OPから、思い出を。


Yuri Kuma Arashi Opening - YouTube

 

とっても可愛く、甘く、キュートなOPになってます。個人的には大好き!ちなみに、OPを手がけておられるボンジュール鈴木さんは、宅録女子らしいのですが、この曲以外にもとっても甘く甘い可愛い曲をつくっておられてます。

 

 

 

アゲハ蝶の破片とキミの声 

彼女の曲の中でも、特に好きなのは、これ!

ユリ熊嵐がきっかけで、さらなるご活躍なさいますよう、応援しています。

 

 

今までの幾原邦彦監督作品は、OPやEDに本編を彷彿とさせる歌詞や映像が使われていたりします。

 

最近では、輪るピングドラムの「少年よ我に帰れ」があります。

これをフルバージョンで聴くと、輪るピングドラムの世界観が見事に歌詞となり、歌われていた事に感銘する次第です。大サビの前に入る

 

♪「とにかく僕のこと覚えてて いつの日か巡り合う約束の場所で」

どうにもならない事があっても

幸福な君を守ってあげる 誰でもいいけど私だけが

唯一のナイトでありますように♪

 

と聴くと、最後まで観て感動を頂いた身としては込み上げる物があります。

なんとなく、ユリ熊嵐にも通じるものがあるような歌詞な感じがしないでもないです。きっと、根の根の根の部分では、いや、これが本当に監督の語りたいことなのかもしれないですが…共通しているテーマがあるんだと思います。

 

私が初めて劇場で見た映画は、偶然にも幾原邦彦監督の「劇場版セーラームーンR」でした。そのせいもあるのかも知れませんが、この作品にはとっても思い入れがあります。まだ小学生そこそこの青っぱなな小娘でしたから、誰が監督しているとか、どこ制作とかまったく知りもし無かったですし、純粋にセーラームーンが好きだから!と言う理由で、親にお願いして観に連れて行ってもらいました。

その後、テレビシリーズのウテナにはまり…。人生の中で、何度か幾原監督に素敵な贈り物を頂いて育ってきました。セーラームーンのウラヌスとネプチューンの耽美さが衝撃的でもある反面、大人の世界に憧れを抱いたものです。この時感じていたのは、性でもエロスでもなく、この二人は恋人同士なんだろうな。という、説明しにくいのですが、イヤラしさのない、大人な関係と言うのでしょうか。生々しくない愛にとってもトキメいたものです。今だに目に焼きついているベストシーンは、ウラヌスたちの死!?の回。朝、みちるとはるかが、指を絡めあうシーン。そして、ユージアル(遠い過去なので、悪役の名前があっているのかわかりませんが^^;)の罠にはまり、お互いがお互いの身を案じて、矢に打たれるシーン。余りにも切なく、美しすぎて今思い出しても、涙がでてきそうです(><。)

罪に手を汚したはるか。その手を私は好きよ。というみちる。これが男女ならば、ちょっと生々しいといいますか、小娘にはこっ恥ずかしくてみてらんない!的な感じになっちゃったと思うのです。それが、同性同士になると、一転。切なくて美しいシーンとなりました。もしかすると、ユリ熊嵐でも、男女だと生々しさがでてしまう事でも、同性同士ならば、こっ恥ずかしい思いしなくても、観る事ができる。ってことで、百合になったのかしら?と思わなくも無いです。

 

そんな劇場版セーラームーンRの主題歌は「Moon Revenge」思い入れが深い分、いまだに大好きな楽曲です。

 

亜美ちゃんことセーラーマーキュリーと、マコちゃんことセーラージュピターの歌唱力の高さが際立っています。いや、他の戦士様方も十分に上手なのですが、特に際立っていたのが、この2戦士。というのが個人的な感想です…wでも当時、一押し戦士は5戦士の中では、美奈子ちゃんでしたwもちろん、ウラヌス・ネプチューンが登場したら、その座はあっさりと、その二人に明け渡しちゃった訳ですが><

この名曲の歌詞も、今の作品や、今までの作品に共通する部分を見出す事ができます。セーラームーンが大好きだった理由に、そんなこと?!とおもわれるかもですが、風になびく髪やリボンがありました。女の子は揺れるものに弱いのです…wそれを意識なさっていたかはわかりませんが、変身バンクシーンはとっても私の中では、斬新で綺麗でトキメキました。

♪愛は深くなるほど欲張りで 吐息さえも縛り付けたいそれでも♪

 

 

その後私は、少女革命ウテナにはまりました。本編のTV版はもちろん大好きなのですが、色々な素晴らしい要素が詰め込まれている劇場版は、必見!です。

もちろん、本編あっての劇場版ですので、本編は言うまでもなく素晴らしいのです。ウテナを観たことがない!と言う方は、劇場版だけでも、お手隙の時間に見ていただけたら…。もうもう、語りつくせないくらい素晴らしいです。

でも正直、当時劇場で見ている時は、途中から「?!??!!」「え?!」となってしまいました。でもでもそれを補うくらいに、いや、それ以上の映像美の素晴らしさ、作中の効果音、流れる楽曲、どれをとっても衝撃的です。薔薇が流れ落ちるシーンは圧巻ですし、ウテナとアンシーのダンスシーンは、それだけで見る価値があった!と思えます。本当に美しい!さすが劇場版は凄いな!と思いました。何もかもがゴージャスに見えた。後から、何度も何度も、大人になってからも、何度も観ました。そして、そのたびに気づかされる事が、必ずあります。当時はわからなかった、水の使い方のうまさや、ストーリーの中での意味。本当に素晴らしいとしか言い様がない。テレビ版をきちんと踏まえつつ、劇場版だけでも独立してきちんと観れるストーリー展開となっています。映像だからこそ、魅せられたと言うのが一番しっくりきます。

♪どんな時もあの約束 忘れないでやっとここまできたよ♪

 

 

 

テレビ版は、ラストは本当、衝撃なんて言葉では片付けられません。今でこそ、衝撃具合はそうでもないのかもしれませんが、当時は、体中に!!!!!!が突き刺さる様な…大げさでもなんでもなく、本当にそんな感じでした。途中で入る七実のギャグ回も、個人的には好きですが、一番はやはり、樹璃のエピソード回が大好きです。本当は、彼女の方が、気高くカッコよく生きていきたかったんではないのか。王子様になりたかった人なんだと、今でも思っています。ウテナは途中、女を意識しちゃいましたから。だからこそ、アンシーの台詞「あなたは王子様にはなれない。だって…」がいきてくる訳ですし、そんなウテナだから、魅力的で惹きつけられたんだと思います。また影絵少女の存在も、秀逸でした。彼女らの存在があったからこそ、前後のストーリーがまとまり、見ていても、なるほど!と思った事が幾度と無くあります。寓話的な展開だったり、女子特有の「ねぇねぇきいたー?」的な噂話だったり、その回、その回でバージョンは様々ですが、回を重ねるごとに、影絵少女I子ちゃんK子ちゃんそして、時々U子ちゃんの存在が楽しみになっていくのです。虚構の中の虚構。この影絵少女に限らず、ありとあらゆるところで、虚構を見せられます。何せ、ウテナと言う物語を話す上で、虚構はきっても切れないのですので。

 

 

こう考えていくと、歌詞の中ではありますが、共通しているテーマが見えてくるような気がします。愛は愛なのですが、どこか切なくて儚い。そして、ハッピーというよりも、切羽詰ってる感と言いますか、ものすごく重い。重苦しいという意味ではなく、シリアスと言う意味で重い。どこか、生と死を感じずにはいられない。たびたびでてくる「約束」という言葉。過去からの約束。

 

今回のユリ熊嵐。まだ、発売前ですのでちゃんとした歌詞が、残念ながら出てきていません。ただ、OPとEDを聴いていると、教会という共通した言葉がでてきます。OPでは、「お願いいい子になるから 私を承認して」と言う歌詞もかなり意味深です。断絶の壁と言うワードもでてきます。そのあと、風に舞う絵本のページが鍵になり記憶を揺らすの。とあるのですが、今の時点では絵本はでてきていません。が、この歌詞を聴く限り、なにかしらのキーワードに絵本がなりそうだなと思います。それくらい、劇中でも「どういう意味だろう?」と思わされている名詞が、ガンガン歌詞に反映されてますので。たぶん絵本で記憶を揺さぶられるんだろうなぁとw

あの場所とは、タイトルにある「森」なのでしょうか?断絶の壁の向こう側なのでしょうか?

とってもロマンティックなのは、花びらがゆっくりと、二人を包むよ 星の夜に。と言う所。ここは、ぜひにぜひに本編で見てみたいシーンです。二人。と言うのがこう、なんとも切ないんですが><