ユリ熊嵐~6話 月の娘と森の娘~

 

 

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第6話。結構お話がググーン!と進みました。

 

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5話で、純花が手紙を紅羽に渡した時、まるで自分がこの世界から居なくなる事を予感してたみたい。と思っていたのですが、そうではなく「友達ではなくなる」から、5話でのああいった感じの台詞になったんだなぁ。と思いました。友達でなくなったとしても、紅羽の笑顔を遠くから見ているだけでいい。6話は、この純花の手紙を中心にして流れていったと思います。

 

 

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薫に銀子とるるの正体を教えた人が居たのですね。まだ背中だけですが、大黒幕が存在している事が、なんとなくわかり「透明な嵐」に感じていた違和感みたいなものが、少し解消してきました。同調圧力的なものよりも、盲信しているカルト的な気持ち悪さ。透明な嵐は、自然発生したものでもなんでもなく、意識して動かしている。この透明な嵐が軸になり、この先の物語も語られていくのでしょうか。

ですが新たな謎として、大黒幕の正体がでてきました。今の所、銀子とるるの正体を知っているだろうと予測されるのは、薫を除くとカチューシャ・江梨子・蜜子です。ですが、この3人は既に退場しています。残るはジャッジメンズですが、彼らではなさげです。後ろ姿だけではありますが、女性であるように思いますし。

そうなると、一体誰?と言う事になりますが、今までの話の中にヒントがあったように思います。

 

5話で、ユリーカが箱の中に、蜜子の遺影?と腕章を入れていました。純花の時と同じように。あの箱は、旅立った人の遺影を入れる物で間違いないと思います。

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だとしたら、蜜子は退場で間違いない。ですが、蜜子は紅羽に撃たれました。熊の状態で。このみも同じ様に、熊状態で撃たれています。

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このみは、熊の死骸として発見されました(2話終盤でブルーシートをかけられている熊の死骸が、このみの物だという前提ですが)だとしたら、3話で撃たれた蜜子も、熊の死骸としてあるはずです。

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腕章しか撃たれていないので、もしかしたら生きている?という可能性もあるかもしれませんが、ユリーカが箱に入れた時点で、退場していると思います。

 

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だとしたら、なぜ、熊状態で撃たれた蜜子の遺影をいれているのか?と言う疑問が。ユリーカ先生は、蜜子が熊だ。ということを知っていた。と言う事に。

もしくは、大黒幕は蜜子で自分の正体を隠しつつ、薫に銀子とるるの事を話したのかもしれません。でもそれだと、ユリーカが箱に蜜子の遺影を入れた事が、わかりません。しかも、腕章までいれています。どこから持ってきたのか。もしかすると、屋上に破れた腕章だけが残されていたので、蜜子も犠牲になった…と言う扱いになっているのかもしれません。

 

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そうだとすると、蜜子生存の可能性がグッとあがるように思います。

ただ、撃たれたのが腕章をしている左腕。薫の顔を触っていた手も左手。どの程度、銃で負傷させられたかは解りませんが、ぶっ飛んでいる事は間違いないので、無傷ということは無さそうだとは思いますが…。蜜子が生きていてかつ、黒幕が蜜子だった場合、薫の顔を触れられる程度の怪我だったのか、その辺も気になりますし、上手い具合に謎の後姿の女性(?)は、左腕上側がカーテンで隠れているので、確認できません。

 

また薫と黒幕の会話「例の計画は滞りなく…」「泉乃純花の死は予定外だったけれど…」から推察するに、蜜子が黒幕だと、色々と矛盾している行動を蜜子自体が取っていると思いますので、その辺りを考えると蜜子=黒幕とするのは疑問です。計画があったのに、純花を食べた。計画があったのに、紅羽を食べようとした。となります。例の計画とは、紅羽の誕生日会の事だと思いますので。

 

 

 

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もうひとつ。ユリーカの執務室?らしき部屋からは、花壇が良く見えるようです。このみと蜜子以外、カチューシャや江梨子、純花はその花壇のところで食べられてました。もしかしたら、執務室?から、観ていたのかも。そうなると、大黒幕はユリーカというのがすんなりとするかもしれません。

 

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もしくは、透明な嵐を主導しているからこそ、自分も透明な存在で、ちらりとしか映ってない人、存在感の無い人あたりが大黒幕かもですが。

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排除の儀であがる名前の人だとか、教室の中の誰かとか…。その可能性も拭えません。

 

 

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ただ、大黒幕が誰かと言う事で、透明な嵐という名のゲームを何のためにやっているのか?と言う意味が大きく変わると思います。蜜子だとしたら、透明でない子を捕食するため。存在感の無い人だとしたら、単純にゲームを楽しむため?そして、ユリーカだとしたら…。

 

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前日記で、妄想爆発な展開を書きました。その時は、澪愛とユリーカが「スキを誓い合った」と思っていました。ですが、ユリーカは「私(ユリーカ)があなた(澪愛)にスキを誓ったあの日」といっています。「私達」ではないのです。

 

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花壇の事も、ユリーカは「澪愛と私の思い出の場所」といっています。二人で作ったとは言ってません。紅羽は純花に「お母さんがこの学園の生徒だった頃、大切な友達と作った」といっています。ユリーカとは言ってません。そして、机の上の澪愛の写真は澪愛一人で映っています。二人で並んだ写真ではなく。ユリーカが澪愛を撮ったものかもしれませんが…。

 

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紅羽・銀子・澪愛が映っている写真がある事を考えると、やっぱり二人で映ってない写真というのは、ひっかかりがあるなぁと。

そして、いつもユリーカのスキばかり語られていて、澪愛のスキは一切語られてません。一方通行です。勿論澪愛はもう旅立っていますので、澪愛の発言は、過去の回想的なものしかないのはわかるのですが。そのあたりが、ミスリードなのかもしれません。ただ、どちらに転ばそうとしているミスリードなのか…というのがまだ、汲み取れないです。

ユリーカが大黒幕だった場合。ユリーカのスキは一方通行で、澪愛は受け入れなかった。だから、澪愛を殺した。愛しているからにくい。その娘紅羽も、好きを諦めない!と言う。まるで、澪愛のように。憎い憎い。となって、スキを諦めなければどうなるのか。と言う事を教えたくて、透明な嵐を主導していた。と考えると物凄くさっぱりするようには思うのです…。

 

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ユリーカの正体は、名前と鳥(何の鳥なのかわかりませんが…)にヒントがあるとは思います。ユリーカなのでユリが入っている=熊。かもしれませんが、今までは、苗字に「百合」があるのが熊。という方式がありました。その方式でいくと、ユリーカの苗字「箱仲」にも意味があるように思わなくも無いです。まるでウテナ(黒薔薇編)を彷彿とさせるような、箱の羅列。これもかなり、目に付きます。ノアの箱舟的な存在なのか、それとも渦巻く黒の熊なのか。個人的には前者であってほしいなぁと思います…。

 

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ユリーカの「あなたに必要なのは、新しい友達よ」という言葉と、薫が純花に書かせた手紙の内容「今目の前に居る娘が、あなたの新しい友達です」というのも、通じるものがあります。ユリーカは紅羽の事を本当に心配し、心から新しい友達が必要と思っているのかもしれませんが…。星のネックレスも謎です。ユリーカが澪愛の17歳の誕生日にあげたもの。といっていました。ですが、紅羽はそのことをしらなかったようですし。もし、ユリーカがあげたものでないとしたら、他の誰があげたの?と言う事に。きっと澪愛の言う「大切な友達」だと思いますが、それが誰の事なのか。ユリーカで間違いないのか。素直に受け止めていくと、ユリーカがそういってるんだから、そうでしょうとなりますが。

 

 

 

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月の娘と森の娘。絵本が出てきました。OPで歌われている物だと思います。また、クマリア様も出てきました。OPの羽の生えた女神?のような影は、やっぱりクマリア様のようです。

月の娘が落とした星のネックレスを、森の娘が拾った。ここから物語は語られていくのですが、途中で色々なキーワードが出てきます。「あなたの好きは本物?」とクマリア様が、月の娘と森の娘に問いかけます。セクシーが問うように。鏡を割れば…というのも、物凄く象徴的です。鏡には自分の姿が映っている。でもその鏡を打ち破れば、そこには本当の友達がいる。約束のキスを受け取れる。ただし、命を落とすかもしれない。断絶されている壁を越えるのだから。そして、鏡に映る月の娘の手には銃が。森の娘は鋭く長い爪を出しています。これも同じく象徴的です。

 

 

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鏡に映る自分を打ち破る。というのは、自分の殻から飛び出す。エゴを捨てるとか色々理由付けはできそうですが、明確にコレ!というのがまだ、掴みきれないです…。銃と爪は、それぞれの世界のルール(熊社会においては、熊は人を食べるもの。人間社会においては、熊は排除するもの)という事を現しているのかなぁ?と。

絵本の作者は澪愛ですので、澪愛から紅羽へのプレゼントだったのでは?と思います。月の娘は紅羽。森の娘は銀子。二人へのプレゼント。しかも、この絵本は完成していません。もしかすると、完成していて残りのページを銀子が持っている。もしくは、続きはちゃんと書いてあり、保管場所を銀子が知っている。とかであれば、物凄くロマンティックだな!!とか、妄想がかなり暴走してしまいます><

もうひとつ。クマリア様の存在について。この絵本の作者は澪愛です。澪愛はクマリア様と言う概念を知っていたのでしょうか?銀子から聞いた?のでしょうか。それとも熊・人ともに、共通の概念なのでしょうか?

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 5話で、銀子と幼少期の紅羽(?)が初めて会うシーンが描かれていました。その時すでに銀子は「クマリア様…」と呟いています。だとすると、クマリアと言うものは、澪愛が想像して描いた物ではない。と言う事に。最低でも、熊側にはクマリアと言う概念が、絵本よりも先にあったと思います。

 

 

 

 

 

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クラスメート達の排除の儀は、とても残酷でした。

 

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そこまでするの!?と言うくらいに。

 

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やりすぎ感満載です。

 

余談ですが、今回のこの花壇の一連のシーン。終始とても演劇的なものを感じました。前回の螺旋階段もそうなのですが、舞台演出的な見せ方をしているなぁと。これを舞台の上で見ていると仮定すると、とても映えると思うのです。紅羽を取り囲む蝋燭をもったクラスメート達。真ん中には、主役と配役アリの役者。舞台は盛り上がりを象徴するかのように、炎が燃え上がり始める。そして、観客へと台詞を言うように、手を広げながら「椿輝紅羽が、今ぽっきりと折れました!」と言う薫。下からの煽り目線で、薫やクラスメート達の威圧感を感じさせます。紅羽と、クラスメート達の対立。それまで、仲良く花壇を直してたいたのに、裏切られたという心象。これ以上ない演出だと思います。

 

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また、間・間に入る「ハイジョ」と書かれた看板?黒板?風な板を入れてくる(アニメ用語が詳しくないので、何というのか分からないのですが><)のも、テンポがとてもあがり、それと共に、見ている側も高揚していきます。さらに音楽も、不穏さとダークさをあげつつも、とても格好いい!!のです。

アニメという枠ではなく、1本の舞台を見ているような。そんな感覚にもなったシーンです。ストーリー上では、下衆すぎるシーンですが、そういう視点から改めて観て見ると、とても計算されている上に、新しい見せ方を見せ付けられた。そう感じましたし、さすがだなぁ。と思わずにいられません。面白くもあり、素晴らしいシーンです。このシーンをみて、格好いい!なんて言うのは、なんてやつだ!!といわれてしまいそうですが><

でもそれくらいに、ここのシーンは見ごたえがありましたし、本当に素晴らしかった。もし、このシーンを見て、胸糞悪い!と感じたのであれば、それは大成功だと思います。そう思って貰う為にお作りになられたんだと思いますから。だからこそ、次に続く銀子の行動と台詞るるの台詞が対比となり、観ている私たちは「紅羽が救われた!」と思えて、一層大きな安心感を得られました。

 

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 ここで手紙の内容が、違う意味で生きてきます。

 

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純花からもらった手紙を、炎の中に投げられてしまう紅羽。でもそこへ銀子が現れて…

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炎の中にその身を投げて、純花がくれた紅羽へのスキの形である手紙を守ろうとします。

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「私はスキを諦めない!」と、手紙を握りながら言う銀子。切なく刹那いです。

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そこへ、遅れてやってきたるるが、炎の中から手紙を持って出てきた銀子を受け止めます。るるは何故遅れてきたのか疑問ではありますが、きっとるるの事ですので、銀子の怪我の看病の為に敷いていた布団やらの後片付け?をしていて、出遅れたのかもです><銀子はきっと、電話の後そんなことよりも「紅羽!!」って駆け出したんでしょう…^^;(この部分は妄想です)

 

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紅羽は「百合城さんどうして?」と問いかけます。ここからは、想像でしかありませんが、どうして?の続きは「ここまでしてくれるの?」だと思いますし、それ以外ないですね><

るるが、紅羽に言います。「銀子がくれちんの事を好きだからだよ!」

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「銀子の好きを無駄にしないで!」と泣きながら、焦げた手紙を銀子の手から取り、紅羽に渡するる。本当にイイ子すぎます。このシーン、この台詞大好きです。

 

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本当の友達は、銀子とるるだった。純花が手紙を書いた時点で、こうなる展開はわかっていたとは思えませんが、でも、純花は紅羽に本当の友達が出来たら。と願っているはずです。遠くからでも。

 

 

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そう考えたら、純花のスキはちゃんと叶えられたのかな?と思います。月の娘と森の娘を、紅羽と銀子とするならば、ある意味二人をつないだのは純花の手紙なのですから、純花はクマリア様だったのかもですね。

 

 

 

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あと一人「大木蝶子」という蜜子が座っていた席の列の、一番後ろに居た子がいます。彼女も透明な嵐側なのか?もしカルト的な盲信者ばかりであれば、確実にそちら側でしょう。ですが、針島薫のように(針なので蜂)名前に意味を持たせてるのであれば、彼女の名前には蝶が入っています。蝶は花の蜜を吸う存在です。熊にとっても、花にとっても有害な存在とは思えません。蝶は花粉を運ぶ大切な存在です。ですが、幼虫となると害虫にもなります。それ以外にも、蝶は様々な意味を含んでいます。不死だったり、魂だったり、生死に関する事が多いかもしれません。この蝶という名前に意味があるのか、ないのか。その辺も、今後の見所かもです。先のカチューシャや江梨子と同じような扱いになるかもしれませんが…。

 

 

 

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今回は、最後の最後、EDが終わってからのCパートがありました。そこで銀子の罪が明らかに。蜜子が純花を食べている時、木陰からその様子を観ていました。そう、観ていただけ。助けることもせずに。

 

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熊なのですから、助ける必要は無くないか?と言う話になりそうですが、この場合の銀子は純花が「邪魔」だったんだと思います。紅羽のスキを共有する相手だから。独り占めできないから。でも、邪魔者が居なくなれば、独り占めできる。こう観るのが正解かもしれません。

銀子の眉毛の動きが、なんだかの心象を現している物だと思います。見る限りでは、苦悩や苦々しさ、困ったような印象です…。

 

ですが、銀子はるると会ったときに「私は罪熊だから」といっています。断絶の壁を越える前の話です。だとしたら、銀子には最低でももうひとつ罪があるはずです。その罪はなんなのか?

 

 

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 今回のジャッジメンズ。格好よかったです!この構図も実によかった。断絶の壁の鉄骨部分に乗っています。

ここから銀子へ、電話をかけています。

 

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 こうやって断絶の壁を見てみると、工事中なのがより鮮明に分かり易くなりました。

 

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「あなたのスキは本物?」と問われる銀子。月の娘が待っている。どうやら、ここから推察するに、月の娘…。紅羽のことか?と銀子は問いますが、返事は無く、電話は切れてしまいます。が…月の娘は紅羽のようです。

不気味に立ちはだかる断絶の壁。この壁自体の正体が、とても気になります。

 

 

 

あと、とても印象的だったのが

 

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 スキをあきらめないと決意をする純花の周りに、一瞬、風が吹き花びらが舞い散ります。一瞬ですが、とても刹那的で美しいシーンです。

 

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 OPでの純花を彷彿とさせます。

 

 

 

前から気になっていた「紅羽ちゃんがしてくれた事、忘れないよ」という純花の台詞。ここにきて、モヤモヤが解けました。

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 この時に、初めて紅羽と純花は出会います。

おばあちゃんからもらったヘアピンを落としてしまった純花。そんな純花を周りの生徒は見ているだけ。

 

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そんな中、ヘアピン見つけ、渡してくれたのは紅羽でした。

 

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純花の言っていた事は、やはり過去での出来事でした。この時の、紅羽と純花の傘の色は、とても面白いと思います。紅羽と純花と名前を足すと「紅花」になります。紅花は、花は黄色。それを摘んで乾燥させると紅色になります。ちょうどこの二人が指している傘のように。

 

もうひとつ。大事な事もありました。排除の儀では、元々排除対象となるはずだったのは「椿輝紅羽」のはずだったようです。

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でも、純花は紅羽には、票をいれなかった。この図を見てランキング形式なのか?と思いきや、全会一致でないと駄目なようです。2位以下の人たちの立場ってどうなるのでしょう…。

ですが、これはリアルな社会にもよくある構図で、全会一致でないと駄目と言う。故に同調圧力が掛かってくるので、意見があったとしても場の空気を読んで、取りあえず多勢のほうへ流れておく。という仕組み。この辺りは、実にリアルにえぐっていると思います。そして、違う票を入れた人は「悪」ではなく「変人」の烙印を押されてしまう。と言う事は多々あると思います。

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結果、紅羽に票を入れなかった事を、名指しで指摘された純花は、紅羽の変わりに「排除対象」となってしまいました。自ら透明の嵐の中に、飛び込んだのです。

 

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この辺りのいきさつを、純花の回想と言う形で描かれています。手に持っている手紙も、薫に言われて書いていたものでした。

少しみづらいのですが、手紙を持っている純花の手の左横側。ちょうど手紙の左上端の少し上あたりに、机に何かしら落書き?があります。

私には「純花より」と見えるのですが…。これは、前シーンの封筒に書かれていたものが、文字だけそのまま残っているみたいです。

 

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 純花は、気づきました。透明な嵐は、嵐に巻き込まれている(排除対象)そのものを攻撃するのではなく、巻き込まれている人の大事な物から壊していく。と。

 

ここから、薫の策略が張り巡らされます。

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薫は純花に、透明な嵐は止められないけれども、自分が紅羽の新しい友達になることで、紅羽を透明な嵐から守る事が出来る。と言います。

純花はそれを信じて、手紙を書いたのですね。

 

そして、その書いた手紙を自分に渡す様薫は純花に言いますが…。

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純花はそれを拒み、これは自分が紅羽にあげられる最後のスキだから、自分で渡したい。と言います。薫も少々不満そうではありましたが、それで納得します。

 

そのあとが、5話後半の純花が紅羽に手紙を渡す回想シーンへとつながるのですね。

 

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この構図も、一見ただの俯瞰のように思わなくもないのですが、誰か視点の俯瞰だとすると、とても面白いと思います。

 

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5話では、校舎の上に居る、銀子とるる目線からの俯瞰でした。

 

6話の俯瞰も、銀子とるる目線からのものなのか、違うのか。ただの構図なのか。こうやって見てみるのも、また、楽しいです。

 

 

 

 

 

 

 

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必殺技も今回は、繰り出されました。その名も…

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ベア・フラッシュ!!(ヒカリ)

薫曰く「熊の分際で!あんな技(ベア・フラッシュ)を繰り出すなんて!(ぐぬぬぬ~)」らしいです。が、こちらとしては誰が使おうが、「?!」でしかないのですが…。あの世界では、割とポピュラー(?)でユリストアでも簡単に手に入る、熊よけグッズなのかもです…。ヒカリ?の半球の形もちゃんと熊型してて、可愛いです。そして、必殺技を出すときには、その技の名称(?)を叫ぶと言うセオリーも忘れていません。るるは、きちんと守っていましたね…wというか、このベア・フラッシュ、よくよく考えると人間世界のものなのか、熊世界のものなのかで、意味合いが180度変わるような…そんな代物な気もするんですが…。今は、深く考えないで置こうと思います><

 

 

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るるはとってもいい子ですよね。さすが「るる、かしこ~い♪」なだけはあります。健気すぎ。なのに銀子ってば、起きてすぐ「紅羽!」ときたもんです。恋は盲目とは、よくいったものだなぁ…と。

 

 

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それと、ユリ熊嵐の小物達は本当に素晴らしく可愛い!このティーカップ&ソーサー&ポット&トレイ諸々のセット、物凄く欲しいです…。素敵過ぎます><

椿といえば、カメリア。カメリアといえばシャネル!と言う事で考えたのですが、私の知る限り、こういった食器はなかった様に思います><何かのモチーフなのか、完全にオリジナルなのか。

もし、完全オリジナルだったら、デザインなさった方、凄すぎです!可愛いくもあり、曲線も綺麗で子供っぽさもなく、可愛いと綺麗のバランスが素晴らしい!これ、売ってくれないかな…と心から願うばかりです。

 

 

細かな部分でのこだわりが、随所に感じ取られて、こういった部分でも楽しませていただいております。

 

音楽も、毎回毎回素晴らしくて、グッと引き寄せられていきます。ユリダークをはじめ、デリシャスメル・ゴージャスメル・デザイアーなど等、言葉の選択も面白くて、キャッチーです。効果音が作品と相まって、2倍、3倍と魅力を上げていると思います。ツボにはまりまくります><

 

 

 

 

ざっと書き出したので、文章がはちゃめちゃで、ストーリー自体が時系列順に終えてないのですが…。><

新たな謎と、分かってきた所が入り混じった6話と言えると思います。この先の展開はどうなっていくのかとても楽しみです。

 

今回、絵本がとても素敵だったので、それについて書けたらいいなぁと思っています><

 

それと、この物語「ユリ熊嵐」は、大まかに分けて3つの物語から、成り立っているように思います。

1、本筋(現在時間の話)

2、回想(過去時間での話)

3、寓話(絵本やおとぎ話を軸にしたもの)

 

大筋的には、1を2で保管していく形だと思います。そこへ3を持ってきて、さらに様々な位置づけや理由付けをしているのかな?と。

 

だいぶ、明らかになってきたので、時系列順に並べてみようかな…とか思わなくも無いですが…。結構骨が折れそうなので、思うだけかもな予感です^^;

 

 

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エンディング絵みたいになれます様…祈るばかりです。

次回第7話は、またカードが変わるのかも楽しみです。