ニッポンノワール 2話

www.ntv.co.jp

www.youtube.com

怒涛の展開!というよりは、1話のテンションを「まぁまぁ落ち着け」と、少しクールダウンした感のある2話でした。内容もやはり、何がしたいのか?と言う説明的な面が多く、それ以上にばら撒かれた点もさらに増えました。綺麗に1本の筋道を辿っていくのではなく、群像劇的なものを一人の人間に集約したのかな?という気もします。それが1話での散らかった感かもしれません。事件を2つ出したことで、やはり重点がブレている様にも思えますし、事件の重大さやポイントが掴み難い。さらに事件が増えていく様で。小さな事件から、実は巨悪に繋がっていた…という様な展開ではなく、最初から巨悪ありきなのに、その巨悪も掴みづらい。ひとつの事件を掘り下げていき、様々な事件が1本の線で繋がると言った展開ではないのは、確かに今までの刑事ドラマではあまりみないかも。そこが清春の記憶喪失という設定に繋がるのかもしれませんが。

※これは、予測の予測でしかありませんが、ニッポンノワールのタイトルの「ニッポン」部分が「警察の闇」と文字が出てきます。コレは今後、変わっていくのかな?とも思います。例えば「政治の闇」だったり「社会の闇」だったり。巨悪=警察のみだとは限らない可能性も。

本城理事官の退場劇も、衝撃度が軽減してしまった様に思います。3年A組からの引継ぎなのに、現時点では一見、ただの噛ませ犬的な要素しか垣間見れませんでした。

(本城については、後述)

流してみていると、面白さに気づき難いのではないだろうか?と思います。そこにどんな意味があるのかを、汲み取れた時に初めて面白さに気づける様な。それこそ、ジェットコースターに乗っていたと思ったら、実は深海探査機に乗って深く深くまで連れ込まれていた…というタイプのドラマに豹変する予感もします。私見ではありますが、前作「あなたの番です」よりも、考察度合いが相当あがっています。あなたの番~は、誰が黒幕なのか?この1点に焦点を当てられていて、誰が何を書いて・引いたのか?というパズル方式でしたので、考察部分が非常に明確でした。今回は、点はたくさんあるのに、線が見えず、何をどうつなげていき、何をみたらいいのかさえ、現時点では不明瞭です。ですので、その点がはっきりと明確になった時、面白い!と感じる人も増えるのではないでしょうか。まだハードルが高い気がします。そのことを、役者さん方が怪演で煙に巻いているのが、1,2話といった印象です。

一見すると、謎もあまりなくサクサク進んでいる様に感じるかも知れませんが、まったくそんな事はありません。表面的にそう思わせられてるだけだと思います。実際、1話から核心部分には、ほぼ進んでません。

この先、この物語をどう持っていかれるのか?楽しみです。

とは言え、謎のばら撒きは2話にも相当量ありました。

1話との違いは、雲を掴む様な謎(それに何の意味があるのかさえわからない様な…)ではなく、もっと具体性がでたこと。なぜ?やどうして?どうなってるの?という思考ができる謎でした。謎の繋がりが、点線であれみえてくるような物がメインだったと言えます。

 

OPにくるだろうと予想していた「断片」が、一切触れられなかった事には、少々困惑しましたが。あれは、ただのオシャレ画像的な宣伝動画として捉えたほうがいいのでしょうか?劇中以外で、重要なものを出すとは思えませんし。あとから意味がわかる宣伝。こういった感じなのかもしれません。

1話の謎の回収は「遊佐の自宅に強奪計画案と拳銃を隠した人物は誰なのか?」という事と、がルムフェニックスの意味くらいしか?回収されて居ないと思います。

OP画像の意味、克喜の父親、10億円事件の被疑者死亡時の映像の真偽、10億円事件の真偽と具体的な内容(被疑者の身元等)遊佐の栄養ドリンク、克喜の薬、芹奈が握る重大な秘密(10億円に関連したことのみなのか)遊佐の記憶喪失の意味、喜志が遊佐に何故言いなりなのか、碓氷薫殺し時の薫の行動等々残されたまま。半分はまだ序盤の今の段階で明かさないのは当たり前ですが。

それにくわえて、上塗りの様に謎と違和感をどんどん出しています。

 

とりあえず、2話で気になった点を書き出して生きたいと思います。

 

スマホ動画。遊佐について語る面々(名越の顔が綺麗、深水と咲良は同じシーンが?)

エロ本の存在(宮城への受け渡し)

○隠し部屋(ベルムズと同じ作り)

遊佐の部屋の防犯カメラの存在(そこに映る本城)

栄養ドリンク

10億円強盗事件の詳細(2019年9月9日発生)

強奪金輸送車両が消える

碓氷薫がハッカー経由から犯人の一人をあぶりだした事

捜査会議でまた揉める面々

10億円の再捜査を命じる南武

碓氷薫が死ぬ前日に南武は碓氷から10億円事件の詳細を聞いていた

 (ただし、現金の在り処は聞いていない)

捜査資料と犯人側が持っているだろう計画案がほぼ同じ

 (上岡達彦がベルムズということのみ、捜査資料から抜けている)

○ベルムズと芹奈の繋がり

○喜志が出してきた芹奈の写真と遊佐と名越がカラオケボックスに行った時の

 芹奈の服装がまったく同じ

碓氷薫が芹奈に聞いた事 

○才門と深水喜一の長女・星良は婚約者(深水の表情)

○才門が薫から聞いたこと

○才門が心理状態に詳しいこと

○碓氷薫の数年前に亡くなった親戚(受け継いだ仕事部屋)

○ガルムフェニックスの存在

○名越が江國と明海の懐事情に精通していた

○碓氷薫が残したDVD

○DVDの内容

 (あなたがもし、この罪を暴くのであれば、お子さんの未来を考えてあげて…)

○USBの存在(PASSがある模様)

○克喜が拉致された場所

○本城の手下の正体

○才門の「Look at me!」その後の言葉

○遊佐は、撃つつもりもましてや、殺すつもりもなかった?

○全ての罪をなすりつけられた本城

○才門がUSBを回収→ヘリウムガス

○捜査会議です。と課長室に入った宮城

○テレビを蹴る南武。「やってくれるじゃねーか」

○捜査会議に向かう碓氷班の面々 遊佐「どけよ!」とカメラ?を避ける

 

 

ED

才門Ver

電話は、掛かってきている

周りを気にしながら、相手と会話

 

 

とりあえず現時点で気になった・何かあるかもしれないと感じた点です。

 

本城は最初から、ハメられていた様です。

理事官という立場故か、強盗に使用した車両を片付けてくれると、犯人たちは踏んでいた?のでしょうか。そこも謎しかないですが、結果的に始末してくれてますので、思惑通りということになるのかも。

この件から、どんどん深みに嵌っていったのかはわかりませんが、さらに犯人側に操られてしまいました。

1話で予想した通り、ロッカーから資料と拳銃を取ったのは本城。そして遊佐の自宅に隠したのも本城でした。

ここで疑問が。遊佐の部屋に監視カメラがあると知っていたので、本城に隠させたのでしょうか?それとも、そうとは知らずにでしょうか。もし前者であれば、なぜ知っていたのか?という謎が生まれます。

ただ遊佐を陥れたいだけであれば、わざわざ自宅に隠す必要はありません。なぜそういった行動が必要だったのか。

 

エロ本の存在も非常に謎です。警察学校時代の…しかもエロ本を持ってるでしょうか?返すといわれて、宮城も受け取っています。形はどうであれ、物はどうであれ、受け渡しがとても自然な形で成立しています。本当にエロ本というだけなのか。

そして何かと対立しあう、遊佐と宮城。もしあれが仕込みなら?本当は遊佐と宮城が繋がっていたら?騙したい相手は一体誰なのでしょう?わざと揉めている様にも思えます。仮にそうだとすると、遊佐の記憶喪失は嘘ということに。

ここは非常に重要で、遊佐と宮城が連携していたとするならば、捜査会議で「碓氷と寝たのか?」という宮城の遊佐への質問に意味があるということに。そもそも、なんでそんな場で、そんな事聴くの?と思いました。ある意味、碓氷薫を貶める質問でもありますから。仮に寝たとしても、公然の場で「寝た」とか言う男、かっこ悪いし最低…。質問する宮城も宮城だとなりました。でもあの質問は「必要」だったとしたら?その質問があったからこそ、克喜はもしかしたら清春の子?と、観ている側は思いました。それは視聴者だけでなく、その場(捜査会議)に居る人にも言える?やり取りを聴いて、克喜が清春の子?と考えてもおかしくは無いと思います。

もうひとつ。彼らは対立していて、犬猿であると思われなければならない理由は?

彼らは一体、誰を騙し何をしたいのか?という事になります。

 

本城理事官が噛ませ犬的だった分、宮城には一定の意味を持たせてほしいなぁとは思いますけれども…。本当にただのエロ本を返しただけ、昔の恨みを根に持っていて、宮城は遊佐が本気で気に入らないのかもしれませんが、このポイントは今後も注目していきたい点です。

 

栄養ドリンクらしきものは、遊佐の自宅にもありました。あの中身は一体何なのでしょうか?深水が作っているとは限らないですが、気になるものであることには間違いありません。

 

10億円の詳細が出てきました。が、やはり雑。強盗が起きてそんなに時間もたっていないのに、すぐに逃走車両を特定しNシステムで追っています。そのあと、消えた?といっていますが、ハッカーの仕業の様で。そのハッキングも、碓氷が見つけたとありますが、他の捜査員もその点は調べるはず。なのに、碓氷のみが見つけられた不思議。そして、もっと不思議な事に碓氷班だけで、アジトに乗り込んでいます。

 

本城が隠した強盗計画案は、ほぼ捜査資料と同じ。唯一「上岡達彦」がベルムズにかかわりがあった。と言うところだけが抜けていた様です。そこも、ハッカーとまでわかるなら、わかりそうなものですが…。でも、捜査資料には無い。そもそも計画案という冊子?は本当に存在していたのでしょうか?捜査資料を基に捏造したとも考えられます。

遊佐にわざわざ「ベルムズ」と関連あるよーと言う事を教える為に、書いたとも考えられます。だとすると、犯人?の主目的は、2つあった。

1、本城を陥れたい

2、遊佐に計画案を渡したい

この2つを結果論ですが、同時に達成しています。

だからこそ、遊佐の自宅に隠さなければならなかった。遊佐になぜ調べさせたのか?は推測でしかないですが、克喜が鍵になっているかもしれない。と考えたのかもしれませんし、遊佐でなければいけなかった別の理由があるのかもしれません。

どちらにしろ、遊佐が調べたことによってUSBの存在が明るみになりました。

ガルムフェニックスには、USBが入っていました。

本城を操った犯人は、このUSBが欲しかったのでしょう。

強奪計画案の存在も、かなり重要ポイントだと私は考えています。

 

ハッカーの上岡が、ベルムズのメンバーだったと気づいた遊佐と名越。

二人は喜志から芹奈の事を聞きだします。その時、喜志がデスクから取ってきた芹奈の写真。どうみても、カラオケボックスで盗撮したような写真。しかも、過去に撮った写真ではなく、遊佐と名越が喜志から芹奈の写真を見せられている同時間帯の芹奈の写真だと思われます。

喜志から芹奈の事を聞き、カラオケボックスに行く二人。芹奈が居ます。やはり、写真と服装がまったく同じ。喜志はいつ・どこでその写真を手に入れたのでしょうか?

しかも「俺の彼女の父親は警察の~」と喜志が言う時、棒読みすぎる気もしました。

喜志の立ち位置が非常に謎です。

 

USBにはPASSが必要とありました。本城は、公にならなければいい。との事。そして最終的に才門の手に渡りますが、才門も開こうとはしてませんでした。もし、才門も公にしたくないから手に入れたかったという思惑であれば、そのまま本城に渡しておけば、利害は一致しているはずですから、問題ないはず。でもそうではありません。回収したい。だとすると、次に必要になるのは「PASS」でしょう。どうやってPASSを手に入れるのか。碓氷薫は克喜に託してますから、克喜はPASSを知っているはず。そうとは知らずとも、何かしらのヒントを克喜は知っていると思います。

 

才門のLook at meという言葉。1話の時もありましたが、私の固定観念で「まさかマインドコントロールとか洗脳とか言わないでしょ(笑)」と流していました。もしそうであれば、才門は誰であれマインドコントロールで操れることになります。ある意味超能力的なズルさが生まれてしまいます。ですが2話で、本城を撃った遊佐は才門に何か言われてから撃っていました。ここまでくると何かあると思うほうが自然です。

深水親子もマインドコントロールかもしれないと言う事も。そして碓氷薫もです。それくらい、少々飛び道具すぎると思います。

星良は婚約者。これも事実なのでしょうか?そう思い込まされているだけでは?とも考えられます。咲良はそうでもありませんでしたが、深水は才門が「婚約者だった」と発言した時、少々渋い顔をしていた様に見えました。

遊佐はどうやら、星良のことを知らない様です。記憶のせいなのか、元から知らなかったのか、今は判断できません。

 

本城は、遊佐の銃弾によって亡くなりました。遊佐自身は不本意だった様です。観ている限りでは、先述の通り才門の「Look at me」で、操られた様にも見えました。

本城が遊佐へ呼び出しの電話を切ったあと、克喜に「すまない。怖い思いをさせて」と、気遣う態度をみせてもいます。ここでの違和感は、遊佐が死んでくれたら全て丸く収まると本城は言い切っているのですが、克喜は全てを目撃しているのです。克喜も殺すつもりだったのでしょうか?そんな覚悟があるのなら、怖い思いさせたと声をかけるでしょうか?克喜を殺さず解放したとしたら、いつバレるかわかりません。幼いとはいえ、克喜の存在に怯えなければいけなくなる。引き連れてきた部下?らしき存在も同じです。いつ裏切るかわからない。どれもこれも、本城の思考が雑です。克喜に対しての言葉。これが本来の本城なのでは。回想でも、本城自ら碓氷へ「10億円強奪事件についてお話があります」と切り出しています。車両を解体したことですか?と返されます。

克喜に託したDVDで、その時の会話だろう事を碓氷薫は語っています。

 

「本城理事官は、全てを自白して私に言いました。自分はどうなっても構わない。娘を守るために罪を被ると。私はそれが正しいとは思いません。でも、正しい事が必ずしも、人を笑顔にするとは限りません。時として、道理に反しても成し遂げなければならない事がある。もし、あなたがこの罪を暴くのであればその時はどうか、お子さんの未来を一番に考えてあげてください」

 

この碓氷薫のメッセージから汲み取れるのは、本城の本意とそれに共感した碓氷。

娘の罪を被ってでも、自分でやったことも、全て認めるという決意を碓氷は聞いています。この罪とは10億円のことでしょう。それを暴くのであれば、お子さん(芹奈)の未来を考えてあげて欲しいと、言っているのだと思います。道理に反してでも「成し遂げねばならない事」とは。本城の意図を汲み取ってあげて欲しいというメッセージでもあり、自らが抱く心境でもあるのかもしれません。

でも本城は、碓氷が言っている様な行動をとっていません。むしろ真逆です。本城は、碓氷を騙したのでしょうか?そうは思えませんが。

その根拠に、仕事部屋に押し入り咲良を気絶させたあと、DVDを回収をせずにそのままにしています。観られてはまずいのではないでしょうか?しかも咲良が落としたスマホを拾い上げる克喜を、見ようによればですが見逃しています。遊佐と通話していたのは明白ですし、理解していたはずなのにです。そこには、本城の本当の思惑があるのだと考えられます。

もしかしたら、遊佐自身DVDのことは承知していた可能性もあります。だとしたら、そのDVDの内容を誰に見せたかったのでしょう。

※こう考えて行くと、深水親子に見せた「本城が隠した計画案と拳銃」が映っている画像も、なぜ見せたのか?が、非常に意味深になります。本当に克喜を守るためだけでしょうか?

 

克喜に怖い思いをさせてしまったけれども、克喜を殺すつもりはない。一連のやり取りを「誰か(克喜含む)」に見せるためだとも、考えられます。もしこうだとしたら、本城は死んでいない。遊佐も、撃ち殺してはいない。こうなります。

もしかしたら、命を懸けたともいえるかも知れません。この場合は、本当に他界している事になります。

才門の怪しい言葉にも、遊佐は従っているフリをしている可能性も。

勿論、遊佐を陥れるための本城の行動も全部、ヘリウム声の言いなりのフリをしていたという事に。

どことどこが繋がり、どことどこが繋がっていないのか。考えすぎなのか、そうでないのか。その判断をする材料が今の時点では見当たりません。が、違和感だらけであることには間違いありません。

もうひとつのパターンとして、碓氷薫が殉職したのでやはり、揉み消したいと言う気持ちが芽生えた。こうなると、本城はなぜ、碓氷薫の仕事部屋の存在を知っているのか?という謎が。誰かから聞いたとしか考えられません。その誰かは、咲良か名越、そして後を付けている人物がいれば、その他X。

遊佐の一連の行動は、全て克喜と名越が見ています。克喜の存在は一体。克喜を遊佐に預けたのは南武です。誰を騙したいのか?

 

南武から呼び出された遊佐。本城を探っている事を誰から聞いたのか。知っているのは、限られた人間だけのはずです。あのタイミングで、本庁に呼び出しを受けた遊佐。もしかしたら、名越あたりから報告を受けて、本城が侵入しやすい状況を作り出すために南武が呼び出したとも考えられますが、南武は報告を受けて呼び出しただけとも考えられます。ここは、南武の行動は非常に読み取り難い。ただ状況としては、本城が侵入しやすくなったのは事実です。この状況作りは、偶然ではなくわざとだと考えるほうがよさそうに思います。

 

碓氷薫が、芹奈に「正直に話して」と詰め寄ったこと。彼女は何を知りたかったのでしょう?10億円のことであれば、全部知っているはず。正直に話してという言い回しは違和感を覚えます。何について知りたかったのか。また、全体通してなのですが、碓氷薫に精気が無い様に見えます。それこそまるで操り人形の様に…。

芹奈の証言で、碓氷薫は事件のことを全て記したものがあると言う事実がわかりました。それを仕事部屋に隠しているという事も。碓氷はそこまで芹奈に話す必要あったのでしょうか?

 

10億円のすべてを記したUSBを、克喜に預けた薫も謎です。非常に危険な行為ですし、そのせいで克喜に危険が及んでしまう可能性が高まります。薫が、DVDの最初に言っている「私はもうこの世に居ないのでしょうね」と言うことから、薫はもう克喜を守ることができないとわかっているはずです。

薫は、息子を危険に晒す可能性、自身がこの世に居ない可能性 この2つを十分理解していたはず。そこから考えると、克喜を守れる「保険」があったと考えます。その保険が遊佐なのか、また違う人物・物事なのかは現状わかりません。ですが、守ってくれると確信があるからこそ「警察関係者のみなさんへのお願い」というメッセージも残せたのでしょう。ココから読み取れるのは、このDVDを克喜だけではなく、第三者も目にするだろうことを薫は予想していた。

 

 

 

名越も、江國や明海の事情に精通しすぎです。明海は、名越が懐事情を知っていることに驚いていました。どこから知ったのでしょう。

そして自身のデスクの上には、これでもか!とわかりやすいくらいに

「パチンコデラックス」(とタイトルのあるように見える雑誌)と、競馬の競走馬と思われる小さなぬいぐるみがありました。

名越自身も、ギャンブル狂いで金に困ってるんじゃないの?と言うお話です。

遊佐・南武・才門は現時点で、金に困っているのかどうかわからないですが、碓氷班の面々は金策に苦悩している人が多い様です。

 

本城に罪を全部着せたのは才門?それをみた南武は、テレビを蹴飛ばします。

今までの流れでは、どうやら才門の思惑と南武の思惑は対立して居るようにも見えます。

薫も、南武のことを信じているのであれば、10億の在り処を話したはず。才門に関しても同じです。仮に薫が10億円が欲しいと考えているのであれば、報告しないという選択もあるはずです。なのに「私が隠しました」と言い切っています。なぜそういう事をいったのか。10億は本当に存在するのでしょうか。隠したとはどこに?南武にそう報告したあと、薫は殺されています。

 

2話には、作中で動画を取る才門のシーンがありました。OPで出てくる深水親子のものは、2話の途中でも同じものが出てきます。あれはバラバラにどこかのタイミングで撮ったものという設定の様です。顔の傷がまだ言えていない名越は、動画の中では綺麗でした。それと関連しているのかは不明ですが、最後の場で遊佐たちを撮るカメラ?の存在がありました。あれは一体。

 

才門も、回収したUSBを机の引き出しに直したあと、ヘリウムガスで声を変えて「ご協力ありがとうございました!」と笑います。これをみて、ああ、やっぱり才門が仕組んだのかと思いましたが、才門がヘリウムガスを使ったのはそのシーンだけ。ガス自体は、決して入手しにくいものでもありません。故に、本城に電話をかけていたのが才門だとも限らない。他の人でも成立すると思います。本当に才門なのか?ここはもう少し考える必要がある気が。

本城に声色を変えた人物が、遊佐が芹奈接触していると電話している件。接触を知りえる人物は、名越・喜志・その他X…です。その他は、遊佐のあとを付けていたか、盗聴していないと無理でしょう。もしくは、名越か喜志がその他のXに報告した可能性もあります。

才門は、USBを回収したかったというのは間違いないとは思います。

ですが、ヘリウムガスで本城に電話をした人物は…話す時のテンションや癖から考えると、名越に非常によく似ています。わざとそういったテンションなのかもですから、なんともいえません。そのまま信じるのであれば、才門でしょう。

※可能性は低いとは思いますが。才門はもしかしたら、USBの存在も、USBの隠し場所も知っていたのでは無いでしょうか。もっと言えば、彼も碓氷薫同様に、死の覚悟があるようにも思います。2話の彼の行動は、視点を変えたら遊佐を誘導していた様にも見えます。もうひとつの可能性として、やはり、マインドコントロール的なもので、清春だけでなく碓氷薫をも操っていた可能性も否定できないと思います。

名越と才門が繋がっている可能性もあるのかなぁ?と思います。

 

 

 1~2話をみて、謎すぎたものがたくさんありましたが、全体を通してみて、遊佐が行く所・観る所には、名越・もしくは克喜がいました。

1話で遊佐は、名越に殺されそうになりました。本気で殺そうとしたのかは別として。そんな輩をやはり簡単に信用しすぎです。名越もまた、何か腹にありそうな気がしてなりません。今のところは、遊佐と名越がバディを組んでいる様に見えますが。遊佐は心から名越を信用しているのかも、疑問です。

 

10億円事件に関して、色々考えていくと…

現時点で一番濃厚なのは「碓氷薫が黒幕」です。ただしこれは、10億円欲しさの犯行では無いはず。故に、すぐにハッカーの身元も割れた。逃走車両のこともすぐにわかった。本城理事官が解体したことも。

 回想を信じるのであれば、薫は南武のことは信用していなかった。才門のことは信じていた?どうやら、才門と名越は繋がっている可能性が高いですので、名越も同様に薫側の人間?

 

その真相をなぜ、克喜に預けたのでしょうか。

そして、碓氷薫殺し。これは、自殺では無いと現時点では考えます。

愛する息子・克喜を残して自ら命を絶つという行動をしないと信じたい。

ですがこれも、命を落とす予感は薫自身持っていた。2話でその点は確定したと言えるでしょう。

これはもう少しちゃんと考えてみたいと思います。

 

 

 

全然関係ないことですが…。

才門の苗字って、珍しいというか変わっていると言うか。一番に連想するのは「Simon&Garfunkel」です。彼らの曲の中に「Fakin’it」と言うタイトルのものがあり

和訳すると「嘘」や「まやかし」「偽造」等、そういった意味に。

www.youtube.com

 面白いことに歌詞で「Look at me」と言う部分があります。その後、Good morningと台詞が入ってきます。(もしかしたら、本城を撃つ前に才門が呟いていたこと、グッドモーニン的なことかもしれないなぁと思いましたが、違うかも)

内容は、自分を信じてくれていい、頼りにしてくれていい、それくらいの余裕はあるけれども…きっとそれくらいは上手くやれる。でも本当は嘘ばっかり 実は何もできやしない。全部ペテンだ こんな気持ちがずっと離れないんだ うわべばかりで、何もできやしないんだ…自分の人生を生きちゃいないんだ…と言うような意味

皆が思う自分像と、実際の本当の自分に距離がある。何もできないのに出来るフリをしている。

才門もそうなのかはわかりません。ただ、連想したのがコレでした。

婚約者・星良の死は、才門にとってどんな意味があったのか。または、もっと違う何かが彼のバックグラウンドには隠れているのかー。

 

だらだらと取り止めも無く思ったままを書きすぎたので、3話前までには、きちんとまとめて書けたらと思います。

 

次回は、星良の事件「お姉ちゃんを殺した少年A」というような、咲良の台詞がありました。聞き間違いかもしれませんので、なんともいえませんが。

もうひとつの事件がさらに出てきて、ニッポンノワールがどの方向に進むのか、さらに混迷してきそうです。

着地点はどこなのか?見えるのはまだまだ先の様です。