ニッポンノワール ep0
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— 【公式】ニッポンノワール-刑事Yの反乱-10月13日(日)スタート (@NNY_ntv) September 17, 2019
ドS刑事に立花恵理、薫の息子に田野井健が決定‼️#立花恵理 #田野井健#NNY pic.twitter.com/rMFja4yxpN
ドS(?)刑事「高砂明海」に立花恵理さん、碓井薫の息子「碓井克喜」に田野井健くん。
続々とキャストの方々が発表されています。
碓井薫の息子「克喜」 年齢は10歳前後?彼が物語りにどう関わってくるのか、彼の存在がどう影響するのか。彼は大きな「鍵」を握っている様です。一体何を知っているのか。父親の存在は?母・碓井薫が息子に託したものがあるのか?碓井薫は、息子を守りたいが為に、何かしらの行動をしたのでは?などなど、ここも見所になりそうです。
もうお一方、ドS(らしい)刑事、碓井班の紅一点というポジションの「高砂明海」
彼女が事件にどう関わるのか。
予想でしかありませんが、先にキャスト発表で名前が出ている「ファンキー(?)刑事」の「名越時生」このあたりとの絡みでドSという設定なのかな?とも。
ただ、わざわざドSと言い切ってますので、今後の展開にどう影響するのか。
誰を信じればいいのか…という流れは間違い無く、疑心暗鬼に陥り、まるで全てが敵。この「全て」は自分自身も含まれている様です。一番キツイのは、自分が何をしたのかわからないという状況なのではないでしょうか。遊佐が記憶喪失である限り、自分自身への疑いも完全には拭えないはずです。ソレと同時に、視聴者側も主人公であるはずの遊佐をも、疑わしい人物として映るはず。
全部見終わった後、1話から見返すと…。ああ!あれはそうだったのか。と思える仕掛けがあるのかもしれません。だとしますと、1話はとても重要になるはず。視線や会話、映される物や風景。人物だけに限らず、目を皿にしてみていくと、アレ?と思うシーンが用意されているかも?
今までの刑事ドラマを覆すというのは、どう考えても単純に「悪をあぶりだす」という感じではないと思うのですが、巨悪に立ち向かう。とあるのです。
巨悪は一体なんだろう。
10億円強奪事件も、巨悪のわりに10億円て少々ショボイ(大金すぎますが…)気もするのです。10億円事件が鍵になるのは間違いないとは思いますが、イメージ的には個人でやる、もしくはチンピラ風な雑魚の集まりがやる。みたいな感じがします。巨悪というからには、桁違いの「悪」でないと、ピンときません。金に困ってやりました。面白いからやりました。見たいなレベルの事件な気がしますし。昔でしたら、3億円強奪とか大事件だったとは思います。ただ現代において、通用するのかどうか。事件そのものよりも、その裏にある「人間ドラマ」のほうが、注目されると思います。
昨日キャスト発表のあった「女子高生:本城芹奈」
彼女は、少々ヤンチャなお友達との付き合いもある。しかも「秘密」を持っている。とあります。単純に考えましたら、この10億円事件に関して、本人の意思とは無関係に、何かしらの事を知っている・関与しているのではないでしょうか。
そう考えていきますと、10億円強奪事件自体は、雑魚い犯人。もしくはグループ。それを隠したい「何か」があれやこれやと画策した。という流れも有り得ます。ここまでは、よくあるパターンすぎますから無いかなぁ?と思わなくも。
碓井薫は、この10億円強奪事件を追っていた。という事は、碓井班全体でその事件の真相を追っていたと、考えられます。勿論、碓井薫個人で追っていた可能性も、否定できません。ここでよくある流れは「上からの指示」という都合のいい言葉で、事件自体を調べられない状況に陥るといったもの。この場合、上からの指示=調べると都合の悪い人が、内部に居ると言ってる様なものですけれども。
上記の流れでしたら、これまでの刑事ドラマあるあるに近いものがあります。
もしこの通りだとしても、この流れは序盤で早々に回収すると思われます。
主人公・遊佐が思う「正義」とは一体何なのか。必ずしも万人が思う「正義」では無い気がします。彼の場合「刑事」という職業ですから、法治国家の中で法を遵守することが、正義だという認識はあるとは思います。ですが、その法そのものが間違っている場合も皆無ではないのかもしれません。そのあたりのことを「巨悪」と表現しているのだとしたら、相手は「国家」「社会」となりますが、壮大すぎます。
10億円強奪が、正義の名の下に行われていたとしたら。犯行そのものは、間違いなく犯罪です。犯人もそれを承知なのでしょうから、隠そうとするのかもしれませんし。
いかんせん全10話ですから、あれやこれやと枝葉を広げる事はなさらないはず。
だとすると、1本の大きな軸があり、そこから様々な展開をされていかれるかと。
前期他局の夏ドラマ「Two weeks」も、嫌疑をかけられながらも、娘の命を繋げる為に、事件の真相を暴きつつ逃亡すると言うストーリーでした。
映画・逃亡者によく似た展開ですが、ニッポンノワールでも、主人公・遊佐は嫌疑をかけられるはず。そこから逃亡するというような展開ですと、二番煎じどころか、また?!となりかねません。ので、嫌疑を掛けられつつ逃亡し、身の潔白を証明するために、巨悪を暴き立ち向かうというストーリーでは無いはず。そもそも、記憶がないのですから、自分自身が潔白なのかもわからない状態ですし。
ポイントはやはり「記憶喪失」と「巨悪」
もうひとつ、核には「過去」
大きな見所としては、この3点が大きく絡むと予想します。
記憶喪失の理由が、なるほど!それでだったのか。と思える展開に期待したいです。それこそアリガチな理由でないと祈りたい。
この記憶喪失に大きな意味があるのなら、かなり読みにくい展開になると思います。
数ヶ月とはいえ、記憶の無い期間に起こった過去の事に、向き合わなければならない場面もでてくるはずです。
個人的に隠れポイントとして注目したいのは、謎の人物の有無です。
作中に名前は出てくるが、存在しているのか否か。どこの誰だか判らない人物。そういう設定の人が出たら、嘘つきは主人公・遊佐の可能性が上がると思います。
最初のイントロダクションで「目に映る全ての人物」と書かれています。この文面はとても意味深です。むしろ、目に映るものが事実ではない。目に映っているのに気づいていない。目には映らない。というニュアンスを隠しているとも読めます。
もしかすると、遊佐が刑事というのも…?
彼の妄想だったみたいな、夢オチは無いハズ。
初期設定が、どうしても「メメント」を彷彿としてしまいます。
穿った見方をすると「シャッターアイランド」な展開もありかなぁ?とも。
最終的に「碓井薫を殺したのは誰か?」を暴かなければいけません。そうしますと、私たちは最初に「碓井薫が死んでいる」状況を見せられているのですから、殺害(自殺もアリ)シーンは、過去の出来事になります。この時点で時間軸は2本あり、犯人を暴いて行く未来・現在進行形。もうひとつが、遊佐が記憶喪失ですので、碓井薫が死ぬに至るまでの過去の出来事・遊佐の失った時間の記憶。これを交互に見なければいけなくなります。
わざわざ記憶喪失設定を持ってきたのですから、時間軸に仕掛けがあるのかもしれません。
最初から「碓井を殺した犯人」となってますが、碓井と遊佐の共謀も可能性としてはゼロではないはず。
もうひとつ。限りなく低い可能性ではありますが、シックスセンスパターン。相棒となる人物が、碓井薫の幼き一人息子。彼を相棒と呼べるのか?という疑問しかありません。いくら頭がキレる子だとしても、10歳そこそこの設定のはずです。出来る事・範囲が限られています。その上、もしかしたら母親を殺したかも知れない男と一緒に居ること自体、本来ならば恐怖のはず。
遊佐と克喜は、元々面識があったのかもしれませんが、人物像を見ると遊佐は子煩悩タイプではなさそうです。そんな彼に克喜は心を開くのでしょうか?
そう考えていくと、遊佐の生死も怪しいものだと言えますが。これはミステリーというよりも、サスペンスホラーになってしまいそうです。また、この手のことをしてしまうと確実に、シックスセンスのパクリだといわれてしまいます。
原作のないオリジナルストーリーですので、既存の映画やドラマから着想を得られたとしても不思議ではありませんが、それをそのまま持ってこられないでしょう。
碓井薫も、ドラマが始まる前から「死んでいる」と明言されています。物語の途中で死んでしまうのと、最初から死んでいると判っているものでは、インパクトが全然違います。感情移入する前からすでに故人であるのですから、思いいれも違ってきます。ですがそのキャスティングに、広末涼子さんを持ってきている点。この点は大きな意味があるはず。遊佐の記憶喪失、ヒロイン(広末涼子さん)の死。ここからも、このストーリーの「核」は、「過去」であると予測できます。過去と未来が交差していく。遊佐の記憶喪失は、視聴者側の立場=遊佐という構図で、一緒に謎を解いていく形だろうと思います。死んでいるヒロインに、どこまで感情移入できるのか。ここも見所のひとつではないでしょうか。
ドラマの展開的に、考えられるものとしては
○遊佐の記憶が嘘
○遊佐自身が黒幕
○碓井との共謀
○遊佐の記憶喪失は事実だか、遊佐は既に死んでいた
(死んでいるので、記憶が無い)
○遊佐の同僚が黒幕
○記憶の相違
○時間軸の操作
(制作側が意図的に、過去と現在を入れ替えてみせている)
○遊佐が刑事というのが、そもそも嘘
○周りも実は刑事では無い
○碓井薫は死んでいない
○同調圧力的な組織体質への問題提起
○法治国家であるが故の矛盾
○社会に潜む闇を浮き彫りにする
ドラマ・ミステリーとして成立するのかどうかは別として、仕掛けられそうな罠・展開をあげてみました。どちらかというと、世にも奇妙な…的な匂いがしそうな展開も含まれますが、とりあえず今考えられる事ですので、可能性が少しでもあるものは書き出しました。ありがちな展開としては「同僚が黒幕」と下3つ「組織体質」「法の矛盾」「社会の闇」あたりですが。展開やラストはアリガチでも、それに至るまでのドラマ内容・脚本・演出が、洗練されている可能性は非常に高いと思います。
あまりにも突拍子も無いことをしますと、それこそ理解できない「はぁ?!」になってしまいます。独りよがりにしかなりません。
ツインピークス的な、複雑怪奇なものになるのか
※ツインピークスは、一人の女子高生の遺体が発見されたことから、その事件をきっかけに「ツインピークス」という架空の田舎町に潜む、住民たちの闇(売春・麻薬・恐喝等々)が浮き彫りになっていくサスペンスドラマでした
ユージュアル・サスペクツの様な、どんでん返しものになるのか
※ユージュアル・サスペクツは、船上事故・爆発を皮切りに、麻薬密売に絡んだ事件・黒幕を暴いていく…と言うストーリー。最後の最後「ああ!」と、これこそが伏線回収!というものを見事にみせてくれる作品です。
シックスセンス、メメント、シャッターアイランドの様に、見ている側を欺く作りになるのか…
どれも考察のし甲斐がある物ばかりです。
※シックスセンスは「見えないものが見える」少年と、小児精神科医との交流を描いた作品です。あまりにも有名なラストは、当時かなりの話題になりました。この作品から「結末は誰にも話さないでください」と言うような、キャッチコピーが出てきたような気がします。伏線の張り方・見せ方が非常に美しく素晴らしい。エンターテイメント性も高く、わかりやすさもあり、年齢・性別問わず、誰もが楽しめると言った点でも、優れた作品です。
※メメントは、妻を強姦殺害された男が、事件をきっかけに記憶が10分しかもてない「前向性健忘症」になってしまいます。その中で、妻殺しの犯人に復讐をする。というストーリー。10分しか記憶を持てない主人公が、どうやって犯人を暴くのか…。過去と現在が交差し、何が真実で、何が嘘なのか…全てが謎だらけです。最後まで観終わった後、間違いなくもう1度見返したくなる作品です。
※記憶喪失とは異なりますが、時間を奪われたという点で「オールドボーイ」もそのジャンルに入るかもしれません。15年という期間、監禁されてしまう主人公。誰が、なぜ、15年もの間男を監禁したのか?それがわかった時に、胸がざわつきます。すっきりする作品ではありませんが様々な「過去」というワードが非常に大きな意味を持つ作品です。偶発的に起こった過去・必然的に作られた過去。それが現在になり、どう意味をもつのか。
※シャッターアイランド 二人の捜査官が、孤島にある精神病棟で謎のメッセージを残したまま、忽然と姿を消した患者の行方を追うストーリー。完全なクローズドサークルである、精神病棟で、どうやって姿を消したのか?一筋縄ではいかない物語の展開に、目が離せなくなる作品。捜査をしていくうちに、謎がさらなる謎を呼び、孤島の異常さが浮き彫りになっていきます。謎だらけではありますが、テンポが非常によく、ストレスなく見れモヤモヤが残らない作品といえます。
主演の賀来賢人さんは「日本ではみたことがない」と、おっしゃられている記事を拝読しました。日本では…ということは、海外ではあるんだな。と、単純に思いました。