまて。春河はいいよ。スマホでやり取りしていたから、100歩譲って、サラ一稀が本物だと思っていても仕方ありません。でも、会場のお客たち、あんたらの目はどこについてんだ!なんで、エー!なんだよーー!みりゃわかるだろ!どっちが本物なんて!

さらっとお散歩してきたんでぃっしゅ。と、何事もなかったかのように、舞台へと歩くサラちゃん。お散歩でしたか…w

「はじめからおわりまで!」春河が、本物のサラちゃんに、投げかけます。が、サラちゃんがそれに返事するわけもなく。「あなた…誰?」と返される始末。もう、やめてあげて…。見ているこちらも、なんとも言えず羞恥がこみ上げてきます。

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うおおおお!ヤメタゲテエエエ!!春河だけでなく、ご両親、たくさんのお客さんの前で、正体をばらされた一稀。もうなんていったらいいのか。

ここまでがAパートでした。

 

 

偽サラちゃんでいる事は駄目だろうとは思います。でも、ここでこんな風にバレるのも、同情する部分も。精神崩壊起こしそう。ですがそもそも、握手会を乗っ取ろうとした罰といえば罰ですしね…。それにしても、可哀想。はぁ…可哀想…。

 

Bパートには、前回の臍で茶を沸かすが、でてきます。

これたぶん、芥川のカッパにあった「カッパは人間がまじめに思うことを可笑しいと言う。人間が可笑しいということをまじめに言う」に繋がるのだと思います。