ユリ熊嵐 10話~ともだちの扉~その2

 

f:id:rarafoutune:20150318042915j:plain椿輝邸に、ぞくぞくと侵入するクマタギ隊。不法侵入!ギルティー!だと思うのですがっ!クマ殲滅の前では、他の罪など霞んでしまうという理論?

キッチンに残されていた、2客のカップ&ソーサを見て逃げた事を悟る蝶子。見ていた側からすると、おお!逃げてたのね!と、ホッとしましたが、蝶子率いるクマタギ隊が来ると言う事を、紅羽もよく気づいたなぁと関心しきり。蝶子も歴代議長の中では、かなり優秀ですが紅羽もなかなか、かしこ~い♪です。

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「どうして助けてくれるの?」と言うるる。「わからないわ。でもこれは、きっと正しい事なの」と言う紅羽。二人で、どこかに向かっています。クマタギ隊の手は、どんどん拡散して行っている模様。そこいらじゅうに、猟銃を肩にかけた嵐が丘の生徒たちがいます。そんな中で、紅羽だけがるるを助けようとしています。そんな紅羽を見てここで、るるはある決心をしました。きっと彼女が出来る、紅羽への最後のプレゼント。

 

 

「くれちん…。るる、くれちんの記憶が失われた理由、知ってるかもしれない」

クマが人間の女の子になるには、断絶の壁と契約する事。断絶の壁と契約すれば「ユリ、承認」されて、人間の女の子になれる。契約する際には、自分に取って一番大切なものを引き換えにする事。だから、銀子は紅羽の「スキ」と言う気持ちを引き換えに、人間の女の子になったのではないか?というるる。「私のスキを?」「そう、昔銀子にあげたくれちんのスキ。だから、くれちんの記憶から、銀子の事が消えちゃったんだ。」「そんな!」「キシシっ。るる、かしこ~い。でしょ…?」今回のるるかしこ~い。は、とてもとても寂しさ満ちている様に聞こえました。「だからね、きっと取り戻せるよ。」「何を?」「銀子へのスキを。くれちんは、スキを諦めた訳じゃない。るるは、そう信じるから…」

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「これで本当にさよならだね…くれちん…」

真実を第三者に言うと、変身は解けてしまいます。どれだけの覚悟が必要だったのか。計り知れないるるの気持ちが、とても切ないです。きっとるるは、銀子の事も大好きだけれども、紅羽の事もスキなのでしょう。自分を助けてくれた紅羽への贈り物。銀子の願いを叶える為の鍵。紅羽の喪失した記憶を取り戻してもらう。この事全てを叶える為には、真実を伝える役目を自分が担うのが、一番ベストな選択だと悟ったのだと思います。

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「百合ヶ咲るるは、第三者に変身の秘密を明かしました。ただ今をもって、彼女の「ユリ、承認」は解除されます」セクシーが、手元でなにやら操作(?)しながら宣言します。ビューティーが「ええぇー!どうにかならないのー?」と言いますが…「なりませんよ。ルールはクールなのですから」と今度はクールが、一蹴してしまいます。

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「がうぅー」と言うクマの声に、駆けていた足を止めて、振り返った紅羽。

「るるちゃん!」そこには、変身が解けたるるが居ました。

真実を伝えて、変身が解ける。その後、ヒト状態の時に着ていた服が抜け殻のように残されている。澪愛&ユリーカではなく、紅羽&るるでこのパターンがくるとは思いませんでした><

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「るるちゃん…なの…?」

「がうぅ…。ごめんね、くれちん…。るる、本当の事言っちゃったから、もう女の子で居られなくなっちゃったんだ」

るるの涙が、ヒト状態の時に着ていた制服の上に零れ落ちます。ヒトになるために、るるも自分の一番大切な物を差し出したのです。ですが、今はそれよりもきっと、真実を告げる事、銀子と紅羽のスキが叶う事。そちらの方が大事になっていったのかもしれません。それ以上に、銀子の事も紅羽の事も、大好きになっていたんでしょう。クマに戻ると言う事は、紅羽との別れでもあります。るるは、胸を締め付けられる思いだったのではないでしょうか。様々な気持ち・思いが込められた涙の雫。見ている側も、胸がキュっとしました。

 

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「もう…一緒に居られないね。……………さよなら!くれちんっ!」

そう言って、るるはクマに戻った姿で駆け出していきました。さよならを言うまでの数秒間。この言葉を口にしてしまうと、本当に会えなくなりそうで…。というような、言い知れない孤独と葛藤があったのかもです。それでも、口にしなきゃいけない。なぜこうも、切ない思いを抱えてるモノばかりなのでしょうか。胸が痛みます。

 

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ところが!クマタギ隊が、とうとう1匹のクマを見つけてしまいます。「みぃつけた♪」と、悪い笑みを浮かべる蝶子。それと同時に、何かの扉が開きます。そこから出てきたものは…。

 

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ドドーン!なんか凄いモノが出てきました。チョー!凄い破壊兵器?チックです。焦点を走っているクマに当て…。セレクト♪となった時に、キュイイイイインと、エネルギーが充填されて…。るるも、不穏な気配に気づき、空を見上げます。

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「撃てー!!!」蝶子の合図と共に「撃ちますぅ~~!!」と答える、ツインテールちゃん。彼女実は、亜衣撃子さん。なんと!この時の為の名前だったとか!凄いですよね。排除の儀で、名前が出てきていた生徒さんです。この他にも「田中花恋」さんあたりも、上位にランキングされていましたが…。

 

 

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 発電しているのは、メカこのみ。何度見ても、切なさしか沸きません>< 本当もう…やめたげてー!!このみを自由にしてあげてー!と言いたくなります。メカこのみ含め、これが予告にあった秘密兵器だと思いますが…。クマを炙り出すというよりは、クマを殲滅する為の秘密兵器な気が…。炙り出すとは、また違いますよね>< チョー探してますし。これに探知機能があったりと言う感じでもないですし…。それならば、紅羽に電話して居るか居ないか確認する必要もないですから。秘密兵器とやらは、炙り出してないやん!!ってチョッピリ思ってしまいました^^; まぁ、細かい事は良いのです!

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チュドーン!!!どうやら命中したようです。るる!どうなっちゃうの!

f:id:rarafoutune:20150318072234j:plain命中したクマの死骸を確認する蝶子。「このクマ…チョー!違うっ!」

 

確かに、るるの毛色とは全然違います。銀子とも。ただのモブクマなのか。それとも、今まで出てきたクマなのか?もし、今まで出てきたクマなのであれば、未だ死骸の見つかっていない蜜子と言う事になりそうです。他には私達の知る限り、化けクマは居ません。ですが、命中していますし、そこで蜜子の死骸というのも、なんで?とはなりそうですが、毛色的には蜜子に似ている様ですし、メカこのみが発電している。という事を鑑みれば「このみが尽きても、許さない」なのかもしれません。蜜子を許さない。紅羽を襲って、ぶたれるどころの騒ぎじゃないお仕置きをくらったのですから。死骸だろうが、撃ってやる!だったのかもですし、いまだに見付からない死骸を、見つけてほしいと言う思いだったのかもですが…。このあたりは、本当に想像でしかありません。

 

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 「くれ…ちん…」「私は、トモダチを排除させたりしない!」間一髪、紅羽の救助で難を逃れたるる。ヨカッタ!

紅羽がるるの事を「るるちゃん」と呼び始めた頃から、ちゃんと友情の芽がでて、それが育まれていたのです。トモダチとして、るるを受け入れていた。もし、日常の何気ないシーンが描かれる事があったとしたら…。紅羽とるるが一緒にお料理して、それを銀子がお手伝いしつつ、つまみ食いをしようとする銀子を「銀子、まだ食べちゃ駄目だからね!」って、紅羽とるるが口を揃えて注意して。それこそ三人でお風呂に入ったり、本当に何気ない日常を一緒に過ごせたのかもしれません。なんでもないけれど、なんでもない事が大切だと思える日々。

そういう日がきっと来ることを、澪愛は信じていたんだと思います。そしてそれは、月の娘と森の娘に描かれていた、その先にある未来だったはず。ユリーカも欲しかった愛の夢でもあります。純粋なスキが、叶う事を。

 

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 澪愛が、銀子をそうした様に…。紅羽も、白布にるるを包んで駆けていきます。何となく、るるの口元に笑みが浮かんでいる様に見えます。きっと…とっても嬉しかったはず。澪愛が銀子を抱えて走っていた時と、同じ状況になっていきます。クマ警報が鳴り響き、警報の垂れ幕が下ろされていきます。

 

f:id:rarafoutune:20150318073547j:plainるるを抱えて走っている紅羽は、記憶の断片を思い出し始めます。

 

 

幼少時の紅羽。彼女を呼ぶ声が?「孤独はいやだ」銀子の声です。その声に導かれる様に「誰?私を呼ぶのは誰?」と、紅羽は声のするほうへと歩いていきます。行き着いた先は、ともだちの扉。ここでまた、純花の声で絵本が読まれます。

「もし、あなたのスキがホンモノなら、その扉の向こうに…」

幼少時紅羽が扉の前に立つと、扉のシステムが作動し、扉が開かれます。「トモダチが待っています」

ここで、現実時間へと戻り、紅羽が銀子と出会った時の事を思いだします。

「くれちん…」「そうよ!そうだわ!」

もう一度、幼少時紅羽の頃の回想に戻ります。

扉の向こう側へと歩みを進める紅羽。その先には…。倒れている銀子がいました。この辺は、5話の回想が繰り返えされます。銀子の「一人は嫌だ」が聞こえたから、紅羽は「大丈夫。一人じゃない。私はあなたのトモダチだよ」と、話しかけて居たのですね。

 

回想から現実時間へと戻り…。トモダチの扉の前に立つ紅羽。「そうよ。ここが全ての始まり」銀子との出会いを思い出しました。

トモダチの扉が開かれていきます。この扉が開くと言う事は、るると紅羽の間にも、トモダチとしてのスキがあったと言う事になるのでしょうか。

 

「あの日、私は断絶の壁を越えて、銀子に出会った」

f:id:rarafoutune:20150318074607j:plain「銀子は私のトモダチ。そして私は…私は、あなたがスキ!!」

とうとう、銀子への「スキ」を思い出した様です。純花…はどうなるんでしょうね><

 

なんだかやっぱり、紅羽には感情移入できないというか…。感情が揺れ動くのは、誰にでもありますし、至って普通の事ではあると思うのです。が、ここまでの流れで、10話にきてやっと紅羽が周りに流されないで、自らの気持ちで行動しだした様には思いました。それでもまだ、ぶれている様に見えるといいますか、存在がふわふわしていると言いますか…。他のキャラクター達の個性が、紅羽と比べて強いせいもあるかもしれませんが、どうしても紅羽という存在に対して、共感も中途にしか出来ない。というのが本音です。ユリ熊嵐風にたとえると、私の中では、紅羽の存在こそが何色にも染まる「透明」に近い物があります。

 

 

紅羽は、るるを下ろし「ここから、壁の向こうへ行ける。安全にクマの世界へ、帰れるわ」「くれちん…」

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「るるは、くれちんのトモダチになれたかな…?」るるの問いに、一瞬ハッとする紅羽でしたが…。意を決した様に、答えます。

「いいえ。あなたは私のトモダチじゃない。言ったでしょう?私はクマを許さない。次にあったら、私は撃つ。私はきっと、あなたを殺すわ」「くれちん…」

このシーン、4話の終盤でのるるとみるんのやり取りとそっくりです。その分るるは、紅羽の真意を汲み取れたのかもしれません。

 

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ここで、今回のトップに持ってきた画像になります。この蜂蜜は、るるにとってとても大事な「約束のキス」です。それを新しいトモダチ、大好きなんだろう紅羽から貰います。るるにとっては、とても大きな意味があったと思います。銀子は澪愛から、星のペンダントを貰いました。るるは紅羽から、ハニーポットを貰いました。断絶を越える時には、銀子もるるも、大事なヒトから、何かしら受け取っています。

何となく…帰省先から自宅へ帰る時、たくさんのお土産を持たせてくれた。に近いものがw

 

「さぁ行って!早く行くの!二度と戻ってこないで!」

 

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 そう言ってるるの背中を押します。るるは、断絶の境界を越えます。

紅羽は最後るるに、聞こえるのか聞こえないかの声で呟きます。

「こんな世界に…」

関係ないのですが、紅羽さんの顎がほっそりとして、この数分の間に激痩せされたっぽくなっちゃってました><

どんだけ心労抱えてるんだ…。

 

 

しまっていく扉。澪愛と銀子がそうした時と同じように。るるのキョトンとした顔が、今回は流れを知っているだけに、物凄く辛いです。こんな世界といった紅羽。クマとヒトが共存できない世界。透明な嵐と称して、排除の儀とやらを繰り返し、排除対象を選んで、大事なモノから壊していく世界。

f:id:rarafoutune:20150318080648j:plain「これで…よかったのよね…」紅羽も、寂しさを感じていたのでしょうか。るるを拒絶しても「るると銀子は、くれちんのトモダチだよ!」と言ってくれたるる。そんなるるとの、さよなら。紅羽にも寂しさが過ったのかもです。

 

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ですが、感傷に浸る間もなく…。バッと紅羽をピンポイントで、ライトが当てあられます。どう考えても、何かよからぬ事が起こりそうな予感のする光です。

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「やっぱり…。悪はあなただった…」

蝶子が率いる、クマタギ隊参上!です。

f:id:rarafoutune:20150318081355j:plainユリダ~ク♪

「チョー!見たわよ。まさかそんな所に、断絶を越える抜け穴があったとは…。んふっ。学園にクマを引き込んだのは、あなた。排除を受けた仕返しに、クマとツルんで私達に復讐していたのね?」蝶子は、紅羽を糾弾します。「そんな!」言いかけた紅羽の前に、3本の銃口が向けられます。

「償って貰うわよ…。椿輝紅羽。私達が失った、友達の命!さぁ!狩りはこれからが、本番よ!」

排除の儀をする事はいいんかい!!と思いましたが、透明な嵐に属していない娘は「トモダチ」ではないらしいので、いいんだ。という事なのでしょうか。

~追記~

排除対象「悪」は、全員一致でないと行けない。と言うルールがありました。それを鑑みたら、前回9話で紅羽が参加した時の投票は、紅羽は自分に投票した。という事でしょうか?自身票を入れたヒトは、純花の時のように、その人自体が「悪」とされます。もしくは棄権票。どちらにしろ、他の生徒達は紅羽に投票したのでしょうね。という事は、紅羽は銀子には投票していない。という事かもしれません。

あと9話といえば、螺旋階段で犠牲になった生徒。あれは誰なのでしょうか。3話で蜜子が純花とは違う生徒を食べていました。この二人が誰なのかさっぱりです。蜜子のはモブでもいいのですが、9話の犠牲者は誰なのかとっても気になります。

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そんな様子を、しげみから見ている赤い目のような光。土偶ではありません。きっと銀子です。

「見つけた…。私は、あの娘を食べるよ…がうがう」

 

やっと登場した銀子。でも、なんだか…。言っている事が、チョー!浮いているんですが…>< 食べるよ。といいますか、紅羽の身に危機が迫っていると言うのに。食べる前にやられちゃいますが…。でも、違った見方をすれば「あの娘」と言ってますので、紅羽とは限りませんよね。銀子のルール、透明な女の子「しか」食べてはいけない。このルールは守られるのでしょうか?それとも、欲望蜜子の思惑のまま、紅羽に牙を向けてしまうのでしょうか?

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今回もCパートがありました。

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木槌が打たれ、セクシーが宣誓します。「それでは、ユリ裁判を始めます」

なぜか、手錠らしきものをはめられている紅羽。紅羽も被告なのでしょうか?

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ユリクマ~♪

 

 

10話はここまででした。

 

やはり、紅羽が断絶のコートに立つパターンが来ました。が、彼女はここで何を願うのでしょうか?予想通りならば、クマになることだと思うのですが…。

銀子が人間の女の子になった経緯も、まだ明かされていません。この二人が今後、どういう選択をしていくのか。

相容れないモノ同士が、どうやってお互いを受け入れられるのか。

 

ここに立ったモノは、必ず二者択一を迫られます。紅羽は何を諦めて、何を手に入れるのか。

予想するならば…。「私はスキを諦めない!ユリ(人間)を諦めます!」のあたりかなぁと思いますが…。ヒトとクマの間にある、断絶への拘りを捨てるのか。でももし、紅羽がクマになったとしたら、澪愛が言っていた「クマもヒトも共に暮らせる日がくる」という事が、叶えられません。自分の何かを捨てる事によって、クマとヒトが共存できる世界を望むのでしょうか?もしそうだとしたら、クマリア様及びジャッジメンズの力、どんだけよ!ってお話になりますが…。紅羽はスキを諦めるとは思えません。今の時点では、純花へのスキではなく、銀子へのスキを自覚した、思い出した所ですので、スキを諦めない=クマとヒトが共存できる世界を望む。だとは思います。差し出すモノが何なのか。紅羽にとって大切なもの。

私はずっと、スキ=記憶だとばかり思っていました。その人との記憶。ですが、紅羽は記憶を失っています。もし、紅羽にとって一番大事なものがあるとしたら、それは大事な人達と築き上げてきた「記憶」なんじゃないのかなぁ?と思わなくもないです。

この裁判、どうなるのかドキドキですね><

 

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今回、ED絵が変わりました。とっても可愛いー♡です。個人的に結構気に入っていた、クマ髭危機一髪が描かれているのがツボです。みるんも居ますし♪ グッズとして販売されないのでしょうか?><たくさんのおもちゃや、可愛い物に囲まれて眠る3人。銀子が抱えている枕が、なんとなく壁を彷彿とさせますが…。紅羽は、銀子へ手を伸ばしています。るるは、やっぱり銀子に寄り添うように眠るんですね。いつでも、銀子のそばがいい。と言う感じなのかもです♪

 

最終回後、もう一度ED絵が変わりそうな気がしないでもないです><

 

るるの紅羽の失われた銀子に関しての記憶への推測。ここは少し、疑問が沸きました。過去の回想通りだとすれば、銀子がトモダチの扉から断絶を越える前すでに、紅羽の記憶は失われています。銀子に関しても、その時点ではクマなので、ユリ裁判を受けていたとは思えません。

もし、るるの推測が正しいとすれば、銀子がユリ裁判を受けたときに、紅羽のスキと引き換えにした。その瞬間、紅羽の中から、一切の記憶が失われた。出会った事さえも。ですので、過去も変わっていく。回想と言う形でみていますので、その回想が誰かのモノなのか、誰のものでもなく私達が、いわゆる神視点の様なもので見ていたものなのか。がはっきりしないのですが、紅羽にとってみたら、最初から無かったことになっているはず。銀子や澪愛の回想であれば、ある日突然、紅羽が忘れてしまった。となってしまうのかもです。

時空が歪んだ。バタフライエフェクトの様なものだと思います。

蝶子の名前が「チョー!」と言う口癖以外に意味があるとすれば…。この蝶子が何かをする事によって、紅羽の歪められた過去の記憶が、完全に呼び起こされるかもしれません。また、なにかしらの効果を過去へ及ぼす様な事をしでかすのかもしれません。が、今回で紅羽は、銀子に関しての事を、完璧に思い出した?のかもですが。

これが正解であれば、るると出会った時点で銀子が言っていた「私は、罪クマだから」の罪も、説明は出来そうです。紅羽の記憶を奪った事に対しての罪。これを罪と言えるのかどうかは、少々疑問が残りますが…。

 

ユリ熊嵐は「現代の神話」だと放送前のPVで幾度と無く、キャッチコピーとして流れていました。この神話という意味が、私達のよく知る星座に関しての事であれば、大抵の場合、「可哀想に思ったゼウスが○○を天に上げ、○○座にしたのです」という流れだったりします。これを当てはめるとしたら…。月の娘と森の娘も、旅立って行っています。これは、お星様になる…星座になる…という事でしょうか…。ゼウスの役目がクマリア様だとすると、二人が共に過ごせるようにと、空の星座にしました的な感じで。ですが、この二人(紅羽と銀子)が、葛藤しながらも、相容れないモノ同士を受け入れる事で、その後の世界が変わり…新しい道標となった。というパターンもあるかもしれないですよね。どういった立ち位置での「神話」なのか。伝説ではなく神話ですから、そういった類のラストが来ることは、間違いないとは思います。

 ラストのエピソードタイトルは、「約束のキス」「約束のキスをあなたに」あたりなのでしょうか。ウテナ・ピンドラを当てはめると、ラストシーンの台詞からエピソードタイトルへと繋がるパターンな気もします。

 

 

今回見ていて、物凄く感じたこと。あぁ、これが監督のおっしゃって居られた事の断片なのかな?という事です。

 

これまでは漠然とは感じていても、うまく説明できなかった。と言うか、今でも出来ないのですが><

メカこのみが出てきたことによって、やっぱりこれは、ネット社会みたいな感じもあるのかなぁ?と。

1話からスマートフォンが、とても印象的に使われていました。このみのおでこにあるマーク。電源スイッチ。PC本体の様に見えました。スマートフォンがとても際立って見えている理由のひとつに、椿輝邸にある自宅の電話は、昔ながらの黒電話風なんですよね。今時、あの型の電話機を使っておられる方は、余り居られないのではないでしょうか。なのに、椿輝邸の備え付け電話は、1階の物も2階の物も古い型だったりします。デザイン的な理由から、昔ながらの型にしたのかな?と思ってたのですが、なんだかスマートフォンとの対比で、逆に凄く目立って見えました。

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断絶のコートに出てくる看板には、システムが正常に作動しました。というようなメッセージがユリ熊マークの下に、小さな文字で書かれてあります。るるの変身が解けた時に、セクシーが何かを操作していた様に見えたのも、非常に気になる所です。

 

ネットの中では、様々な出会いがあります。画面の向こう側に居るヒトは、何者なのか、どこに居るヒトなのか。真実を知る事は、普通出来ません。その人が語ることが全てと言う面があります。それでも、その中にあって、好意を抱いたり、トモダチと言うような友愛的な感情を相手に持つこともあります。もちろん逆もあります。受け入れられる、受け入れられない。両方とも、姿の見えないヒトに対して、抱く事も出来たりします。それどころか、相手が本当にヒトなのかも、分からないのです。最初から「ヒト」として接していても。いや、普通に考えてヒトでしょうけれども…。ですがそれ程に、相手に対しては何も見えない状態なのです。ディスプレイを通じて会話したり、一緒にネット内で遊んだり、メッセージのやり取りはしていますが、そこには間違いなく「壁」があります。見えない壁。ディスプレイと言う名の壁。そして、見えない相手に対して、恐怖を抱く事もあるはずです。ただし、言葉が通じていれば、相手からの反応があれば、恐怖する事はありません。見えない・分からないモノに対しての恐怖を、無駄に抱く事もありません。だからといって、簡単に信用してしまい、無防備になるのは非常に危険な行為です。

相手がPCの電源をいれてくれなければ、存在を確認する術もない。それこそ、風に消えてしまいそうで。状態です

 

そんなネットの中にあっても、見えない相手に対して、特別な感情や特別な好意を持つことも、間違いなくあります。

ネットの中で抱く好意。その気持ちを、文字や声以外の何かで相手に伝える術は基本的には、ネット内にはありません。その他の伝え方をするのであれば、実際会ってみないと。会わないと直接触れ合う事は出来ないのです。キスしたいね。とネットで約束したとしても、会わないと叶わない。ですがそれにいたるまでに、スキと言う気持ちはどんどん膨らんでいく。会いたい。どうしても会いたい。もしそうなった時に、実際会うと言う事は、かなりのリスクを伴ってきます。ネットの中で話してた時、感じたとおりのヒトなのか。本当に思ってるとおりのヒトなのか。現物をみて、幻滅したりしないだろうか。ディスプレイに写るモノを信じて、本当の姿をちゃんと受け入れられるのか?もしかしたら、イメージと全然違うのではないのか。もしかすると、悪い人かもしれない。ネットの中に居る人そのモノではないかもしれない。いくらでも違う人間を、演じる事の出来る世界。それでも、スキを貫けるの?それでも、ネットという壁を打ち破り、鏡を割ってでも会いますか?

 

 

「あなたのスキは、ホンモノ?」