ニッポンノワール ep.1.5 考察
※追記
確信はないですが、実行犯4人が撃ちあった場所と、喜志が働いている場所?隠れ家?かわかりませんが、遊佐が目覚めた後服の始末をしにいった場所と、非常に似ています。特徴的な黄色い柱や、床の質感(コンクリ?)、上からつるされている機材等々、似ています。もし、同じ場所ならば、碓氷班が乗り込んだ場所は、喜志の居る場所ということに。だとすると、喜志は無関係では無い可能性も。
4人組も、半グレ集団から出てきた人物。もしかしたらベルムズかもしれません。
これがフェイクだとしたら、碓氷班皆が嘘をついていることに。
もし、そこに遺体が本当にあったとしたならば、そこから喜志の名前も捜査線上にあがってくるはずです。なぜその場所なのか。遊佐はかかわりがないのか?
全てがフェイクだとしたら、警察組織まるまるがだましている事になります。本来ないはずの遺体をあることにしてみたり、なぜ、遊佐にそんな嘘をつかないといけないのか?
同じ場所だとしたら、謎が深まるばかりです。
現時点で、10億円強奪事件の犯人グループ及びリーダー格は一切わかりません。
ヒントとなりえるのは
1、襲撃案は綿密かつ丁寧に練られていた
2、銀行から現金(?)で盗まれた
3、犯行には警備保障会社(?)所有のバンが使われた
4、犯人グループは最低4人居た(その他にも一人居る模様)
5、犯行には拳銃が使われた
6、襲撃実行犯の4人は、お互いに撃ち合い絶命している(身元は不明)
7、撃ちあう様子は、防犯カメラに映っていた
8、逃走するバンも、防犯カメラに映っていた
9、碓氷薫が、10億円の犯人グループを突き止めた(碓氷班の証言)
10.生き残りの犯人も、10億円を手にしていない(才門の証言)
11.10億円は碓氷薫が見つけ出し、隠した(才門の証言)
12、襲撃に使われた拳銃および、襲撃案の青写真は遊佐の手元にある
13、黒幕は警察内部に居る模様(才門の証言)
14、襲撃犯の黒幕が10億のありかを聞き出そうとして碓氷を殺した(才門の推測)
思いつく限り、ざっと書き出しました。どれも疑問点があるものばかりです。
まず1から。
計画案には
150銀行正面口に現着
侵入経路と逃走経路を確認、周辺を確認し、銀行内へ侵入
151銀行内に侵入後、制圧
威嚇射撃にて、犯行開始
2名は、行員と客を一箇所に集める
153金庫内に侵入
残り2名は、銀行の責任者に金庫…
金庫に侵入した2名で現金を…
157金庫より現金を…
金庫に侵入し
とあります。番号が150から始まり、次は151から153へと飛び飛びになります。
普通に考えたら、番号は続くはずですから、抜けている番号は違う計画書があると考えていいかと思います。151と153の間の152に入る計画がある。そこで誰かは違うことをしていると考えた方が妥当です。だとすると、計画案はもうひとつ存在しており、連番になる正規の計画書が存在するはずです。
実行犯用が1 別の仕事用が1 全てが記されている完全版が1
最低でも計画書は3つあるはず。
これを、遊佐が記憶の無い3ヶ月の間に計画し実行するのは、無理とは言いませんが非常に難しいはず。だとすると、記憶のある3ヶ月前の出来事は覚えているはずですから、計画書に見覚えが無い=遊佐は10億円強奪には関わっていない可能性が高いと思います。
抜けている番号は、もしかしたら監視カメラ等々の操作や、フェイク動画投入といったようなことかもしれません。
(撃ち合いのシーンは、計画書には記されていないはず)
次に2
前記事でも書きましたが、10億円を現金で強奪した場合、かなりの札束の山になります。輸送車で運ぶまではいいですが、そのあと簡単にあちらこちらへ動かせるものでは無いと思います。隠すにしろ、コインロッカー等という場所に隠すにはリスクがありすぎる量です。また、お札には札番がありますので、どういった類の金かわかりませんが、新札であれば使うのも難しくなります。
ここで、才門の証言10・11が非常に不思議な事になります。
仮に隠しているとしても、なぜ、生き残りの犯人は隠し場所を知らないのか?では誰が隠したのか?碓氷薫が隠したとして、なぜ、隠しておく必要があるのか?どのタイミングで、10億円の在り処を知り得たのか。そのことをなぜ、才門にだけ話したのか?どうやって、金を動かし隠せたのか?など、謎だらけです。才門にしろ、そんな危険な事をしている碓氷をなぜ止めないのか。
繰り返しになりますが、10億円は簡単に動かせる量ではありません。本当に碓氷薫が隠したのでしょうか。
隠している前提であれば、その在り処を誰にも知らせないままと言うのも、ドラマの流れとしては無いでしょう。そこから考えますと、コインロッカーの145
ここに10億円そのものがあるのではなく、そこへ繋がる「何か」を、碓氷は置いていたと考えてもいいかと思います。2話の予告からしても、碓氷は遊佐に何かを託しています。託すものがあるとしたら、10億円の在り処と真犯人の目星あたりでしょう。ならなぜ、才門に言わないのか。
ここで、遊佐が警察内部での嫌われ者設定が生きてくる気がします。
嫌われているからこそ、内部の誰かと結託したり、内通しあったりすることが無い。一匹狼だからこそ、信用できると碓氷は踏んだ。誰にも媚びないあたりも、信用できる要因になったのかもしれません。
少し飛んで9
警察がやっきになって犯人を突き止めようとしていたのに、碓氷が早々に犯人グループを突き止めています。その事を他の捜査関連の部署に伝えるでもなく、碓氷班だけでアジトに乗り込んでいます。結果、犯人グループは死亡していたという事でしたが。簡単に突き止められるような物ではないはず。なぜ碓氷は突き止められたのかも謎のひとつ。
上層部が捜査を早々に切り上げたいのであれば、被疑者死亡として事件を終らせたいのかもしれません。が、肝心の現金がありません。たとえ被疑者死亡だとしても、現金が見つかるまで事件は終らないでしょう。しかも、何年も前の事件ならまだしも、発生して日数もたっていないのに、警察上層部が蓋をしたがっているとか、銀行側からしたら「ふざけんな」となるでしょう。それこそ、警察の威信とやらに関わらないのか。なのに蓋をしたがっているという矛盾。10億は、裏金でもなんでもなく、銀行から強奪されているのです。それに蓋とは一体。通常では考えられませんが…。
銀行側からしたら、預金者が「強盗に入られる銀行」として、不安になるかもしれないという、信用問題です。犯人逮捕はしてないにしろ、早々に10億は見つけて欲しいはず。警察にしても被疑者死亡の上、10億は見つかりませんとなると、面子丸つぶれです。
ではなぜ、10億円強奪をそんなに隠したいのか?が疑問になります。
少々飛びますが、碓氷・本城と共通しているのは、子供の存在。
子供を守るために。という理由であれば、頷きたくないことでもする可能性が。
本城の場合は、遊佐を陥れる手助けをする代わり、芹奈の悪行を揉み消してもらう。故に、拳銃の所持を事前にしっており、自宅包囲も出来た。ついでに宮城ですが、彼は上層思考が高いだけで、なんらかの事に関わっているとは思えません。手柄を横取りされたことを根にもっており、ここでまた手柄をあげたい、それ以上に遊佐を許せない思いから、熱くなっているだけでしょう。後々しぶしぶながらも遊佐に、何かしらの手助けをするシーンが出てくる可能性のほうが高いと思います。
遊佐を真犯人にし、10億の在り処は記憶喪失なのでわかりません。のほうが体裁は保てるはずです。
警察組織が揉み消したいと考えるのは、一般的な刑事ドラマにありがちではありますが、政治がらみだったり、大きな権力の前で屈するという流れです。10億円に何の関連があるのかまだ不明ですが、揉み消したい理由としては、ソレが一番腑に落ちます。
警察幹部、政治家の偉い先生、利権がらみ等々からの圧力…色々理由は考えられます。
全然関係ないのであれば、揉み消す必要はありません。また、死亡した実行犯4人の中に、それに関連した人物が居る様子もありません。
警察内部に真犯人が居るとしても、上層部が蓋をしてまで庇うとも考えにくい。実際、警察官である遊佐を陥れ様としているのですから。だとすると、真犯人は蓋をしてもらえるような、切り札を持っている。そう考えられます。
碓氷は、克喜を守りたいと、一番に考えるでしょう。仮に彼が危険に晒される様な事があれば、それは絶対に避けたいはず。なのに、自身の命を落としています。これは、克喜の安全を確保できない状況になったといえます。何かしらの危険が及んだ時に、守れる存在がいないのですから。そこから考えますと、自殺という線は非常に低い気がします。が、何かと自身の命と引き換えにした可能性は、非常に高い。死ぬ「予感」があった。もしかしたら、そうなるかもしれないという予感。もしそうなった時のため、克喜に対して彼女は何かしらの「保険」は、残しているはずです。それが遊佐なのか。南武なのかはわかりません。ただ、克喜の身の安全や今後のことについて、安心できる何かはあるはず。ソレが無い場合、碓氷は不本意にも死に至ったことに。こうなると、予告の遊佐に託した何かの意味がわからなくなります。ここは、2話を見てみなければわかりませんが…。
南武は、克喜を「遊佐の見張り」と言いました。克喜自身が見張りをしていると言うよりも、彼の持ち物(ガルムフェニックスのマスコット?)に、GPSや盗聴器を仕掛けている可能性もあります。また、ある程度碓氷のしようとしたことを知っていたのであれば、碓氷同様に、誰も信じられないといった状況の中、一匹狼の遊佐であれば誰とも馴れ合わない=克喜が安全であると踏んだのかもしれません。
南武自身が克喜を預からない理由は、彼自身も身の危険を感じ取っているのかも知れません。が、現状況では、遊佐が一番身に危険が及んでいるとも言えます。
回想で南武は遊佐に「お前、刑事には向いてないよ」と言っていました。あれは、性格が粗雑とか、半グレとつながりがあるとか、平気で犯罪スレスレのこともするとか、そういう事だからではなく、組織に染まらない、忖度しない、正義を持ちすぎているから。とも受け止められます。南武がどんな風に遊佐を評価しているのかわからないですが、最低でも「使える」と思ったから、自分の下に呼んだのでしょう。
もうひとつ、予告にでてきたコインロッカー前で、拳銃と襲撃計画案?の書類を封からだして居る人物は本城だと思われます。1話でのネクタイの模様がほぼ同じでした。どこかのタイミングで、コインロッカーから手に入れたのでしょう。そうなりますと、遊佐の自宅に隠したのは本城ということになりますが…。
10億円事件に関して、2話で芹奈にせまる遊佐の映像がありました。死亡した実行犯4人組の身元がまだ判明していませんので、その辺り関連から芹奈に行き着いたのかな?と思います。こうなりますと、本城は芹奈のやらかしたことを隠すために、遊佐を真犯人にしようとしているのか?とも思えますが、事は10億円です。死亡者もでているのです。真犯人をでっち上げたとしても、芹奈自身が何かの拍子で野放しにしている真犯人に襲われる可能性だってあるのです。少しでも真相をしっているのであれば。本城もそこまでバカではないでしょう。隠せることと、隠せないことがあります。
本城自身が隠したいことは、芹奈のやらかしたこと。ただし、このやらかした事自体は10億円に直接かかわりは無い。ただ、芹奈がつるんでいる仲間は、10億円に関してなんだかの関連がある。本城は芹奈のやらかしを隠してもらう見返りとして、遊佐を真犯人にするでっちあげの片棒を担ぐことにした。予告のコインロッカー前の画像が本城であれば、本城自身も誰かに操られていて、その誰かが誰なのかはわからないという状況でしょう。宮城は、遊佐への恨みも手伝って、現状一番疑わしい遊佐を吊るし上げることしか見えていない。それこそ「物事の本質」をまだ、見えていない状態。なので、本城と共に遊佐を逮捕することに必死。
流れとして、3-A 引継ぎ刑事組はこの辺りだと思います。
10億円事件は早々に回収すると思います。
そして、碓氷殺しと10億円の真犯人が同じだとも限りません。
新型ウィルスの存在が、かなり意味深です。
豚インフルのワクチンは存在していますが、今、アフリカ豚コレラがどんどん拡大しています。現状、ヒトへの感染は無いそうですが、いつこれが変異してヒトへ感染するかわかりません。もし、既に感染していたら…?くわえて、アフリカ豚コレラには、有効なワクチンが現在ありません。
碓氷殺しには、克喜が大きく関わると思います。彼の病気の治療のためではなく、やはり彼の体に秘密があるように思います。同様に、遊佐にも何かあるのでは?とも。
前半と後半とわけるとして、前半は10億円関連、後半はインフル関連。
全話に共通しているのが碓氷殺し。
10億円とインフルが結びつくのは、治療のためかと思いましたが、金があるからといって、治療できるものでもないでしょう。克喜が心臓病だとかなら、話は変わりますが。その割りに服用しているのは錠剤1つですし、普通に生活していますし、そんな風には見えません。また、インフルにかかり続けるというのも謎です。
そもそも10億円強奪事件は、本当にあったのでしょうか?
もし無かったとしたら、とんでもない話になります。警察ぐるみで、遊佐をだまそうとしているという、トンデモ展開に。シャッターアイランドみたいなものです。それに幼い克喜まで巻き込むというのは、話になりません。ですので、その可能性はほぼゼロかと思います。
細かくて、どうでもいい点ですが…。メモ代わりとして。
喫茶ボナーロの、ボックス席横の棚(1話で克喜が座った場所)に、写真が何枚か飾られています。店内にもたくさんの写真があります。どれも海外の風景っぽいのですが、その席の横の棚には螺旋階段の写真が飾ってありました。
鈴木光司さんの小説「らせん」も、ウイルスに大きな意味がありました。こちらはホラーテイストですので、これと同じとは言いませんが、ウイルスという鍵が共通しています。克喜が鍵ならば、やはり彼の体の中(ウイルスや抗体など)に秘密があるのでは?と思います。