ユリ熊嵐 10話~紅羽の記憶に関して~

本当は、私なんかの妄想的予測など、書いても無駄!なのですが><

 

るるの言っていた、紅羽の失われた記憶についての予測。これを私は「バタフライエフェクト」のようなものだ。と先日の日記に書きました。具体的にどういう事なの?と言うお話なのですが…。

 

バタフライエフェクトバタフライ効果)と言うのは、蝶が羽を動かすことによって、どの程度の影響を及ぼすか?予測の出来ない事が起こるのではないのか。と言うような事を言います。日本風に言えば「風が吹けば桶屋が儲かる」的な物です。

 

ユリ熊嵐の中では、るるが予測した通りだとすると、紅羽の記憶から、銀子に関しての一切の記憶を奪われしまった。という事になっています。

この通りだとすると、時系列的には

 

1 銀子と紅羽が、トモダチの扉で出会う

   ↓

2 一緒にハニージンジャーミルクを飲む。

  お母さんから教えて貰ったスキの歌を歌う。

   ↓

3 紅羽・銀子・澪愛と写真を取る

   ↓

4 紅羽、澪愛に「月の娘と星の娘」の絵本を読んで貰う

 (この時点で、紅羽の銀子に関しての記憶が無いと、私達側は知らされます)

   ↓

5 何らかの不足の事態が起こり、銀子の身に危機が迫る

   ↓

6 澪愛が書置きを残し、銀子を抱えてトモダチの扉へ向かう

  ↓

7 トモダチの扉で、銀子に星のペンダントを渡し、見送る

  ↓

8 澪愛、ユリーカに食べられる

 

 ~いつかは、はっきりしな時期。銀子は断絶のコートで裁判を受ける~

  この時、人間の女の子になる引き換えにしたのが

  紅羽の銀子に関するスキの記憶

 

こういう流れだと思います。

 

銀子が引き換えにしたのは「紅羽の記憶」と言う事ですので、澪愛の記憶には銀子が存在していますし、銀子の中には紅羽との出会いから、トモダチの扉で、澪愛に星のペンダントを貰うまでの記憶があります。

回想と言う形で見せられているので、ややこしくなってしまう罠だと思うのです。

 

紅羽の記憶からは、一切の記憶がなくなりますので、上の流れ①の所から紅羽自身は、記憶が全く無いはずです。ですが現実には、共にすごした日々が間違いなくありますので、その時すごした記憶は紅羽以外のモノには残っています。

銀子が契約した時点で時空が歪み、過去の書き換え(紅羽の記憶を奪う事)が起こります。銀子が契約しなければ、また違う未来があったのかもしれません。記憶を奪われた…それが「ある日紅羽が急に、クマを怖がるようになり、銀子の事を忘れてしまった」という時点です。それ以前の書き換えは行われず、銀子や澪愛の言う「ある日」になっているのだと思います。

 

ポイントになるのは「紅羽の記憶」と言うところ。他のモノへの記憶は、いじられていません。ですが、記憶を失くした紅羽は「あの子って誰?」となりますし、それを口にします。そうすると、その行動によって澪愛にも銀子にも、少なからずの影響を及ぼします。二人に起こった影響は「ある日紅羽が記憶を失った」という事実を知る事。

ただ、一緒に過ごした記憶を引き換えにした。だけですので、起こった事はそのままの状態だったのだと思います。

とてもややこしいのですが…。ある日以前の記憶を、紅羽から奪っただけなので、実際起こった事は起こった事で、真実として存在している。

銀子が契約した時、「ある日」を起点にして、紅羽の記憶から銀子が消えた。

 

過去と未来と錯綜しているんだと思います。私も上手く説明できてませんが…。まさに時空を歪めてしまった。といえる状態だと思います。

過去そのものを変えたのではなく、あくまでも紅羽の記憶を奪う。だったので、過去自体は変わらない。

 

問題となるのは「あの日」であり、起点となる日です。

 

なぜそこだったのか。特に意味はないのか。ランダムで決められたのか。記憶を奪われたのであれば、銀子との出会いは良いとしても、その翌日、あの子って誰?となっても不思議ではないのです。ですがそうすると、ハニージンジャーミルクを飲んだり、歌を歌うというような日もこなかった。という事になります。ですが実際は、共に過ごした日々はそのままに、それより後に記憶の喪失を持ってきています。未来から過去への影響を与えているのですから、過去・どの地点からの記憶を奪うのかと言うことも、決められるはずです。

 

ここで思うのは「試されている」という事。奪った記憶を取り戻せるのか。出会った翌日から紅羽の記憶を奪ってしまうと、紅羽と銀子のスキを共有しあった日々がなくなってしまいます。だからこそ、ある程度共に過ごした時期より後に、記憶の喪失を設定したのかなぁ?と。

これなら、前回も書きましたが、銀子がるると出会ったときに言っていた「罪グマ」の意味も、これのことかな?とは思えます。

 

意味不明かもしれませんが><

るるの推測を軸に考えていくと、こういう感じだと思います。ただ、ジャッジメンズがどれ程の能力・力があるのか?と言うのが、かなり疑問ですが。過去への影響や、記憶までいじれるとなると、相当凄い能力、ほぼ神の力と変わりありません。クマリア様の思し召し?なのでしょうか。

 

 

もうひとつ。るるの推測とは違った場合。もし、幼少の紅羽が、既に何だかの契約をジャッジメンズとしていたとしたら。引き換えにしたのが、紅羽自身の銀子へ対するスキの記憶。

その代わり望んだ物が、今のところわからないですが…。過去の銀子の身に、危険が迫っていた事、排除されようとしていた事や、現時間では紅羽が危険な状態になると、断絶のコートに行く事を考えると、何か銀子の身に起ころうとした時、紅羽が銀子を助けるために契約したのかもしれません。こちらならば、記憶を戻して貰うために、銀子は紅羽に会いに行く。スキを返すために。約束のキスをするために。という流れもすんなりするかなぁ?と思います。

ただ、こちら側だと、銀子の罪は別にある。という事になり、何の罪なのかが、まだ予想がつかない。となってしまいます><

 

 

二つとも、あくまで「スキ=記憶」としての推測…といいますか、妄想ですが。

 

~追記~

 

ずっと考えていたのですが、断絶のコートでは二者択一を迫られます。

上記に書いた、紅羽の記憶に関しての妄想的予測はどちらとも、記憶を差し出しています。記憶と言うのは、スキだったと言う記憶。相手が自分の事を承認し、スキだと思ってくれていると言う思い。

ここで思い出されるのは4話。あれはるるの物語でした。ですが、それ以外にも、とても重要な物があった気がするのです。

るるは「スキを諦めない!キスを諦めます!」と宣言しました。キスはスキを共有する者同士でないと出来ません。だとすると、キスはスキを共有するものの「記憶」を奪う行為だったのかもと思うのです。

だからるるは「私はもう失った」と言えるのだし、「あなたは失う前の私。いいえ、一度あなたは失っている」とも言えるのだと。るるのスキを共有する相手である「みるん」は、命を落としています。だからもう、キスが叶う事は無いとるるは思っているのでしょう。そして、自分がこういった契約をしたから、紅羽の記憶に関しても、予測がついたのかな?と思います。

るるの事を踏まえて、上記の妄想予測は二つとも二者択一の時聞かれる台詞は

「スキを諦めますか?キスを諦めますか?」

になるのかもしれません。また違った事を問われるかもですが。

 

ただひとつ、上記の妄想予測両方共に謎なのは、何故、いつ、どうして銀子が紅羽の元に行こうと思ったのか。そのきっかけがわかりません。澪愛が亡くなったのが何年前なのかわからないのですが、紅羽を見る限り、幼少時ですのでそれから17歳になるまでの間、銀子はなぜ、行動していなかったのか。17歳になってから行動したのは、紅羽が透明な嵐から狙われ始めたから?紅羽を守る為?でしょうか。だとしても、何故その事を銀子が知る事ができたのか。謎です。

 

あと、やはり断絶のコートは、こうしたらこうなりますよ?それでもあなたは願いを叶えますか?と問う場であって、そこで宣言したものは絶対的なものでもないし、その時引き換えにしたものが、永遠に失われる訳ではないと思います。断罪する場でもないと思います。

 

1~3話までのユリ裁判は、スキを諦めない!=紅羽の命を守りたい!とも思えますが、それだと、人間食べますの意味がわからなくなります。3話で紅羽を襲ったのは、蜜子ですから。クマですし。もしかすると、蜜子やこのみは元々がクマなのではなく、元々が人間でクマに化けれる様になったのかもですが。銀子とるるの逆バージョンですね。それなら、人間食べます。の意味もなんとなくわからなくもないです。

 

そして断絶のコートで、銀子とるるが紅羽の体を舐めていたのは、傷を舐めてたのかなぁ?と。表面的な傷、内面的な傷。内面的な傷は、純粋な心の象徴である「ユリ」が紅羽の胸から出てきて、それをを舐める事で、その傷を癒そうとしている。ということなのかな?とか。いつも、紅羽の身に危険が迫った時に、裁きの時が~となってましたので。

いろいろ考えても、大元の根幹部分がさっぱりなので、予測のしようがない。というのが本音です><

食べるということも、そのまま食べると言う意味でいいのかさえも。枝葉な部分がわかってきた分、根幹の謎が全く持ってわからない状態です。