ユリ熊嵐 7話 私が忘れたあの娘~

 

 

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「こうして 約束のキスを果たした二人は 月(スキ)の星に導かれ 断絶を越えて旅立ちました」

 

徐々に物語全体の構図が明らかになってきました。

そして、いくつかの矛盾も出てきて「あれ??」となっている状態です。素直に物語を受け止めた方がいい部分と、素直に受け止めては罠な部分、この二つが頭の中をぐるぐるしています。

6話までで、なんとなく漠然とではありますが、話の流れ的な物が掴めそうだなぁと思っていた分、今回でさらに解らなくなったりで、個人的には「矛盾回」な7話でした。

 

 

 

f:id:rarafoutune:20150218051908j:plainとても綺麗なシーンでした。澪愛が幼少紅羽に絵本を読み聞かせているシーンです。前日記に書いた、星と土星のチープさは、投影機からの物だったからなのですね。納得でした。

このシーンでは「月の娘と森の娘」は完結しています。ですが、紅羽は「未完」だと言っていました。今実際手元にある物は、途中までなのでしょう。だからこそ紅羽は、未完だと思っているのです。ですが冒頭の回想では、完成しています。ここで矛盾が。

この回想は、紅羽のものだと思われます。紅羽は最後のページを知っているのです。ですが、6話で「完成していない」と言っています。もしかすると、下書き状態のものは完成していて、それを読んで貰い、清書した物が途中までしか出来ていないのかもしれません。または、完成していたけれども、物語の後半部分は失われているのかもしれません。

それと、最後のページに書かれていた言葉。「こうして二人は、断絶を越えて旅立ちました」

2話の冒頭でも、ユリーカが純花のお別れ会の時「旅立ち」という言葉を使っています。ここに共通点はあるのでしょうか?

二人で幸せに暮らしました。ではないのです。断絶を越えて旅立った先にどんな世界があるのでしょうか?それぞれの世界では、二人だと生きてはいけない。という事なのでしょうか?だから、二人で居れる世界へ旅立った。となっているのでしょうか?

 

旅立ちとは、どういう意味があるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

f:id:rarafoutune:20150218053901j:plain黒幕と薫が、密会している部屋の風景が少しづつではありますが、映し出されました。特徴のある窓に掛けてあるカーテンが、風に揺れています。

 

f:id:rarafoutune:20150218054051j:plainこの箱の羅列も見覚えがあるものです。ユリーカの執務室にあった棚とそっくりです。

 

f:id:rarafoutune:20150218054147j:plain薫は黒幕に言います。

「あの時の椿輝紅羽の顔…あなたにも見せたかった。こんな快楽があるなんて…好きよ。あなたは大勢の中から、私を見つけてくれた。私はもう、透明な嵐に翻弄される弱い存在じゃない。排除されない大切な物になった…」

 

この台詞「透明な嵐に混じらず 見つけ出すんだ」を、かなり具体的にわかりやすくしてくれた台詞です。今までの話数でも、透明な嵐や排除についてはかなり作中で言及されてきました。が、まだまだコアな部分については、ヴェールに包まれていると思います。

それと、これは私の見間違え?かもしれませんが…黒幕のほうに振り返ったときの薫の口元。牙が生えている様に見えるのです…。もし、牙があるとしたら?ちゃぶ台がひっくり返るような勘違いを、私はずっとしていた事になります。そう、クマは熊、ユリは人、人はヒトであり人間。そう思っていました。そして、薫もユリであり人だと思っていました。もしかすると薫も化け熊かもですが…。もしくは八重歯的な物?かもしれません。

7話では、こういった疑問がいくつか生まれました。それが、私の中でぐるぐると疑問やら矛盾やらが、嵐のように巻き起こっています><

 

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薫が振り返った先には…黒幕がクマになり…

 

f:id:rarafoutune:20150218055303j:plainクマショック!となります。クマの手の色は紫です。今まで出てきているクマとは、また別の固体の様です。蜜子がまだ生きていて、彼女こそが黒幕なのでは?という憶測もありましたが、蜜子のクマ手の色は、黒系だったように思います。ですので蜜子が黒幕説は、かなり可能性が低くなったと思います。

 

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そして、またまたまた生徒達の噂話が始まります。

またクマが出たんですって。嘘、駆除されたんじゃ?あの友達を不幸にする子でしょ?だからー、その子のクラスの生徒が、またやられたんだって。

 

そりゃ、こう言う類の噂話もでてくるでしょう。既に同じクラスの生徒が、確認できる範囲でも6人(カチューシャ・純花・このみ・蜜子・江梨子・薫)が旅立っているのですから。もう一人、未確認の蜜子に食べられたのでは?と言う子も含めると7人です。異常です。なぜ、学校が閉鎖されないのか。クマ討伐隊(警察など)が緊急線を貼って駆除しないのか。相当謎です。この学園の子達には親はいるのでしょうか?居るのであれば、大騒ぎして自分の子供を学園に行かせるという愚行はしないかもとか、思ってしまいますが…。

 

 

 

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その前のシーンで、床に伏せている銀子の傍に座る紅羽が、銀子の胸で星のペンダントが光ると同時に夢?妄想?の世界へと誘われます。

 

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銀子が、「君に私のスキを教えてあげる」と紅羽に言います。「スキを忘れなければ、いつだって一人じゃない。スキを諦めなければ、何かを失っても透明にはならない」「君は私のクマリア様だから」

 

ピンクのリボンが風に揺れて、どんどん銀子を包んで行きます。このシーン、リボンを見ているととても懐かしい気持ちに。大好きだったセーラームーンの、幻の銀水晶から出てくるリボン。大好きな劇場版Rのラストのシーン。なんとなく、それを思い出し癒されまくりました。幻の銀水晶も、星の力なんですよね。あぁ…もうもう、ワードがどれもこれも魅惑的すぎます。このユリ熊嵐も勿論そうです。

 

 

それと…。スキが月に聞こえてしまい、え?!月?!となってしまいましたが…。冒頭の澪愛の「月の星」も「スキの星」なのかもしれません。何度も何度も聞いたのですが、スキなのか月なのか、わからないです…。銀子は「スキ」だと思いますが、澪愛は…。何度聞いても「月」にしか聞こえなかったので、「月の星」にしてあります。

 

絵本にあったクマリア様や、澪愛が紅羽に言っていた言葉を銀子が知っている事に、戸惑う紅羽。星のペンダントから、リボンが伸びていき…二人を包み始めます。

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デリシャスメル。探すんだ。君の望むものを。何を探すの?どこを探すの?さぁ約束のキスを私に。約束のキスをあなたに。私があなたに。私が君に。それですべてが目覚める。すべてが変わる。

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星のペンダントが落ちていくと同時に、紅羽も夢?から覚めます。

正直意味がわかりません><ただ、キスをすれば世界が変わり、全てが目覚めるのでしょう。それにしても、この世界の子達は、私に負けず劣らず妄想族すぎて「驚きー!って感じだよね!」です。

ですので、私も妄想したって構わない筈!です><

このシーン・台詞の意味を、現時点ではありますが妄想で補完しようとすると、眠れる森の美女的なものしか思い浮かびません。キスで目覚めるのですから。とすると、全て夢。夢オチ?!となってしまいます。もしくは、胎内に居る赤ちゃん。世界が変わるという事は、生まれるか死ぬか。です。死のほうだとしたら、今いる世界が黄泉の世界なのかもしれません。

f:id:rarafoutune:20150218063921j:plainそして何故か、銀子とるるの荷物にまぎれて、投影機が置かれてあります。これは、回想の中で使われていた物と同じものだと思われます。ちなみに…ではありますが、星に紛れて描かれている土星で思い出すのは、そう、セーラーサターンこと土萌ほたるちゃんです。土星は破壊と再生を意味します。そしてほたるちゃんも、ミストレス9と戦い、一度は消滅しますが、赤ちゃんとして再生します。幻の銀水晶が、新しい命を芽生えさせたのです。

このあたりは余談すぎるので、ユリ熊嵐に直接の関係はないと思いますが、土星そのものの意味自体は占星学的にも同じ意味だったりします。構図的に土星を交えて描いただけかもですが。

 

 

f:id:rarafoutune:20150218065225j:plain先週の銀子の活躍?と、るるの「くれちんの事がスキだからだよ!」の効果があったのか、銀子とるるは無事(?)に、椿輝邸に同居(屋根裏部屋ですが)出来る事になりました。銀子が床に伏せている場所も屋根裏部屋です。結構辛そうですし、紅羽ちゃん、ベッド貸してあげたら…?とか思ったりしますが、居候の身な銀子とるるなので、屋根裏で十分!なのかもですね。冒頭のアバンシーンの回想でも、澪愛と紅羽が居た場所は屋根裏部屋のようですので、屋根裏部屋=物置部屋と言う場所では無さそうですが。何か、屋根裏部屋は、特別な場所・子供が喜ぶような楽しさがたくさんつまってた場所だったのかもしれません。2話でもるるが「屋根裏部屋空いてるんでしょ?」と言っていました。多分、銀子もその屋根裏部屋で、過ごした事があったのかもしれないですね。るるは、銀子から色々お話を聞いていたにしろ、銀子が色々話すタイプには見えないので、意外と言えば少々意外なんですが。るるが知っているということは、そういう事なんだとおもいます。

 

それにしても、毎回思いますが、いちいち小物が可愛い…。本当に可愛すぎて、それを見るだけでも楽しい!と思ってしまいます。こんなに小物が可愛いアニメも、私の知る限りではありますが、珍しいのでは?と思いますし、ひとつひとつの小物に拘りを感じずにはいられません。特に椿輝邸の物は、椿モチーフの物で溢れていて、しかもそれが全て可愛いのです。本当に素晴らしいです。そして、このマグカップだけで、あぁ、紅羽は銀子とるるとの距離を縮めたんだなぁって事が伝わります。いつの間にマグカップ作ったの?!という事は、仕様なので深く考えてはいけません。あぁ、本当に可愛い…

 

 

 

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先ほどの、リボンに誘われる妄想・夢?で、悶々とする紅羽。そしてついに思い出します。大好きな「あの娘」の事を。それと同時に、何故今まで気づかなかったのか、あの娘とは誰の事なのか?と新たな疑問にぶつかります。

 

 

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場所はユリーカの執務室。前後してますが、嵐が丘学園の生徒達の噂話の後に、このシーンへと繋がります。ここで、薫の退場が確定的となりました。

 

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薫が旅立った事に、驚く紅羽。それと同時に不気味に箱は閉じていきます。

この箱は、旅立った人の遺影を入れるものだとしても、どういう意味があるのか。謎です。

 

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今朝、薫が花壇の前で発見されたというユリーカ。傷跡から、クマに襲われたと断定されたと言う。紅羽が駆除したのに。他にもクマがいると言う事。というようなやり取りをする二人。今回の執務室の窓は、白です。薫と黒幕との密会の窓は、赤+青でした。今までユリーカが出てくる場面で、一人の時の窓の色は赤+青。紅羽を招いている時は、窓は白です。箱の羅列があるという事で、ユリーカの執務室?と思いますが、窓の色が違うことと、カーテンやベッドはどこから沸いて出たのか?と言う謎も出てきますので、箱の羅列部屋はもうひとつある。と考えたほうがよさそうです。じゃあ、謎の密会部屋はどこにあるのか?となるのですが、校内のどこかなのか、違う場所なのか。カーテンだけで考えると、2話3話で出てきた音楽室には、カーテンがありました。ですが、あんなに豪勢な物ではありませんので、音楽室では無いと思います。

 

ここで、クマと澪愛の星のペンダントについて、ユリーカが初めて言及します。

「クマは澪愛の命だけでなく、私たちのスキの証、あの星のペンダントまで奪って行った。澪愛の星のペンダントを持つクマ。それが私たちの敵よ」どういう状況で、澪愛が殺されたのか。なぜ、クマが星のペンダントを持っていったと解るのか。そもそもクマの認識はどうなっているのか。私たちが知っている熊とは違うのか。この台詞には、いくつもの疑問が沸きます。

 

そのあと、ユリーカが紅羽に問います。聞きたいことって?と。紅羽は悶々としながらも思い出した「あの娘」の事を、ユリーカなら知っているかも?と思い、聞きに来たようです。

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一瞬、ポカンとするユリーカ。顔も名前も覚えてないけれど、大切な友達だったあの娘。それを聞いてユリーカは、目線を箱の羅列の方にやります。

 

f:id:rarafoutune:20150218071651j:plainそういえば…と語りだすユリーカ。澪愛が亡くなる少し前、不思議な事を言っていたと。紅羽が突然、友達の事を忘れてしまった事。月の娘と森の娘は、紅羽とあの娘との物語だったという事。この辺りは、冒頭にでてきた回想の中の澪愛の台詞と重なります。ですが、紅羽は驚いた様子。あの回想は紅羽のものではなく、単に、こういう事があったよ。という事で、私たち視聴者がいわゆる「神の目」的な物で見たと言う位置づけなのでしょうか。

 

 

 

 

f:id:rarafoutune:20150218082901j:plainるるが懸命に介護するにも関わらず、一向に熱が下がらない銀子。るるが思いついたのは…。(なぜか突然のライフ・セクシーカキ氷機!なんて素敵なのっ!シャバダドゥ!)

 

f:id:rarafoutune:20150218083005j:plainカキ氷で銀子を囲む事!でした。「これで冷えっ冷えの、がうぶる~になるよね!るるかしこ~い♪」

かどうかは別として、冷気を感じたせいなのか、どうやら銀子の夢という形で、過去の回想が始まります。

 

 

 

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クマリア様は愛である…。いきとし生けるもの全てを承認し 

スキを与える世界の母である。

 

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銀色の吹雪の日にやってきたその娘は「銀子」と名づけられた。

捨て子だったのですね。おくるみの上に積もる雪が、捨てられてから結構な時間がたっている事を物語っています。可哀想に…。そして、その時点で既に、王冠を頭につけています。

 

時は流れて…

 

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べたべた苛めっ子なキャラクマーです。

左から「くまみ」真ん中が「クマカロン」右が「くまこ」です。クマカロンで、ちょっと笑ってしまいましたが、このあと、もっと斬新な名前が出てきます。

 

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とりあえず、このイジメっクマー達は、銀子の事を「いらないクマ」「誰にも見つけてもらえない寂しいヒトリカブトだ」と罵ります。そして、銀子の頭上の王冠を取り「ヒトリカブトの王様のつもりかー?」と言い、王冠で銀子の頭を、ポカポカ叩きます。ヒトリカブトーヒトリカブト

ぶちきれた銀子は…

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クマショック!

 

「ウルセェエエエッ!!!!!」

 

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イジメクマーをやっつけてしまいます。

こうして銀子は一人になり、そしていつしか「ヒトリカブトの銀子」と呼ばれるようになったらしいです。

「わかった。この世界は力が支配しているのだ。弱者は誰からも優しくされない。弱肉強食、鮭肉サーモン」

 

トリカブトの銀子?!なにそれ!と思いましたし、今だに意味がわからないです…。一人兜なのか、人+鳥兜なのか。鳥兜なのか、兜なのか…。もし、人+鳥兜だとしたら、最初に書いたとおり、ちゃぶ台返しです。クマがクマではなくヒトになってしまいます。だとすると、クマってなんなの?という事になってきます。もしかしたら、銀子は最初から半獣だったのか?!とか、もう思考がしっちゃかめっちゃかに…。ギャグなのか、真剣なのか…。

 

 

そのあとすぐ、くまみのお母さんが「ごはんよ~」と、くまみを呼びます。やっつけられたのに、むくっと立ち上がり「はーい」と返事をするくまみ。続いてくまこも。くまり、クマーガレット(ここで我慢できず、吹き出してしまいました。クマーガレットって…)クマカロンと次々、お母さんが呼んで行き、ついに銀子一人になってしまいます。

 

f:id:rarafoutune:20150218085349j:plainクマカロンの家では、クマカロンの大好物の「シャケピッツァー」が夕食のメニューです。

 

f:id:rarafoutune:20150218085449j:plain私、シャケピッツア大好き~!と喜ぶクマカロン。ははは、クマカロンは可愛いなぁ(?!)うんうんうんと言うクマカロンパパ。あらあらと微笑むクマカロンママ。

 

f:id:rarafoutune:20150218085718j:plainそんな様子を、クマカロン邸の外から伺う銀子。どんなに望んでも、銀子には手に入らない物。家族と言う暖かい光。窓からこぼれる光が、銀子を寂しく照らします。

ここで物凄く胸が痛んだのは、2話で銀子が紅羽の頬をペロリとなめた時に「寂しい・悲しい時の涙は、ご馳走の味がする」と言っていた事を思い出したからです。あの台詞は、涙の味がそういう味がするんだと思っていました。寂しい・悲しい涙が美味しいのだと。でも違った。銀子は知っているのです。寂しさや悲しさを抱いた気持ちを。そして、その気持ちはこのシーンで、とても強く抱いたのでしょう。自分を愛してくれる人は居ない。無条件で受け入れてくれる人も居ない。そう、ご馳走を一緒に食べれる相手も居ない。寂しさに胸を焦がしていた時、家の中から外に居る銀子の元に、シャケピッツァの香りだけがしてくる。

ご馳走など、なんでもいいはずです。団欒とご馳走。笑いあえる暖かい光の輪。銀子の憧れであり、切望しているもの。それが手に入らない、寂しさ・悲しさで流した涙。2話の紅羽も純花を失い、悲しみ・寂しさの涙を流していました。その涙を舐めた銀子は、この時の自分の心境を重ね合わせ、ご馳走の味と表現したと思います。これの前に、この世は弱いものは優しくされない。弱肉強食、シャケ肉サーモン。だと思ったのに、そうではなかった。銀子はクマカロンをやっつけたのですから。クマカロンよりも強いはずなのに、銀子よりも弱いクマカロンが、優しく暖かい輪の中にいるのです。

 

銀子は言っていました「わかるよ。私のスキも本物だから」

やっと手に入れた「スキ」だからこそ、その思いも強くなる。

 

それを全部全部含めた台詞だったんですね。もう、本当に胸が苦しくなりました。多分、今まで見た来た中で、一番苦しい場面であり、2話の台詞とも重なり、銀子の孤独の深さがとても伝わったシーンでした。

ただこれも、私の解釈ですので、あっているかどうかはわかりません。

 

クマの世界には父親・男性が居るのですね。ヒトの方は、敢えて描いていないのかもですが。

 

 

f:id:rarafoutune:20150218085938j:plainやがて世界は、断絶の日を迎えます。この銀子の姿。本当に寂しそうです。胸が締め付けられます。ここで、教会の鐘が鳴り響きます。とうとうOPの教会が出てきました!祈りを捧げてるのは、この場所だったのですね。

 

f:id:rarafoutune:20150218090214j:plain胸にハート型に形取られた手を抱いた天使が描かれているステンドグラス。

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途中から、トロンプルイユな騙し絵になり、熊が出てきます。

f:id:rarafoutune:20150218090416j:plain一番したには、クマリア様が描かれています。クマリア様の頭上の3匹のクマは、ジャッジメンズかもしれません。

ということは、ジャッジメンズはクマリア様の使いの者。という事になるのでしょうか。

 

ここから一気に、うさんくさくなります。

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銀子と同じような境遇の子グマ達が、レディ・クマスターの元に集められました。「喜ぶがいい。お前たちは見つけられたのじゃ。いらないクマであるお前たちに、承認される機会を与えよう」ざわざわと、子グマ達がざわめきます。かなり偉そうなレディ・クマスター。しかも、言ってる事が酷い。かなりのカルト臭がします。

「この世界でお前たちを必要とし、承認を与えてくださるのは唯お一人。クマリア様だけじゃっ!」

完全に怪しいです。クマリア様までもがうさんくさくなりそうです。

「今日この日から、お前たちはクマリア様の子グマ。クマとヒトとの境界線の番グマとなるのじゃあぁ」

銀子は、完全に洗脳(?!)されてしまいます。クマリア様の存在自体は純粋であるにしろ、レディなんちゃらは、信用できません。いや、先入観で見てしまっているかもですので、もしかしたら、レディなんちゃらもイイクマかもしれませんが…。赤いおかっぱとか、悪者臭しかしないんですけどね。

「境界線から害獣であるヒトを排除し、私達の世界を守る事。それが母なるクマリア様に果たす、お前たちの使命なのじゃぁあ」

子グマです。子グマに言っているのです。酷すぎます。でも、銀子にしてみたら「承認」という言葉が、突き刺さったのでしょう。

 

レディ・クマスターの台詞の中で、え!?っと思った事。1話2話の冒頭、るるはこういっていました。

「がうがう~!ある時、宇宙の彼方の小惑星クマリアが爆発しちゃったの!粉々になった惑星クマリアは、流星群(クマリア流星群)になって地球に降り注いだんだけど~。そしたら世界中のクマが、一斉決起!みんなで人間を襲い始めちゃった!オドロキーッ!て感じだよね!人間たちは、断絶の壁を作って、私たちクマを自分たちの世界から追い出そうとしたけど~。でもでも!人間の作ったルールなんて、通用しないんだからね!がうっ!私たちはクマ!クマはヒトを食べる!そういう生き物!」

るるはこう言っていたのです。境界線とは断絶の壁の事でしょう。そこにいるヒトは、クマ側からみると「害獣」なのです。そう「獣」なのです。それを「排除」しろと、レディ・クマスターは言っています。るるの台詞と矛盾しない?となってしまいました。確かに断絶の壁は、人間が作ったものです。ですが、クマ側にも境界線があります。そもそも、断絶の壁=境界線なのか?どこをさしているのか、わかりません。しかも、自分たちの世界に入ってくるヒトを排除しようとしています。クマが断絶の壁を越えて、ヒトを襲ってる訳じゃないようです。ルールなんて関係ないから、ヒトを食べる。クマはそういう生き物!食べないと死んじゃう!というのとは、様子が違いすぎます。どっちが本当なのか。

どっちも本当なのかもしれませんが、お互いがお互いのテリトリーを守る為に動いている。こう考えるのが正しいのかもしれません。が、そうすると、るるの台詞が…となってしまいます。そもそも、断絶の日前までは、お互いが干渉せず、上手い具合にテリトリーを守っていたのでしょう。クマリア流星群ってなんなのでしょうか。4話でのお話だと、約束のキスらしいのですが、どう考えても厄災な気が…。

 

 

 

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そして、クマとヒトの戦争が始まります。「ヒト排除!がうー!」と、クマ優勢のようです。

 

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クマ艦隊

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クマ戦車。クマ凄いです。なんでもクマ型です。

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この図、お腹から多分血が噴出しているのかもしれません。影絵少女的に描かれていますが、グロいです。でも、上手い見せ方だなぁと思います。それと、この血らしきものが、私にはユリにも見えました。あのバンクシーンで、紅羽の胸から出てくるユリです。そして、零れ落ちている雫は、蜜。そう考えると、紅羽から出ていた百合は、もしかしたら心臓で、蜜は血?なのかしら?とか、ぼんやりと思いました。

 

 

ヒト側も負けてばかりいられません。

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本部に応援を要請します。

 

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応援を要請した結果、訳のわからない数の爆弾が落とされます。

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勝利に酔っていたクマ達。ですが、一瞬で…

f:id:rarafoutune:20150218093821j:plainクマ排除!されてしまいます。

 

一体なんの話だったっけ…。と思うくらい、戦争な話になってまいりました。ここで言わんとして居る事は、ヒトとクマの戦争があった。お互いがお互いのテリトリーを守るため?害獣駆除のため?そしてどちらも、相当のダメージがあったようです。

ここの音楽がまた、格好いいのです!物語中盤の盛り場に使われる音楽が、本当に格好イイ…。

 

 

銀子もこの戦場にいました。使命を果たせば、クマリア様が自分を承認してくれると信じて。そしていつか「スキ」が与えられると信じて。

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「私は、要らないヒトリカブトじゃない。もっともっとヒトを食べて、私は承認される!」

f:id:rarafoutune:20150218094559j:plain銀子は、ヒトを食べます。必死に。

f:id:rarafoutune:20150218094643j:plainそんな銀子を狙う銃口。

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f:id:rarafoutune:20150218094733j:plain銀子は倒れてしまいます。そして、仲間に見捨てられます。

「あいつはもうだめだよ」「そうね、足手まといは排除しましょう」獣の世界は冷酷。弱いもの、周りと同じ行動が取れないものは、あっさりと排除される。

そりゃそうです。それが弱肉強食、食物連鎖、シャケ肉サーモンです。人間世界のルールと、他の動物の世界のルールは絶対的に違います。価値観だって違うはず。ヒト目線で語ることなど出来ません。ヒトと同じ感情を持ちえるとは限らないのですから。群れていなければ、襲われていまいますし、そうやって種を守ってきた。彼らは彼らなりのルールがあるのです。そして、それが彼らの「知恵」なのですから。

そして銀子は、決して群れから逸れた行動はしていなかったはずです。レディ・クマスターの言う通りに、使命とやらを遂行していました。1話の終盤でも銀子は「たとえ罪でも食べるよ」と言っています。ここは、るるとの開きをとても感じます。るるは「やっぱり人間の女の子は美味しいね」と言っています。銀子は人を食べる事に対して、多少なりの贖罪を持っています。るるは、クマは人を食べるもの!食べなきゃ飢えて死んじゃう!と言うスタンス。今、提示されている過去の情報を見る限り、銀子の方が、たくさんの人を捕食しています。クマにとっての「食べる」という意味と行動。価値観。この辺りがクマ側も、統一ではないのでしょうか。蜜子とこのみがそうだったように。

 

そしてここでまた、嵐が丘学園の生徒たちの会話が思い出されます。群れていないと…。私たちはか弱い生き物。本当にヒトなのか?という疑問が。もう、何が何だかわからなくなってきました。根本的な種族がわからなくなりました。どっちがどっちなのか…。ただ言える事は、同種な生き物ではない。という事。るるが、人間の女の子にしてください!と言っている辺り、同属だと説明がつきませんし、そもそもクマにする理由もわからなくなります。熊にしたことに、必ず意味があるはずです。何かのメタファーがクマなんだよ。というには、ずるすぎますし…。同属であっても、クマは人種の違いを表したかった。という事になりそうですが、それはちょっと…。と腑に落ちません…。片方を獣にしちゃうとか、えっ!ですし。しかも、クマはヒトを食べる!そういう生き物!とか言ってますし…。

 

 

戦場の夢を見る銀子。BGMは「スキの歌」戦場で倒れている銀子の傍に、幼少紅羽がやってきます。

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銀子が「クマリア様…」と呟いたあの時です。

紅羽が、倒れている銀子に言います「これは、お母さんが教えてくれたスキの歌。大丈夫。ひとりぼっちじゃない。私はあなたの友達だよ。私はあなたがスキ」

そう、銀子は「スキ」をもらったのです。クマリア様は、ちゃんと現れて、銀子を承認してくれた。だからもう、一人じゃない。ここで初めて銀子は、切望していたものを手にいれます。紅羽が、この時点で銀子の過去をしっていたり、思いを理解していたりというのは、ほぼあり得ないのですが、紅羽の台詞はまさに、銀子にとっては救いの言葉であり、求めてやまない言葉だったのでしょう。銀子にとって紅羽は、銀子の元に舞い降りた「クマリア様」そのものだったはずです。

 

それはそうと、戦場を悠然と歩く幼女。歌をうたいながら。しかも、傷つき死に掛けているクマを見て、ひとりぼっちじゃない、あなたが好き。とか、正直意味不明です。怪我してるのね?大丈夫、怖がらないで。とかでもなくです。これは好きの歌とか、歌の解説までしてくれてます。

幼いとはいえ、行動が斜め上すぎますし、澪愛も戦場になんか子供を行かせる(紅羽が勝手にいったのかもですが)とか危険すぎますし。行動が不可解です。ツッコミどころ満載なのですが、逆に戦場ではない?のかもしれませんし、真実は本当にコレなのかもわかりません。

 

 

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床に伏せていた銀子の横で、スキの歌を歌う紅羽。その歌声で目を覚ます銀子。そして、紅羽に「今の歌は…」と手を握り聞きます。が、手を握られた紅羽は、銀子と自分がリボンに絡まる妄想を思い出して…銀子が目覚めたことを、るるに知らせてくるねと、その場を立ち去ります。紅羽よ…

 

純花はどうした!!!!!

 

 

f:id:rarafoutune:20150218101716j:plain銀子が目覚めた事を、台所で「ハニージンジャーミルク」を作るるるに伝えに来た紅羽。るるの大きな独り言で、ハニージンジャーミルクの事を思い出します。大切なあの娘の事を。

 

f:id:rarafoutune:20150218101834j:plain大事な思い出。私たち二人のスキの味だから。ずっと忘れていたけど、あの時の気持ち…でも幸せだった…。と言い微笑む紅羽。7話で私が一番好きなシーンです。るるが、銀子のスキの味なんだよと、紅羽に言います。るるの笑顔もとっても可愛いです。紅羽が少しづつでも、記憶を取り戻してくれて居る事を、心から喜んでいるんだろうなぁという事が、伝わってきます。

 

ハニージンジャーミルクは、銀子のスキの味と、るるは紅羽に言います。きっと、銀子からるるは聞いていたのでしょうね。どうして、ハニージンジャーミルクがスキなのか。

銀子が過去に、クマカロン邸で見ていた光景。そして抱いた感情。何が何でもスキが欲しい。承認されたい。と言う思いで、クマリア様の使命を必死に果たしました。死にそうになりながらも。例え罪だろうと人間を食べて食べて食べまくりました。

そしてとうとうクマリア様が現れて、ある意味レディ・クマスターの言う通りに「スキ」を貰って「承認」されたのです。やっと、銀子もスキの味を手に入れたのです。無条件で優しくされる存在になったのです。

 

 

 

 

 

紅羽は、どうしてあんなに大切だった友達を忘れてしまったの?と考えます。あの娘が大好きだったのに。

f:id:rarafoutune:20150218102608j:plain仕上げの蜂蜜をまだ入れてないから、蜂蜜を取ってくると言い、紅羽と離れたるるは、応接間(?)のソファーに座り、一人喜びます。「きししっハニージンジャーミルクで、銀子とるるちん、きっと急接近だよ!るるかしこ~い♪」なんてやっていると、テーブルに置かれた絵本を見つけます。るるは化けグマなのに、人間の文字が読めちゃう。というのはスルーがいいと思います><

 

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悶々と考える紅羽。そうしていると…不意に歌声が聞こえてきます。歌声の主は銀子。歌っているのは「スキの歌」

さっきまでるるの声で絵本を読まれていたはずが、途中から純花クマリア様になっていきます。そして、歌う銀子の姿を玄関先で見つけた紅羽。

 

f:id:rarafoutune:20150218103447j:plain「見つけた。あなたが私の友達。あの娘だったのね」

 

とてもドラマティックな展開です。あの娘=銀子ということは、クマという事がばれた?!と思ってしまいますが、紅羽はユリーカにこう言っていました。「顔も名前も覚えていない」ですので、大切なあの娘はクマ形態。と言うのは、私たち見ている視聴者が、解りやすくする為に描かれた物だと思います。紅羽の中では、まだその姿がクマだとかヒトだとか、そう言う所まで行っていないのでは無いでしょうか。今は、お母さんのスキの歌が鍵となって、記憶が蘇ってきたのでしょう。

またまたOPと繋がり始めました。

 

 

今回も、EDの後、Cパートがありました。

 

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何かの犯行声明分か脅迫状チックな、雑誌や新聞の切り抜きで作られた宛先。ストレートすぎる「罪グマへ」

手に取ったるるは、封を開けて中身を読みます。「百合城銀子。あなたが犯した罪を、私は知っている。あなたは…」

 

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続きを読んで、驚愕するるる。「銀子…まさかっ…そんな…」

 

るるの驚愕ぶりをみるに、壁を越えたから罪とか、そういう類の事では無さそうです。

やはり、澪愛を殺したのは銀子なのでしょうか?仮にそうだとしても、殺す気満々だったのでしょうか?先ほどの紅羽のハニージンジャーミルクの件を考えても、紅羽を独占したいから、澪愛を殺した。というような類では無さそうですが。それと、前に銀子とるるに課せられているルール。透明な子しか食べてはいけない。という事。このルールがどの時点からの物なのかわかりませんが、このルールが適応されるのであれば、澪愛は透明な子ではなかったと思います。ですが、銀子が澪愛を食べたのであれば、ルールを破っています。ですが、澪愛の死因そのものが、今だ不明ですので、ココはなんとも言えないです。そして、7話の途中で、るるが紅羽に、何を読んでいるの?とソファーに二人で腰掛けるシーンがあります。紅羽は、絵本の事を話し、クマに母は殺されたと教えました。その時のるるの顔。ユニークではありましたが、るるの言葉を借りれば「がうぶる~」だと思います。銀子のスキな相手のお母さんが死んだ理由がクマとか。そこからラストへ繋げて考えると、るるの衝撃度合いも増すように思いますので、やはり真偽のほどは別にしても、手紙の内容は澪愛殺しについてかと思います。

今考えられる罪、るるでさえ驚愕するような罪と言うと、これくらいしか思い当たりませんし、ユリーカが言っている事が真実だとすれば、銀子は澪愛を殺した事になります。

もしくは、クマであるのに人を愛した罪。でもこれだと、るるが驚愕する事は無い筈です。あと、考えられるものは、同属殺し。蜜子はこのみを、ズバッとやっちゃってますので、この辺りが罪になるのか疑問です。

 

そして差出人は、もう…一人しか思いつきません。星のペンダントを持つクマが、澪愛を殺したクマだと言い切った人。その場にいたのか、罪をなすりつけでもしないと、星のペンダントの事など、わかる訳がないのですから。

 

 

 

 

 

 

 

クマ側、ヒト側、両方にあった透明な嵐、排除。クマ側は、もろカルト臭がしました。もしかすると、ヒト側の透明な嵐も「透明な嵐教」みたいなものかもしれません。

7話はほぼ、1日の出来事のようでした。そして、紅羽にしろ、るるにしろ、銀子にしろ、制服しか服がないのでしょうか…。銀子とるるは、制服しか持ってないにしても、紅羽は自宅なのに、7話までで着ていた服は、制服・ジャージ・かっぱ・裸毛布・下着のどれかです。小物が可愛い分、私服も見てみたいなぁと思うのですが、よくよく考えると、ウテナしかり、ピンドラしかり(ひまりちゃんの服は可愛かった)あまり着替えてなかったですね…。残念です><

 

f:id:rarafoutune:20150218105236j:plainエンドカードも、やはり変わりましたね。段々と紅羽と銀子の距離も縮まってきています。一緒のバスタブに入っているのですから。銀子の髪を洗うるるも、可愛いです。あくまでも銀子側。銀子の味方であり、銀子のスキが叶う事を望んでいる側。ウィニングモード風なこの服。るるは、メイド服風ではありますが、これは銀子のメイドだから。という様な主従だったりするのではなく、甲斐甲斐しく世話を焼いているから。銀子に対して献身的だから。という理由で、メイド風なのかもですね。

このバスタブの絵、シャワーやら、ランプやらも凄く凄く素敵です。女の子の気持ち鷲掴みなのではないでしょうか?女の子なら、誰しも一度は、こんなバスタブで入浴してみたい!と思うプチお姫様仕様ですよね♡やっぱり、小物が可愛すぎて、悶えてしまいます><

 

 

 

蛇足かもですが…。時々椿輝邸での、カメラワークというか、視点が気になる事があります。

f:id:rarafoutune:20150218112319j:plainこの暖炉からの視点。なぜ、わざわざ暖炉の中からなのでしょうか。

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この角度も、どう考えても変?な気がします。わざわざ、魚のしっぽを強調したいから。とは思えません。

 

この二つのシーンに共通するものは、不自然な視点。そして、隠れている場所からの視点。そこから導き出るものは「盗撮」的なものです。考えすぎかもですが…。こういう角度から見せる演出なんだよ。と言われるかもですが、ならば、手前の燭台や熊の置物の魚のしっぽは、正直邪魔ですし、暖炉の中からとかは、なんでわざわざそこからなの?ですし。

今までのエピソードでも、この応接間では、謎な視点からのシーンがありました。

f:id:rarafoutune:20150218112909j:plain謎視点と言う訳ではありませんが、ある意味これも謎視点なのかなぁ?と思わなくも無いですが、この場合は、シャンデリアの椿模様を見せられているので、そこを見せたい為のカメラワークなのかなぁ?と思っています。小物への拘りを強調させているのかと。

 

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あと、紅羽宅には、椿モチーフなものだけでなく、所々蝶のものが混じっています。このシーンでは、るるの後ろにある絵が蝶の絵になっています。電話もクラシカルな仕様です。今時結構珍しいかも…。スマホ持ちなのに。

 

カメラワークに関しては、考えすぎかもしれません。

 

もうひとつ、気になる事は、紅羽の存在です。7話まで終了した時点で、段々と存在感が薄れるというか、ふわふわしているというか…。スキを諦めない!と、銀子に次いで言っているはずなのに、私には紅羽がぶれて見えてしまっています。もしかすると、過去の掘り下げ的なものが、少しづつしか提示されていないからかもですし、諦めない!割には、記憶をなくしていたり(記憶の喪失に関しては、何かしらの理由があるとは思います)スキの相手が純花かと思いきや、いきなり大事なあの娘になったり、銀子にどきまぎしてみたり…。それだけ紅羽というキャラクターの性格が、ストレートに物事を受け止めてしまう性分だからかもですが。

 

紅羽の記憶が喪失している事も、謎です。上手い具合に「あの娘」の所だけ、抜け落ちてしまっています。以前は、澪愛の死の事で、何かショッキングな出来事があり、それに関して「あの娘」が関わっているから、あの娘の記憶がないのかな?と思っていましたが、どうやらそうではないようです。あの娘の記憶が無くなっている時点で、澪愛は生きています。一体どういう事なのか。その話を親子でして居る時の澪愛も後姿ですので、星のペンダントをつけているのか、つけていないのかも確認できません。

 

どちらにしろ、星のペンダントが大きな鍵になりそうです。